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ハヤカワ文庫「奇岩城」刊

去年のアルセーヌ・ルパンシリーズ・誕生100周年映画「ルパン」公開を期に、ハヤカワ文庫で新訳でアルセーヌ・ルパンシリーズが刊行され始めました。 まず去年、ルパンの最初の単行本(「怪盗紳士ルパン」)と、映画の底本にあたる作品(「カリオストロ伯爵夫人」)の2冊を刊行。そして昨日、ルパンシリーズの代表作と言われる、「奇岩城」が発売されました。

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ハヤカワ文庫版アルセーヌ・ルパンシリーズ(刊行中)

ここでも再三書いている事ですが、僕にとって、「ルパンと言えば三世じゃなくてアルセーヌ」。自分の漫画(「CLOCK CLOCK」)にも登場させてしまったほど筋金入りのルパンファンの僕としては、この知る人ぞ知る静かなルパンムーブメントは実に嬉しいかぎりです。

ポプラ社などの児童用の翻案バージョンを除くと、現在完訳で全作品網羅して読めるのは偕成社の完訳全集のみ。しかもハードカバーで値も張る上に、出版社の関係でか、完訳であるにもかかわらずなぜか児童書扱いなので、少々人に薦めにくい。(僕は全巻持ってますが(笑))

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偕成社版・アルセーヌ・ルパン全集(全25巻・ハードカバー)

ルパンシリーズは他に新潮文庫版(堀口大學全訳)、創元推理文庫版(石川湧・井上勇訳)などが刊行していますが、いずれもそれぞれ名作が抜け落ちていて全作品読める全集にはなっておらず、大人用の完全な全集の刊行が待たれていたところでした。そんな時のハヤカワ文庫版(平岡敦全訳)の刊行開始だったわけです。

このハヤカワ版、去年フランスで出たルパン全集(あちらでも100周年で刊行したんでしょうね)を底本に、10年かけて全作品をリリースする予定だそうです。1年2冊のペースで、全21冊。10年計画と言うのがなんとも気長な話ですけど、この平岡敦氏の新訳、現代的な文章でなかなか読みやすいんで、人に薦めやすいです。新世紀に蘇った大人用ルパンのこれからのスタンダードとして、ハヤカワさんには是非頑張って全巻出し切ってもらいたい!(途中でくじけないでネ) 

ここを読んでくださっている皆さんも、この機会に宜しければ是非読んでみて下さい。映画の原作となった「カリオストロ伯爵夫人」はルパンシリーズでも正直それほど上位の作品ではないと思いますが、「怪盗紳士ルパン」「奇岩城」どちらも文句ナシに面白いです。まず「怪盗紳士ルパン」でルパンと言うキャラクターに親しみ、その上で名作「奇岩城」を読めば、間違いないと思う。はまる人ははまると思いますよ。是非どうぞ!

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