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2007年4月

今更ですが電王面白いです

すっかり乗り遅れていた仮面ライダー電王

先日田畑さんの所で1、2話見せていただきました

こりゃ面白い。アイディアいい。初っ端からキャラ立ってる。脚本うまい。龍騎の小林靖子先生かー。素晴らしい。映像やテンポも気持ちいい。「今まででもっともライダーらしくないライダー」と言われるほど新しい事やってると言うのに、トータルのクオリティー、高!! 田畑さんのところにも書いてありましたが、「継続は力なり」ですね。平成ライダーの積み重ねが相当高いレベルの仕事を可能にしてる…(んだと思う) ちゃんと子供が楽しめる脚本であり、特撮の宿命である「おもちゃ展開」にもアピールし、おそらくスケジュールや予算などの大人の事情もクリアしながら、うちらが見てガチに面白い。ドラマより絶対レベル高いと思う。LOSTとかの洋ドラマに対抗できる可能性があるのは断然こっちだ 凄いなあ。勉強になるなあ

で、さっき朝やってるのをリアルタイムで見れた。おお、憑依してるイマジン増えてる このそれぞれの憑依体に対して戦闘フォームと人格が変わるんだ。平成になってから定着した「複数のライダーが対立する事によって盛り上がるドラマ」をこんな形で崩してくるとは脱帽。龍騎は衝撃的だったけど確かにそろそろ少々マンネリだったもんなあ。

そっか、ヤッターマンなわけですね。「今日はヤッターペリカンだ!」とかそんな感じ。奇しくも(と言うか意識してるのか)タイムスリップ物なわけだし

電車だけあって銀河鉄道999も思い出した。パスが絶対なあたりとか。

あと聞いてた印象よりは、ちゃんとバイク乗ってて安心しました。ゲーセンの体感バイクゲームみたいだけど。

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楽しみな漫画が増えてきて嬉しい

ちょっと前の自分の「3大楽しみな漫画」は

蒼天航路(モーニング)

アクメツ(チャンピオン)

デスノート(ジャンプ)

だったわけですが、この3作、哀しい事にタイミングをそろえるが如く相次いで終了。漫画心に隙間風が吹く日々でした。この他に、「バガボンド」「ハンター×ハンター」「ヒストリエ」もメガ級に楽しみにしているわけだけど、この3作は休載率も高くて、「載ってる時がプレゼント」くらいの気持ちで待っていた方が精神衛生上よろしいです。蒼天航路もそうだったけど。 (もう一つ。勿論ガンダム THE ORIGINもメガ級に楽しみです。考えてみると凄いですよね…あのお年で、あのクオリティーで、あのページ数で、ほぼ休載なし。凄まじいです。)

そんな寂しい日々だったわけですが、最近ちょくちょく同じくらい楽しみな漫画が増えてきてほくほく。とりあえず

へうげもの(モーニング)

ウルフガイ(ヤングチャンピオン)

レッド Red 1969~1972(イブニング)

あたりは雑誌の発売日の前日になるとそわそわしてくるので、今かなりワクワク度数高いです。(レッドはマニアックだけど。) ウルフガイ、いいですね! 第5話。羽黒来ましたねー。あと「泣きの前園」さん…(笑)

しかしこの三つ、へうげものは隔週掲載で、ウルフガイは掲載雑誌自体が隔週、レッドに至っては月一掲載と、全部週刊ではないんです。蒼天・アクメツ・デスノート時代と比べるとやっぱりちょっと寂しい。あと楽しみなのは「capeta」「スティール・ボール・ラン」「よつばと」あたりなんだけど、なんとこれら全部月刊だ!! あわわ。(しかも全て掲載誌分散。「この雑誌が好き」って時代じゃなくなってきたかもしれませんね…)

その他最近の収穫。コミックス待ちだけど。

宇宙家族ノベヤマ(ビックコミック)

大東京トイボックス(コミックバーズ?)

宇宙家族ノベヤマはSF短編集「アフター0」で有名な岡崎二郎先生の新作です。岡崎先生の作品はどれも良質で面白く、手に入る限り全て買ってますが、これはまた思い切って宇宙SFしてて先が非常に楽しみ。それでいていつもながら人肌の温かみを重視したドラマ作りをしているので、SFを敬遠している人にこそ、読んでもらえる作品になっています。絵もかわいいので、藤子F先生のSF(すこしふしぎ)短編集がお好きな方なら絶対に楽しんでもらえると思う。

大東京トイボックスは、モーニングで連載されていたゲーム業界漫画「東京トイボックス」の続編ですね。モーニングの時読んでてわりと好きだったから、すぐ終わってしまって残念だった。他誌で続きが始まっていたのか!こういうこともアリなんですね。ビックリ。

続きが読めるのは嬉しいけど、俺としてはOLの月山ちゃん(28歳)に萌え萌えだったから新人ヒロイン登場は少しだけ残念だったり。でも他誌での仕切り直しにはこれがベストですねー。「夢めざしモノ」として(イタさも含めて)ちゃんと感情移入できるいいキャラで、このキャラを視点にして入り直したのは上手いなと思います。「大東京」から薦めてみた漫画家友達は、気に入ってくれて「買う」と言ってくれたので、新連載としてやっぱりうまかったんだと思います。…でもこの機会にネットで探して「東京」の方のコミックスも手に入れたけど、やっぱり俺は月山ちゃんがかわいい。俺も「あんだは漫画のことだけ考えねば!」って言ってもらいたい!(笑)

しかし…太陽、坊主に↓したんだね。

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CUC紡血2巻販促月間 <2> カムナ・タチバナ

CUC紡血2巻販促月間、その2。キャラ談義でもしてみますー。まずは主人公・カムナ・タチバナ。ネタバレありますので、コミックス派の方は一応注意です。ってそれじゃあ販促になってないやん(笑)。

Cucfuku01kamuna_2さて、カムナ・タチバナ。まず決めなきゃいけなかったのは、連邦かジオンか。元のゲームではどちらでも選らべますから。どちらでも良かったんだけど、与えられた「エリート軍人家庭」と言う設定からキャラのイメージを広げていく時に、連邦の方がイメージしやすい気がしたんで連邦にさせてもらいました。

カムナが幼少の時にはまだ1年戦争は勃発していなかったわけで、戦争がない時代の軍人家庭と言うのはどういうものかな、どういう使命感で働いているのかなと、「亡国のイージス」や「ジパング」を読んで自衛隊などを想像しながらカムナの幼少期、父親との関係のイメージを膨らましていました。この頃僕としてはむしろ父親を尊敬している方向でイメージしていたけど、父親との対立にしたおかげで、親子3代の軸になって二つのパートを結ぶ架け橋として作れたので良かったですね。

