名作劇場の条件?
名作劇場、家なき子レミを最後にシリーズ打ち切りとなってしまったわけですが、こういう路線、やはり一つくらいはシリーズとして続けてて欲しかったですね。視聴率が取れなくなったのだからしょうがないですが、戦隊物が一時の低迷から息を吹き返したように、続けていたら息を吹き返してたかも?
ところで今まで、「世界名作劇場」のシリーズはハイジからレミまで、全部で24作品あります。(厳密に言えばハイジはシリーズに入らないらしいですが。)
1974 アルプスの少女ハイジ
1975 フランダースの犬
1976 母をたずねて三千里
1977 あらいぐまラスカル
1978 ペリーヌ物語
1979 赤毛のアン
1980 トム・ソーヤーの冒険
1981 家族ロビンソン漂流記ふしぎな島のフローネ
1982 南の虹のルーシー
1983 アルプス物語わたしのアンネット
1984 牧場の少女カトリ
1985 小公女セーラ
1986 愛少女ポリアンナ
1987 愛の若草物語
1988 小公子セディ
1989 ピーターパンの冒険
1990 私のあしながおじさん
1991 トラップ一家物語
1992 大草原の小さな天使ブッシュベビー
1993 若草物語 ナンとジョー先生
1994 七つの海のティコ
1995 ロミオの青い空
1996 名犬ラッシー
1996 家なき子レミ
この中で僕がリアルタイムで見てたのはルーシーの途中までで、そのままアンネットはまったく見ず、その後なぜかカトリは欠かさず見てた記憶があります。その後もちょぼちょぼとは見たけど、ちゃんと見てたのは多分そこまで。
セーラは原作(小公女)の方先に読んでてラストがどうにも好きになれなかったので、まったく見なかった。「金を失ったらみんな意地悪になって、金を得たらみんな手のひらを返す話」って、なんだそりゃ、バーン!!(←ちゃぶだいがえし)
全編辛いくせに、ラストカタルシスねーじゃん!
ところがのちのち野郎同士で名劇話すると、セーラはなかなかの人気。クラリス・ナウシカ・管理人さんの島本須美声にみんなやられてしまったのか、はたまたアニメの演出が抜群に良かったのか、そもそも俺の読んだ子供用の訳本が悪かったのか。単に俺がろくでなしなのか。いつかちゃんと見て確かめたいと思います。
リアルタイムで一番毎週楽しみに見てたのは断然「トム・ソーヤー」と「フローネ」。どっちもやはり冒険物の色彩が強かったからでしょうね。特にトム・ソーヤーは原作ともどもダントツにお気に入りです。宝捜しはするわ家出はするわ人殺しは目撃するわで名劇の中では群を抜いてワクワクして見てました。エンディングの歌も良かったですね。ミシシッピ・リバー。
今見るとどうだかわかりませんが、それに比べると次のルーシーはどうにも退屈で途中で見れなくなってしまった。
その流れでアンネットも見なかったんですが、これ、再放送でたまたま見たら、なかなかエグイ話ですね。主人公が名劇的な「いい子」じゃない点、結構異色かも。その反動か、カトリは確か、やたらといい子でした。お話的には、ひたすら屋敷のお手伝いをする話でそんなに起伏もなかったんですが、それほど退屈することもなく割と好きで見つづけた記憶があります。今見るとどうなんだろう。
僕は小さい頃本好きな子だったんで、ハイジ、フランダース、母をたずねて、ラスカル、アン、トム・ソーヤー、小公女、若草物語、ピーターパン、あしながおじさん・・・あたりは名劇と前後して小説版を読んでました。(と言っても子供用のですけど。)
ところが、その他にもっと、何度も何度も読んだお気に入り小説が一杯ありました。
巌窟王。三銃士。鉄仮面。海底2万マイル。月世界旅行。ガリバー旅行記。神秘の島。十五少年漂流記。宝島。宇宙戦争。ロビンソン・クルーソー。ジキル博士とハイド氏。アルセーヌ・ルパンシリーズ。etc.etc...。あとはライト兄弟の伝記なんか好きだった。
子供心に、毎年新番組の季節になると、海底2万マイルや十五少年漂流記あたりを「次こそは、次こそは」と期待してたものです。ヘタにトム・ソーヤー(これも本の時から好きだった)がアニメ化してたもので、当時余計期待してしまってた(笑)。そのうちにルーシー→アンネット→カトリ→セーラ→ポリアンナ→若草あたりの流れで完全に絶望して名劇から離れてしまった。あの当時、毎年「またこんなのかよー!」と怒り狂ってた覚えがあります(苦笑)。
上の作品群だって名作度、古典度、有名度なんかは申し分ないと思うんだけども、このあたりのはやはり名劇系とは認められないものなんだろうか・・・? トムとかピーターパンとかやってくれるくらいだから、絶対ダメとは思わないんですけども。やっぱりざっと見て、この系統極端に少ないですよねー。名劇の基準はどこにあるんだろう。せめて2:1くらいでこういうワクワクするのも入れてくれれば良かったのに。そんなセンスだから打ち切りになるのだ。
このシリーズ以外だと、出崎監督の「宝島」とか(これは小説以上に大好きだった。ジョン・シルバーのかっこ良さは名アレンジ!)、NHKでやってた「アニメ三銃士」とか結構あるんですよね。名劇シリーズも、もうちょこっとこういう路線も混ぜてくれたら、もっと良かったんだけど。
ところで、上に上げた作品群、そのままやってはくれないんですが、結構SFにアレンジされてますよね。
残された人びと → 未来少年コナン
海底2万マイル → ふしぎの海のナディア
十五少年漂流記 → 銀河漂流バイファム(?)
あたりがぱっと思いつきますし、最近巌窟王が、宇宙を舞台にロボットを駆るハードSFとなって蘇ったようです。(巌窟王のアニメ化はかなり嬉しかったんですが、最初の3話くらいを見てあまりのヤオイ臭に挫折。でもネットなどでいい評判も聞こえてくるので、いずれ再挑戦しようと思ってます。)
SFは好きなんでそれはそれでいいんですけど、上のはどれも「原案」程度でしかなく話は完全に別物ですので、できれば名劇のように、原作に極めて忠実に流れを大事にやってるのが見たいですねー。万が一名劇が復活することがあったら、巌窟王や海底2万マイル、十五少年漂流記あたりは、是非混ぜていってもらいたいです。
ん? ところで関係ないけど、トム・ソーヤーや宝島あたりをSFにアレンジしたら、結構面白いのかな・・・?
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コメント
トムソーヤをSF!楽しそうですね。
ハックルベリーフィン、あたりを少しかっちょよくしてみては?w
トムはSFでもやっぱり先生にぶたれまくるんですかね。今やったら大変ですよね、あんなに。お尻がはれるほど。
投稿: るっか | 2005年8月 2日 (火) 22時13分
トムをSF>
どういう設定にしたらあのエッセンスを生かせるかなー。
やっぱハックが鍵ですね(笑)。
あとはインジャン・ジョー?
宝島の方は、わりと簡単にSF化が想像できそうです。
お尻がはれるほど>
それでもへっちゃらだったトムは痛快でした。
ベッキーを庇った回なんかは燃えましたよ(笑)。
かっちょいい!
投稿: TAK@森田 | 2005年8月 3日 (水) 00時28分