GONTA先生新作「三界のスサ」
読みましたよ。モーニング増刊マンダラ買ってきて。2000円もしたYO。
いやー嬉しい!蒼天航路から一年余、ついにGONTA先生の新作が読める日が!もしかしてもう漫画家辞めちゃうのかなーと心配していただけに、もう、相当嬉しかったです。
今回の新作、「三界のスサ」の題材は、古事記。主人公スサノオ。あれ?「もう中国物は描かんぞ!昔の話も描かんぞ!」と言っておられたのに古事記?てっきり新作は現代物、例えば「ゴッドファーザー」みたいなマフィア物とか、そんなのじゃないかなと想像してました。古事記かー。意外。なんて事を思いつつ…
さて内容。
おお!
すげー! こう来たか! さすが! これは他の人には描けない!
想像の斜め上を行ってました。スサノオはともかく、あんな閻魔大王思いつかねえ!あんなアマテラス、思いつかねえ!(笑)
極彩色の天界・血みどろの地獄の描写に、エネルギッシュな気持ちのいい暴れ者。GONTA先生ならではのぶっ飛んだイメージ力。蒼天航路で言うと、初期、1,2巻の、始まったばかりの時の世界観を思い出しました。そして内容。たった19ページだったのですがその中で転調が二回、三回。1ページ1ページ飽きません。そしてラスト。「そう落とすか!」と思いました。なるほど!ハチャメチャながら、読み終わってみるとちゃんとスサノオとアマテラスの話してるわ。
「ブロードウェイのミュージカルのように三国志を描いてみないか」GONTA先生はそう言われて蒼天の連載を決意されたそうです。そしてその通り、始まったのは他の誰にも描けない、ダイナミックな曹操の物語。でも後半、知識が増えるにつれてか、或いは三国志マニアの要望に答えてなのか、結構マジメな三国志漫画になっていったと思います。勿論それはそれで嬉しかったんですけど、もったいなかったと言えるのも事実。(何度かぶっ飛んだ展開あったんですが、そういう時三国志ファンから若干不評だったりするんですよね・・・)
特にこれ読んじゃうと、あー、GONTA先生蒼天描いてて辛かっただろうなと思っちゃう。GONTA先生のイメージ力は三国志世界には収まりきらんかっただろうなーと。今回の漫画、蒼天呂布の言葉を借りて表現すると、「り、龍の檻が解かれたようだ」と思いました。生き生きしてました。
神話物はGONTA先生に合ってるかもしれません。神話は原初のエネルギーに溢れているし、残酷だし、得体が知れないし、セックス多いし(笑)。糞尿から生まれる神々だとか、カグヅチ生んで陰部丸焼けで死んじゃうイザナミとか、なんか嬉々として描いてくれそう(w
三国志の世界は、GONTA先生には狭すぎたようです。
しかしこれ読切なんだよなー。普通に第1話として申し分ないんで、続きがゼヒ読みたい。
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コメント
「ブロードウェイのミュージカルのように三国志を描いてみないか」
いい言葉ですねえ~~!! 初めて知りました!
投稿: 円茂竹縄 | 2007年3月24日 (土) 13時31分
これ聞いただけで「凄い編集長さんだなあ」と思いますねー。円茂さんは当時の編集長さまにお会いした事あるんでしたっけ。
投稿: TAK@森田 | 2007年3月24日 (土) 14時02分
うはw
そんなこと言われたらもう!
さっそく買ってこよっと!
投稿: かんた | 2007年3月24日 (土) 18時39分
おっカンちゃんもか!
周りにはゴンタ先生のファンが多くて嬉しいぜ
投稿: TAK@森田 | 2007年3月25日 (日) 01時18分