スタートはカムナのキャラが掴みきれずに四苦八苦しましたが、2話でこいつのアイデンティティーの核は「ザ・理想の軍人」と決めて、3話4話で戦うモチベーションの核を示せてからずっと楽になりました。あとはティターンズに入るのも(気持ち的にも)自然だと思うし、そのあとの流れもカムナたちがつれてってくれたので、若カムナパートはやりやすかったです。「××が×されたからティターンズを×××ってめちゃくちゃ私情やん(一応伏字)」ってあそこでちょっと自己突っ込みを入れましたが(笑)、まあそれよりもあの場面は、自分の拠って立つ『理想の軍人』という足場が崩れた事が大きいと言う事で。

カムナのお母さんはどういう人だったのか?健在なのか?ですが、自分としては少なくとも0093あたりまでは実家で健在だと思ってます。風貌はカミーユのお母さんのような、結構きつい感じ。ただしキャリアウーマンじゃなくって、旧家の奥様な感じですね。厳しい人で、カムナは幼少時、甘える対象がなかったようにイメージしています。

婚約者のナギサも旧家のお嬢様のようなので、ナギサとの結婚はプライドの高い母親も満足していたと思います。が、ナギサがあんなことになり、そのあとエレンが…なので、エレンがもしカムナの実家に行ってたら、「なんですかこの気品のない娘は! おお、情けない…」とか言われて苦労していたはず。(実際冗談で「家政婦は見た!」みたいな嫁姑戦争でも描こうかと話してましたww) でもこのお母さんも多分孤独ですね。旦那さんは死んじゃうし息子は帰ってこないし。カムナには兄弟もいないと思います。一人っ子。

年表作ってて思ったのですが、パミルになじられたカムナだけど実際上手くやったと思います(笑)。カムナが抜けて二ヵ月後にティターンズ艦隊全滅なんですね。機を見るに敏と言おうか!!(笑) やっぱり実際の歴史を見ても決着がつく前の自主投降とついた後の降伏では扱いが天と地の差ですから(前者は政治的効果も考えて大歓迎されたりしますよね)、結果的に非常に「うまくやりやがった」です(笑)。パミルがすねるのも無理ない?

老カムナパート。老カムナは前半ずっと精彩がなく悩んでばかりでしたが、やはりなんと言っても6話、2巻の最初の1話に当たる話でのカムナ復活ですね。ここで彼の原点、向かうべき方向性が再確認できたので、終わりに向けてなんとか盛り上げていけそうな感触がつかめました。

カムナ・タチバナは、恐らく名前のあるキャラとしてはブライトを超えてガンダム史上一番軍歴の長いキャラになったと思います。U.C.を通した企画なんてそうそうないでしょうから、この記録はもしかしたらしばらく破られないかも?

第2次ネオ・ジオン戦争の後は、着実にキャリアを重ねた後U.C.0116のオールズ・モビルのテロの時の功でフロンティア・サイド駐留艦隊副司令から司令へ。U.C.0123のクロスボーン・バンガードによるフロンティアサイド陥落により、更迭。なんとも不名誉なことながら、映画「機動戦士ガンダムF91」でシーブックらに言及されている「逃げた駐留艦隊」の司令官がカムナと言うことになります(笑)。このあたりの事情、顛末は「紡血」コミックス2巻で!!! と、販促らしく〆てみるw

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健康的なはずなのに

規則正しい生活 食生活もそこそこいい感じにしたのに

何故か唇に吹き出物 いたたたた

わしにはもう健康的な生活はかえって毒なんじゃろか

漫画版ナウシカ最終巻を思い出す

「人類はもう清浄な空気では生きられない」ってやつ

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なんて健康的

ここ二週間、朝6時に起きて夜12時に寝る習慣が続けられている。3食食べる時間もほぼ定着。明るいうちに仕事をして、日付が変わったら寝る生活、なんて健康的!! なかなか気分がいいので、ゼヒずっと続けたいものだ。

…問題はこれだと同業者との時間が合わなさそうなところ…__| ̄|○

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CUC紡血2巻販促月間 <1> 1巻表紙壁紙

CUC紡血1巻の表紙を壁紙化した物をアップ。よかったらお使いください。

サイズは1152×864です。

紡がれし血統 過去と未来(comix01表紙)

Cuccomix0172dpi

2巻バージョンも作りました。そちらは2巻発売以降にアップしますね。

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「紡血」2巻の告知出てますね

Web KADOKAWA で、もう告知出てますね。表紙はまだですが。

「機動戦士ガンダム クライマックスU.C. -紡がれし血統-」(2)

http://www.kadokawa.co.jp/comic/bk_detail.php?pcd=200608000154

発売日は5月26日とありますね。(25日じゃなかったっけ。まあそのへんです)

まだ一月以上あるのでちょっと気が早い気もしますが、これからしばらくわくわく月間と言う事で、紡血関係の話題や思い出でも小出しに出して行こうかな。毎回じゃないけど。「わくわくしてるのは作者だけ」とか言わないでね… (´・ω・`) 自分としては二冊で結構まとまりよく宇宙世紀を俯瞰してカムナの人生のドラマを描ききれた気がするので、かなり嬉しい1作であるのです。できるだけ多くの人に読んで欲しいな…。1巻と同じく一応描き足しを12ページほどしました。ミスもできるだけ直したつもりです…多分。

まだ読んだ事ない方、1巻(←)読んで待ってて!(笑)

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ガノタの皆様に質問

プラモとかMIAとかハイコンプロとかの立体物

どう保管してますか? 特に武器!

作画資料にしたりなんだりでパーツ把握しないうちにファーストからF91の時代までのモビルスーツがぐっちゃんぐっちゃんです。しかも連載中に仕事場引越ししたりしたもんで、もう。武器散逸! いや多分全部あるはずだけど、どれがどれやら…(涙

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歴史漫画・歴史小説 (日本編) ver.1.0

自分が読んで印象に残った歴史漫画・歴史小説を年代順に並べてみる。コメントは主に歴史ものとしての観点から。今回は日本編。新しいものを読んだり、書きたい事が増えたりしたらバージョンアップしていくかも。本文が抜けてるところはきっちり埋めて完成させたいなあ。

★縄文時代 1万年前頃~

●ドラえもん のび太の日本誕生(藤子F不二雄)
のび太の日本誕生

★弥生時代 前5世紀頃~

●三界のスサ(王欣太)
天界の快男児スサノオが地獄見物に出かけ大暴れ。その彼が閻魔大王の誕生に立会い、恐れを知り、地上界に落とされると言う19ページのショートストーリー。欣太先生の圧倒的イメージ力と思考の虚を衝かれるような閻魔大王・アマテラスのキャラデザが魅力的。
MANDALA Vol.1 (2007) (1)

●火の鳥 黎明編(手塚治虫)
邪馬台国女王・卑弥呼の熊襲侵略と、イザナギの尊を思わせる主人公ナギ、猿田日子伝説、ニニギの尊の天孫降臨伝説などを効果的に絡めてある名作。特に「日食=天の岩戸隠れ」で暗示した「卑弥呼=天照大神」はいい。(実際卑弥呼の没年あたりに皆既日食が起きているらしい。)卑弥呼の下で政治を司っていたという弟も、スサノオに重ねられている。
火の鳥 (1)

★古墳時代 3世紀末~

●ナムジ(安彦良和)

●神武(安彦良和)

●火の鳥 ヤマト編(手塚治虫)
日本武尊の熊襲平定に絡めた作品。主人公オグナは作中でヤマトタケルとなる。古墳や埴輪、それに石舞台式古墳も絡めてある。
火の鳥 (3)

★飛鳥時代 6世紀末~

●火の鳥 太陽編(手塚治虫)
太陽編は過去と未来が交錯する異色作だが、そのうちの過去編が大化の改新後、壬申の乱が舞台。天智天皇、藤原鎌足、大海人皇子、大友皇子等が登場する。また、火の鳥を通して好意的に描かれてきた仏教が、大陸からの「侵略宗教」として否定的に描かれているのがめずらしい。大海人皇子(天武天皇)が日本史離れした異形な英雄の印象を残すのも、歴史ファン的にはニヤリとする所。
火の鳥 (10)

★奈良時代 710~

●火の鳥 鳳凰編(手塚治虫)
火の鳥の中でも一、二を争う名作だと思う。歴史的には、大仏建立に大きく絡む。橘諸兄や吉備真備が重要人物として登場。御簾の中の帝は恐らく聖武天皇。盧舎那仏建立に尽力した良弁僧正(東大寺初代別当)が、主人公我王の師匠に。また、もう一人の主人公・茜丸は、遣唐使になって唐に渡る事を願う。
火の鳥 (4)

★平安時代 794~

●新平家物語(吉川英治)

●義経(司馬遼太郎)
義経の軍事的天才っぷりと、政治的或いは社会人的痴呆っぷりに焦点をあてた作品。天才とは一方において欠けたる者だという、ひとつの典型的な例。この義経、映画「アマデウス」におけるモーツァルトと印象が近い。日本人のいわゆる「判官贔屓」に冷水を浴びせるような作品で当時非難轟々だったらしいが、このダメッぷりを含めて天才の魅力だと思う。ただテーマを描ききったとは言え、勧進帳や平泉での最期まで書いて欲しかった。ちょっとラストが欲求不満。
義経〈上〉

●ますらお~秘本義経記~(北崎拓)
これも義経主人公。少年サンデー連載。司馬義経を踏まえてか、ヒーロー牛若丸ではなく、捨てられた怨念にどろどろ歪んだ「遮那王」としてスタートした。(ちなみに自分は遮那王という名前はこれで知った。)いつもの北崎絵じゃなく、歴史ものを意識したなかなか重厚な絵・描写で最初は良かったのだが、やはり人気が取れなかったのか、路線変更→打ち切りのコンボに。伊勢三郎や平維盛の描写、「クソガキ牛若vsいい人弁慶」の五条の橋対決など、結構好きだったのだが…。展開がどんどん駆け足になる上平家滅亡まで行かなかった。人事ながら、やはり少年誌で自分の好む歴史物は無理かと、ちょっとしたトラウマに。
秘本義経記―ますらお (1)

●火の鳥 乱世編(手塚治虫)
これも義経はクソガキ。…を通り越して悪役。が、上作品からのイメージにも合致。ちなみに弁慶ならぬ弁太が主人公。さらわれた恋人・おぶうを求めて旅立つ。平清盛が裏主人公と言うべき位置で、孤独な権力者の老人を演じている。清盛とおぶうの交情が味わい深いが、彼女を取られた弁太の気持ちで読むと切ない。ちなみに義経を育てた鞍馬天狗は、火の鳥鳳凰編の主人公・我王。長生きしすぎ!(笑)
火の鳥 (7)

★鎌倉時代 1192頃~

●源平討魔伝(ナムコ)
高校時代はまった。曲がったままの勾玉。諸行無常よのう!これもアマデウス義経が基地外で素敵。「ヒョッヒョッヒョッヒョッ。」ほとんどの登場人物が怨霊。時代的には恐らく幕府成立以降なんでここに置いた。主人公は「ぷれいや」という異次元の者のお布施で蘇った、平景清の怨霊。歌舞伎や浄瑠璃の演目「出世景清」からの出展らしい。ラスボスは源頼朝。
ナムコミュージアム Vol.4 PlayStation the Best

★南北朝時代 1331頃~

●私本太平記(吉川英治)
足利尊氏、悪人には描かれてないのだが、英雄としてはなんとも歯切れが悪い。むしろ、いい人、凡人過ぎてビジョンがないというか、流されっぱなしと言うか。この時代は楠正成に感動して見るべきなのだろうが、滅びの美学と言うのはどうも…。司馬遼太郎はエッセイで、「この時代は皇国史観のロマンを廃して見るとただの土地問題でしかなく、実態は面白味のない時代」と評していた。自分としては後醍醐天皇など描き方によってはなかなか面白い基地外キャラ(誉め言葉)になりそうだと思うのだが…確かに惚れられる英雄はいないかも。
私本太平記〈1〉

★室町時代 1338頃~

●一休さん(東映動画)
初期は意外にシリアスで、ちゃんと歴史物してて侮れない。南北朝の動乱の残照。後小松天皇の庶子である、一休。南朝再興を狙い、一休を錦の御旗にしようとする、新田家ゆかりの武士の子、哲斉。将軍足利義満の命で一休を監視する寺社奉行蜷川新右衛門。新右衛門さん最初は怖い。ただし、風俗描写の考証は甘いらしい。でも金閣寺はこれで知った。これだけ見てると義満はダメ将軍みたいだが、実際は南北朝を統一し天皇の座すら狙った、日本史上の怪物。ちなみに金閣寺に住んでた時点では義満は出家して僧形なので、アニメのように髷を結った義満が金閣寺に住んでいたと言うことはないと考えられる。
一休さん~母上さまシリーズ~第1巻

★戦国時代 1493頃~

●火の鳥 異形編(手塚治虫)
不老不死の八百比丘尼伝説に絡めた小編。無間地獄のおっそろしい話だった。鳥獣戯画のルーツにも繋げている。(ただし鳥獣戯画は平安末期~鎌倉初期の作と見られているので、時代は少々合わない。)ちなみに話は「太陽編」とリンク。
火の鳥 (3)

●剣の舞(岩明均)
新陰流開祖・上泉伊勢守信綱の弟子、疋田文五郎を主人公にした中篇。「バガボンド」で若き日の柳生宗厳が負けた相手はこの信綱と文五郎であり、同じ場面がこの作品でも語られている。信綱の竹刀開発にも触れられていて嬉しい。
雪の峠・剣の舞

●国盗り物語(司馬遼太郎)
斉藤道三カッコイイ。神出鬼没、一人二役、お前はアルセーヌ・ルパンか! 素寒貧の破戒僧から油売りの大商人、一国の家老、そして大名へ。これぞ下克上。しかしさすがの道三も徒手空拳からではここまでが精一杯だった。道三は天下統一の覇業を信長に託す。後半は織田信長と明智光秀が主人公。最近では道三の事跡は親子二代だとする説もあるらしいが、だとすると少し寂しい。
国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉

●猛き黄金の国(本宮ひろ志)
これも斉藤道三主人公。ほぼ「国盗り物語」をベースに作ってあるようだ。
猛き黄金の国斎藤道三 (1)

●天と地と(角川)

●信長(池上遼一)
池上先生の信長。大河物と言うより、信長にまつわるオムニバス連作短編集という趣。個人的には、少々信長がおとなし過ぎだと思う。
信長 1 黎明の巻 (1)

●ムカデ戦旗(森秀樹)
武田の金掘り衆と、その頭目ムカデが主人公。金掘りの技を駆使して戦国を生き抜く。信玄の弟、武田信廉がムカデのよき理解者となる。信長、木下籐吉郎(秀吉)、家康なども登場する。
ムカデ戦旗 1 (1)

●戦国子守唄(森秀樹)
浅井長政の遺児を匿う羽目になった、羽柴秀吉配下の雑兵三人が主人公の小編。秀吉を、信長への忠義と人としての優しさの狭間で苦悩する男に描いている。秀吉の相方として竹中半兵衛も登場。
新・子連れ狼 1 (1)

●信長の野望(光栄)
ゲームそのものは少ししかやってないが、武将ファイルは暇つぶしによく読んだ。
信長の野望 天下創世 武将ファイル

●戦国無双(光栄)
無双は面白い。歴史に興味のない人にも入口になっているようで、いい事だ。キャラデザも、華がありながら骨太感もあって、優れていると思う。
戦国無双2(通常版)

★安土桃山時代 1573頃~

●夢幻の如く(本宮ひろ志)
本能寺で信長が死なず、世界に乗り出すIF物。むしろ世界史か。IF物は比較的興味はないのだが、これは同時代の世界史英雄オールスターと言う感じで楽しく読めた。「ヌルハチ~? 妙な名じゃのう!」
夢幻の如く 1 魔王復活編 (1)

●新史太閤記(司馬遼太郎)
一介の農民から信長の武将を経て、事実上の天下人まで上り詰めるのし上がり物。とにかく秀吉の前半生は絵に描いたような出世話なので、どうやったって面白い。司馬秀吉は明るくスカッとした好人物。だからこそ、家康との対決である小牧・長久手の戦いで終了してしまうのが残念。天下人になった後の後半生の解釈もじっくり読みたかった。
新史太閤記 (上巻)

●覇王の家(司馬遼太郎)
家康そのものを描く、と言うよりも、三河武士団と言うものを書いた作品。太閤記に比べて重い。重苦しいよ三河武士。これもなぜか、秀吉との対決である小牧・長久手の戦いまで。覇業の行く末は「関が原」そして「城塞」で、と言う事だろう。
覇王の家〈上〉

●へうげもの(山田芳弘)連載中!
これに出て来る信長が一番カッコイイ!! 死に様はビックリした。茶器・名物や物欲などを通し「文化」にスポットを当てた、一風変わった戦国物。名物を愛でるシーンは、オタク的にはなかなか共感できるものがある。「これを「渋い」と呼びましょう」には痺れた。主人公は古田左介(織部)。作中で千利休の弟子となる。
へうげもの 1 (1)

●一夢庵風流紀(隆慶一郎)
前田利家の従兄弟、「傾奇者」前田慶次郎利益が主人公。

●花の慶次(隆慶一郎 原哲夫)
一夢庵風流紀の漫画化。慶次、強!これで慶次が一躍メジャーに。秀吉がなかなか味のある怖さを出していて魅力的。朝鮮出兵が琉球出兵になっている。なんじゃそりゃ。
花の慶次 1 (1)

●功名が辻(司馬遼太郎)
大河ドラマヒットしましたね。大河で女性が大活躍するのは最近の傾向ではあるが、内助の功ネタがここまで好意的に受け入れられると言うのは、また若干時代が変わってきたんだなとも思える。幕末ファン的には、進駐軍として長宗我部氏を追い出して山内氏が高知に入った事が、幕末の土佐上士(山内侍)と土佐郷士(長宗我部侍)の確執、土佐勤王党の悲劇に繋がっていくわけで、その辺の種として面白い。

功名が辻〈1〉

●関が原(司馬遼太郎)
関が原前夜の政治的工作が面白い。勝つ者は勝つべくして勝つ。反面、西軍の石田三成や島左近の魅力も発見できる。幕末好きとしてはやはり、この時の各大名の運命が幕末の各藩の姿勢に繋がる所が興味深い。
関ヶ原〈上〉

●雪の峠(岩明均)
後の秋田市である。
雪の峠・剣の舞

●影武者徳川家康(隆慶一郎)
関が原以前と以後の家康の性格の変貌や、豊臣家に対する態度の不可解さ、秀忠との確執などにある一定の回答が与えられるのが面白い。歴史上の異説・珍説ネタは、「でも、ひょっとしたらこうだったかも…」と思わせるだけの説得力があると、抜群に面白い。
影武者徳川家康〈上〉

●宮本武蔵(吉川英治)
言わずと知れた国民小説、宮本武蔵。でも実はまだちゃんと読んでない。バガボンドの原作。が、かなりアレンジされているはず。
宮本武蔵〈1〉

●バガボンド(井上雄彦)連載中!
やはり武蔵編は燃える。殷瞬編と吉岡道場絡みは神。井上先生は凄い。佐々木小次郎が聾者に設定されてビックリ。小次郎編にも力が入っている。実在の有名登場人物としては、柳生石舟斎、柳生兵庫助、上泉信綱、伊藤一刀斎など剣豪剣聖系目白押し。勿論沢庵和尚、本阿弥光悦も登場する。ちなみに伊藤一刀斎の起こした一刀流は、後に坂本龍馬が学んだ北辰一刀流の源。
バガボンド―原作吉川英治「宮本武蔵」より (1)

●あずみ(小山ゆう)連載中!
子供のときから一緒に育った仲間同士で殺し合わされる、衝撃のオープニング。あずみたちは、家康の懐刀・南光坊天海の命を受けて小幡月斎が育てあげた、徳川の世を安定させるために反乱分子を殺してゆく「枝斬り」の戦士。浅野長政、真田昌幸、加藤清正、家康、伊達政宗…この時期に死ぬ有名な人は、みんなあずみが殺しちゃった。前半は大阪の陣など歴史的大事件とも深く絡んで文句なく面白いが、長く続きすぎて少々終わりどころが見えない。
あずみ (1)

●城塞(司馬遼太郎)
大阪冬の陣夏の陣、豊臣の滅亡を描いた名作。真田昌幸・幸村父子や塙団右衛門ら浪人たちと大野治長ら幹部との機微、人間模様が面白い。でも淀殿の下では絶対死にたくないと思った。秀頼はそれ程悪く描かれていない。
城塞 (上巻)

●時の行者(横山光輝)
タイムスリップSF。でも主人公の未来人「行者」はあくまで傍観者であって、話自体をほとんど動かさない。事実上歴史の断片を扱ったオムニバス読切だと思う。時代は籐吉郎秀吉の若い頃あたりから江戸初期あたりまで。
時の行者 (上)

★江戸時代 1603~

●新・子連れ狼(小池一夫 森秀樹)
元祖「子連れ狼」は原作の漫画も時代劇もほとんど見たことないのだが、森秀樹先生のファンなので続編から読み始めてしまった。公儀介錯人・拝一刀の遺児大五郎は、薩摩藩士東郷重位に拾われる。東郷重位は、「ちぇすとおおおお!」の掛け声で有名な示現流の開祖。
新・子連れ狼 1 (1)

●大奥(ドラマ)

●捨て童子松平忠輝(隆慶一郎 横山光輝)

●シグルイ(南條範夫 山口貴由)
むーざんむざん。
シグルイ 1 (1)

●水戸黄門(ドラマ)
幕末好き的には、水戸黄門(徳川光圀)といえば「大日本史」の編纂、そして水戸学。「水戸黄門」で触れられてるかは知らない。ワンパターンは好きではないので、実は時代劇ってあまり見たことはない。エンターテイメントの美しい黄金率なのは頭ではわかるのだが…っと、それは余談。
水戸黄門名作選 その1

●吉宗評判記 暴れん坊将軍(ドラマ)
米政策や目安箱と絡めたり、大岡越前も出てきたり、支配者の責務が語られたり、第一シリーズは案外侮れなかった。話としてもまだパターン化されていなくて面白く、最近見る目が変わった。シリーズが続くにつれてパターン化していくのは一休さんやタイムボカンと一緒か。
吉宗評判記 暴れん坊将軍 第一部 傑作選 VOL.1

★幕末 1853~

●世に棲む日日(司馬遼太郎)
前半が吉田松陰、後半が高杉晋作が主人公。長州松下村塾の系譜。革命とは、まず思想家が現れ、行動家が激発し、実務家が形にする。長州における思想家が吉田松陰、行動家が高杉晋作。(ちなみに実務家が「花神」の主人公、大村益次郎と言う事らしい。その後に処理家…として伊藤博文あたりが来るのだろうか)
世に棲む日日〈1〉

●竜馬がゆく(司馬遼太郎)
坂本龍馬を日本史上の一大ヒーローに押し上げた名作。実に、実に面白い。黒船来航から大政奉還まで時系列順に一通り押さえてあり、また、竜馬の事跡の特異性から、土佐、長州、薩摩、幕府要人に至るまで当時の各勢力のビッグネームがほとんどオールキャストで絡んでくる。
土佐…武市半平太、岡田以蔵、中岡慎太郎、後藤象二郎、乾(板垣)退助
長州…桂小五郎、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤俊輔(博文)、井上聞太(薫)
薩摩…西郷吉之助(隆盛)、大久保一蔵(利通)、小松帯刀
幕臣、大名…勝海舟、松平春嶽、山内容堂、大久保一翁、永井尚志
…と、メインだけでもキリがない。幕末の入門に最適。
竜馬がゆく〈1〉

●おーい竜馬(武田鉄也 小山ゆう)
ベースは「竜馬がゆく」だが、それに加えて竜馬と武市、以蔵の3人を幼馴染に設定した事によって非常に味わい深くなっている。(さらに言うと、容堂、乾(板垣)、後藤との因縁も効果的。)竜馬が上海行しちゃったりなど結構ハチャメチャな事もやってヒヤヒヤしたが、それも上手く時代(アジアの危機)を理解するための必要な要素として機能しており、意外なほど押さえる所押さえている。なにより誕生から竜馬暗殺まで余す所なく描ききられている。よくぞ!よくぞ描ききって下さった!小山先生、当時のヤングサンデー、ブラボー!
お~い!竜馬 (第1巻)

●せごどん(道明)連載中!
西郷隆盛が主人公。現在イブニングで連載中。ようやく島津斉彬の元で働き始めた所。このあいだジョン・万次郎が出てきた。今後を楽しみにしているのだが、今の所まだ吉之助(西郷)が典型的な少年誌主人公の域を脱していない所と、相棒の大久保一蔵(利通)が少々小人物過ぎる所が不満。だがまだなにせ二人とも少年期を脱した所。今後の成長に期待だ。竜馬とはまた違う、「西郷ならでは」の不思議な魅力を知りたい。
せごどん 1 (1)

●はっぴいマン~爆裂怒濤の桂小五郎(石渡治)
長州の桂小五郎(木戸孝允)を主人公にした漫画。桂と竜馬、新撰組の沖田総司、それに新撰組を抱えた京都守護職・松平容保公に幼馴染的な因縁を与えている。千葉道場のさな子さんが竜馬に振られたショックで人斬りさな子さんになり、体を使って長州志士を篭絡して蛤御門の変の黒幕になっていたのが印象的(笑)。
HAPPY MAN 第一幕 (1)

●陽だまりの樹(手塚治虫)
手塚治虫の曾祖父・蘭方医手塚良庵と武士伊武谷万二郎を主人公に、幕末を描く。蘭方医が主人公だけに適塾が主要舞台の一つで、先生の緒方洪庵や福沢諭吉、医学生時代の村田蔵六、種痘所の設立等、ちょっと変わった所にスポットが当たる。また、ハリスの通訳ヒュースケンの殺害事件も重要なエピソードとなっている。勝海舟、山岡鉄舟、橋本左内、西郷、竜馬なども登場。
陽だまりの樹 (1)

●燃えよ剣(司馬遼太郎)
新撰組副長土方歳三を主人公に、幕末から戊辰戦争、五稜郭までを佐幕側から描く。「竜馬がゆく」を初めとする薩長側からの作品とは表裏の関係にあたる、名作。新撰組が舞台だけに、局長近藤勇、沖田、斉藤一、芹沢鴨…など勿論登場。
燃えよ剣 (上巻)

●新撰組血風録(司馬遼太郎)
「燃えよ剣」が大河物なら、こちらは新撰組を舞台にした短編集。「燃えよ~」で痺れた歳サンが、隊士の目から見ると怖い怖い。
新選組血風録

●峠(司馬遼太郎)
峠 (上巻)

●花神(司馬遼太郎)
優れた軍事的才能で官軍を率い戊辰戦争を仕上げた「実務家」、蘭学者大村益次郎(村田蔵六)の生涯を描いた作品。とにかくオタク的仕事家、学者、と言う印象で、革命家の匂いは全くしないのに革命には確かに必要、と言う役どころが面白かった。
花神〈上〉

★明治 ―維新~西南戦争期― 1868~

●翔ぶが如く(司馬遼太郎)
明治初年から征韓論、西南戦争までを舞台に「薩摩武士」と言うものを描き、それによって西郷隆盛と言う人物像を浮かび上がらせようとした作品。竜馬や土方のようなわかりやすい直接的な「西郷キャラ」描写はない。それ故、エンターテイメントとしては若干難解。革命を成し遂げたはずの武士自身が革命後の世界に馴染めずに次々反乱を起こして滅びていくのが印象的。そしてその受け皿になった西郷。西郷の死の同年、盟友であり最期の敵であった大久保利通も紀尾井坂で暗殺される。「両氏は耦死(刺しちがえる事)された」との文章に、に泣いた。
翔ぶが如く〈1〉

●るろうに剣心(和月伸宏)
体力ゲージが見えてくるような典型的なジャンプバトル漫画だが、赤報隊、廃仏毀釈や紀尾井坂に触れてきたりするあたり、歴史もの的にも侮れない。主人公の緋村剣心こと人斬り抜刀斎のモデルは、佐久間象山を斬った河上彦斎だと聞いたが本当だろうか。斉藤一や大久保、山県有朋ばかりか、日本の警察機構を作った川路利良あたりまで出て来るわけだから、ほんと侮れない。
るろうに剣心―明治剣客浪漫譚 (01)

●ヤングマン(六田登)
明治日本を舞台にした妖術バトル?もの。日本に現れると言う、時代を変える「魔物」の正体が、「飛行機」だと言うのが渋い。(日本人・二宮忠八が、明治24年、ライト兄弟より12年も先にプロペラ飛行機を作っていたことを指す。)わりと好きな作品だったのだが、妖術で首を繋がれ復活した西郷隆盛が、主人公の付き人のようになっているのが少々興ざめだった。そんな小さい人物じゃなかろう…
ヤングマン 1 (1)

★明治 ―日清・日露戦争期― 1878頃~

●王道の狗(安彦良和)
秩父事件、アイヌ、金玉均、足尾銅山鉱毒事件…渋いチョイスだ。王道と覇道の対比、陸奥宗光による日清戦争への路線転換を覇道と捉え「過ちのはじめ」と言う視点で描かれているが、全共闘世代は言う事が「ダメだダメだ おろかだおろかだ」ばかりで、「じゃあ歴史上どういう時代が良いのか」と言う前向きなもの、積極的なものを示す事はできないのだろうかとはちょっと思ってしまう。でも超美麗な絵で顕される当時の風俗、空気や、あまり詳しくない時代状況への興味などで楽しく読めた。ラスト、孫文などが出てきて主人公が活動家支援のハーロック的な位置付けになっているのは感涙もの。
王道の狗 (1)

●坂の上の雲(司馬遼太郎)
日清・日露戦争が舞台。ロシアコサック部隊を破った日本騎兵の父・秋山好古、日本海海戦勝利の立役者・海軍参謀秋山真之、俳人・正岡子規の三人が主人公と銘打たれるが、実際はこの三人は導入部でしかなく、時勢風雲急を告げ話が盛り上がってくる頃には子規は死んでいるし、好古・真之は日本を織り成すタペストリーの一部と言う印象。にもかかわらず、この話は抜群に面白い。幕末の黒船来航から始まった欧米列強の侵略の危機を、明治維新を成し遂げ、国を近代国家に作り直し、曲がりなりにも大国ロシアを追い返す所まで来たのがどうにも感動するからだろう。幕末の志士から引き続きのキャストとして、伊藤博文、山県有朋、大山巌など。陸軍から乃木希典、児玉源太郎。海軍から東郷平八郎。欧州諜報、明石元二郎。ロシア側、皇帝ニコライ二世、首相ウィッテ、旅順要塞司令官ステッセル、満州軍総司令官クロパトキン、バルチック艦隊司令官ロジェストヴェンスキー。
坂の上の雲〈1〉

●二百三高地(東映)
乃木と児玉、それと元教師の小隊長を主人公に、日露戦争最大の激戦、旅順要塞攻略を描く。べトン(コンクリート)の要塞と機関銃の前に、壁にぶつけられる卵の如く無意味に死んでいく兵士と、仲代達矢演じる乃木、丹波哲郎演じる児玉に涙が止まらない。この頃の俳優さんは凄いですね。エンターテイメント的には、旅順要塞は風雲たけし城の面白さがあった。戦争の酷さ・恐ろしさと、時代の苦難を乗り越えた日本の祖先たちの凄さと、両方とも描かれているのである意味バランスの取れた映画。児玉かっこいい! 公開当時戦争賛美映画と叩かれたりもしたらしいが、そう見える人間の方が盲目的な軍事アレルギー教育に洗脳されて思考停止しすぎてると思った。だってこの映画、さだまさしの歌に合わせてしつこいほど戦争の悲惨さもちゃんと訴えてるじゃん。現場の悲哀と、指導者の苦渋どちらも泣けるほど描かれている点でもこの映画は視野が広い。児玉が第三軍司令部に乗り込み指揮権を手に入れるシーンと、最後の乃木の明治天皇への謁見シーンは圧巻。
二百三高地

●日本海大海戦(東宝)
T字戦法や東郷ターンが見たかったのだが、このくらいの古さの映画だと自分には演出が若干淡々としすぎで辛かった。明石元二郎のヨーロッパでのスパイ活動がちょっと漫画チックだけどなかなかかっこよい。この頃の日本はちゃんとこういう情報戦の観点もあったんだな…
日本海大海戦

★大正 1912~

●はいからさんが通る(大和和紀)
昔見ていたアニメの刷り込みで「大正」と言うと真っ先にこれが思い浮かぶ。大正時代のチャーミングレディ~。原作では結構当時の風俗に触れていた。婚約者が行ったのは日露戦争だと勝手に思っていたが、読み返してみたらちゃんと「ロシア革命に干渉するための出兵」となっていた。案外しっかりしてる。
はいからさんが通る (1)

★昭和 ―太平洋(大東亜)戦争期― 1926~

●アドルフに告ぐ(手塚治虫)

●エトロフ発緊急電(佐々木譲)

●ケースハード(松本零士)

●ジパング(かわぐちかいじ)

●零戦燃ゆ(東宝)

●ビルマの竪琴(東宝)

●男たちのYAMATO(角川)

●ローレライ(東宝)

●終戦のローレライ(福井晴敏)

★昭和 ―戦後― 1945~

●ヤミの乱破(細野不二彦)連載中!

★昭和 ―安保闘争~全共闘~東西冷戦時代― 1960~

●ICHIGO~二都物語(六田登)
雑誌掲載時の煽りに、「君の知らない昭和史」とあった。(戦後史だったかな)戦後の荒野で、土建屋の社長の息子として生まれた梅川一期。父親達の手で着々と復興してゆく日本とは裏腹に、一期は殺人者として育っていく。ヤクザ、銭湯、山本リンダの歌、大阪万博、円谷幸吉の遺書、三島由紀夫割腹自殺…など、非常に「時代の匂い」を感じさせる作りだった。
ICHIGO二都物語 [少年向け:コミックセット]

●ヤング島耕作(弘兼憲史)連載中!
平成の世から「あの時代を振り返る」わけだから、この時代に生まれるか生まれないかである自分にとって、まさに歴史物。団塊の世代(=父親の世代)の青春の時代を疑似体験。島耕作はノンポリらしい。
ヤング島耕作 (1)

●レッド Red 1969~1972(山本直樹)連載中!
連合赤軍、よど号ハイジャック事件、浅間山荘事件。オルグ、自己批判、総括。恐らく山岳ベースでの凄惨なリンチ殺害が山場になるであろう。死亡する順番と思われる、キャラの頭についている①、②…が不気味。反面、フランス革命だって幕末だって現場の雰囲気はそう変わらない気もする。知ってるようで良く知らない全共闘時代。非常に期待している。今ひそかに一番楽しみにしている漫画。実名だと問題があるのか、人物や団体名が全て変えてあるのが残念。赤城=永田洋子くらいしか覚えれん。

●課長島耕作(弘兼憲史)
これは歴史物ではないが、バブリ~な時代を疑似体験できるので。
課長島耕作 (1)  新装版

★平成 1989~

●沈黙の艦隊(かわぐちかいじ)
自衛隊と米軍が共同で秘密裏に作った原子力潜水艦シーバットが離脱、独立を宣言。戦闘的独立国家「やまと」を名乗る。連載当初はまだソ連があり、資本主義対共産主義の構図が辛うじて残っていた。が、程なくソ連崩壊、冷戦終結。次代の問題は核拡散、対テロ戦争の時代に向かう。現実の歴史ではないが、この作品にはその時代の空気が色濃く反映されていると思う。
沈黙の艦隊 1 (1)

●部長島耕作(弘兼憲史)
バブルが崩壊するも、結構上手くやる島耕作。弘兼先生は確かインタビューで「不況で苦しむサラリーマンに元気を与えたい」とおっしゃっていたと思う。
部長島耕作 (1)

●アクメツ(田畑由秋 余湖裕輝)
「小泉時代」と見事なほどシンクロ。小泉改革を振り返るのにもなかなかいいんじゃないかと思います。随所に盛り込まれる豆知識的な歴史的観点も、歴史オタ的にオススメですぜ。最初はテロ賛美の危ない漫画かと思っちゃいましたが、その思想的基盤に儒教における中華帝国易姓革命の「放伐」や、フレイザーの「金枝篇」にある王殺しのシステムに通じる所があってなかなか底が深いです。最後の村瀬首相の演説は素晴らしい。田畑先生はどちらも意識していなかった、とおっしゃっていましたが、「時に智者は同じ道を歩む」と言う事でしょうか。
アクメツ 1 (1)

●亡国のイージス(福井晴敏)

●取締役島耕作(弘兼憲史)
「部長~」とは逆に、団塊世代の定年退職、自殺などいきなり暗いシーンでビックリした。舞台が中国に移ったのは、なるほどなあ、と。21世紀は中国の時代と、随分前から言われてるし。
取締役島耕作 (vol.1)

●常務島耕作(弘兼憲史)
中国からインドも視野に入れだしたのが、なるほどなあ、と。21世紀はインドの時代と、随分前から言われてるし。
常務島耕作 (1)

●専務島耕作(弘兼憲史)連載中!
中国に加えて、アメリカも担当しだした。ここまで来ると、肩書きがどこまで行くのか楽しみになってきた。「社長島耕作」はガチとして、ファンの間では「経団連会長島耕作」「内閣総理大臣島耕作」「アメリカ合衆国大統領島耕作」「地球国家元首島耕作」「宇宙皇帝島耕作」等が予想されていると言う。(余談だが、中国南北朝時代の武将・梁の侯景は、「宇宙大将軍」を称した。こういう例もあるからして、今後の時代の推移如何によっては、あながち不可能とばかりは言いきれない。(嘘)) 個人的には「外務大臣島耕作」「国連事務総長島耕作」とかならある気がする。
専務島耕作 1 (1)

★未来 ―地球圏開発時代―

●プラネテス(幸村誠)

●アニメ プラネテス(谷口悟朗)

●ムーンロスト(星野之宣)

●機動戦士ガンダム(富野由悠季)
宇宙世紀は当然歴史だ。
機動戦士ガンダムDVD-BOX 1 特典フィギュア付(完全初回限定生産)

●機動戦士Zガンダム(富野由悠季)
機動戦士Zガンダム Part I ― メモリアルボックス版

●機動戦士ガンダムZZ(富野由悠季)
機動戦士ガンダム ZZ Part-1 ― メモリアルボックス版

●機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(富野由悠季)
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

●機動戦士ガンダムU.C.ユニコーン(福井晴敏)連載中!

●機動戦士ガンダム F91(富野由悠季)
機動戦士ガンダム F91

●機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統(森田崇 中村浩二郎)
自分の描いたものはピックアップw
機動戦士ガンダム クライマックスU.C. ―紡がれし血統― (1)

★未来 ―銀河進出時代―

●2001夜物語(星野之宣)

●銀河英雄伝説(田中芳樹)

★未来 ―悠久―

●∀ガンダム(富野由悠季)

●月に繭 地には果実(福井晴敏)

●火の鳥 未来編(手塚治虫)
人類滅びちゃった…
火の鳥 (2)

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ロボフェチ強化月刊 (嘘

日本のロボット産業は世界トップみたいで、アシモをはじめ色んなロボットが各社から百花繚乱です。実用にはもうちょっと…って感じだけど、そりゃもう今後が楽しみな世界になってます。で、このロボ産業に身を投じた研究者の方々のモチベーションの核にはやはり漫画(アニメ)の影響が大きかったみたいで、おじさん世代の研究者だとやはり「アトムを作りたい」と言うのが多く(アシモなどのプロジェクトはこの発想でしょうね)、その下になると「ガンダムを作ってみたい」、が原動力だそうです(二足歩行ザクとか作られてましたね)。ところが、さらにその下の世代になるとそのモチベーションの源は「メイドロボを作りたい」になってきてるらしい(一部誇張)。 はわわ日本はじまったな

メイドロボといえば、ワタクシJ機関に入りたての頃、何故か「ロボフェチ」の称号を頂きました。なんでだったかいきさつは忘れたけど。

ところで最近、「ユリア100式」と言うロボ子さん漫画が流行ってるみたいですね。で、これはロボフェチと言う俺のキャラを強化するためには読んどかなくてはいけないのかなと思って、手を出してみた。ヤングアニマルですかー。ヤングアニマル凄いですね。「ベルセルク」「ホーリーランド」をコミックスで買ってるんですが、これだけどんどん話題作が出てくると言う事は、雑誌として凄い編集の方がいらっしゃるんだろうなーと思います。(他にも「ふたりエッチ」とか、最近では「デトロイド・メタル・シティ」が凄いですね。) 

と、それは余談。 ロボ子さんものでもうひとつ話題作、あさりよしとお先生の「荒野の蒸気娘」も買ってみました。これでロボフェチとしては最近のロボ少女事情の把握は一応合格?(笑)

で、思い立って、古今東西のロボ子タンたちについて一言レビューしてみます。

ユリア100式(ユリア100式…なるほど、もろセクサロイドですか。「望んでるのはこれだろ」と言う、取り繕わないストレートさがいさぎ良いです(笑)。ところが結局は寸止めなのも、ツボをついてるのでしょうか。ダッチワイフ漫画と言われてまず手塚治虫先生やけっぱちのマリアと言う性教育漫画(笑)を思い出した自分は昭和の香りのするオジサンか。手塚治虫先生はこれでPTAに偉く叩かれたそうで。

アリス(荒野の蒸気娘…さすがあさりよしとお先生。ストレートな事はしない! 心は少女だが、体は巨体の蒸気稼動ロボプシュー。それが、恥ずかしがりながら「お兄ちゃんっ」と甘えてきます(笑)。設定上のイメージ写真はかわいい。さあ、これで萌えられるか?と言う作者の挑戦を感じた。読んでてたまに本当に萌えてしまう時、主人公と一緒に頭を抱えてしまう。

マルチ(To Heart)…メイドロボの代名詞ですね。ロボ心突いてて泣けるシナリオだと思います。はわわ。

セリオTo Heart)…シナリオ上、「ドジだけど心のあるマルチ」に対比させるための「完璧だけど表情のない、心のないロボ」の役割を担ってますが、さらに「セリオには本当に心はないのか?」と言うテーマにまで突っ込んでいけるためマルチよりもディープなファンがついている、らしい。

ティマ(メトロポリス…作画凄かったしいろいろ難しい要素つけてたけど、結局テーマの根幹はマルチのストーリーと同じロボ心モノだったと思う。しかもマルチの話のほうが泣けた(笑)

ミソッカス90F(有・椎名百貨店 (1) 収録 「電化製品に乾杯!」)…一生懸命なドジっ娘お手伝いロボと言う、マルチと全くコンセプトの同じキャラ。To Heartより7年も早い。椎名先生がいつか「何故人気が出なかったのだ~」と嘆いていらっしゃったように思います(笑)。

MAICO(アンドロイド・アナMAICO2010)…思い出した。J機関でこれを見せてもらってる最中ロボフェチ言われたのだ(笑)。なんで言われたのかは忘れた… ロボ子ものとしてはオーソドックスだと思うけど、ラジオパーソナリティーロボというのが特徴的。オルフェのシナリオの感情の波打たせ方上手いです。「頑張って頑張って頑張ります」。

アイリス2(アフター0―著者再編集版 (5) 収録「マイ フェア アンドロイド」)…岡崎二郎先生のSF短編漫画に出てくるロボ子さん。人工頭脳の違法ダビングの結果、「完璧でない」、持ち主に従わない人間味のある頭脳が生み出される。不完全の魅力。

アイリス(アフター0―著者再編集版 (5) 収録「マイ フェア アンドロイド」)…アイリス2のダビング元。実は「アイリス2が人間味があるなら、アイリスは? 人間らしさとは?」がこの短編のテーマ。マルチとセリオですね。

チヒロ61298(火の鳥 復活編…トラウマ漫画です。外見は醜いロボット。事故で人口脳髄を埋め込まれ限りなくロボットに近い心を持ってしまった主人公には類稀ない美少女に見える。ふたりで溶鉱炉のそばで抱き合ってるシーンが印象的。

猿田博士の恋人、夫人、娘たち(火の鳥 未来編…「彼女タチハ心カラ博士ヲ愛シテイマシタ…」「……わかっておる…」

ウラン(鉄腕アトム…浦沢先生のは、パンツ一丁で飛ばない。(注・アトムも。)

アーマロイド・レディ(コブラ…実際いただけるとしたら俺ならこれがいいのだが、言っても友達は信じてくれない。「かっこつけるな、ホントはマルチだろ」と。_| ̄|○ いやでも考えてみてもくださいな。こんな秘書ロボがいて、榊原良子さんの声で「モリタ。次の〆切りは○日よ。」とか言って下されば仕事もはかどろうってもんです。

ちょっと古いけど最近のロボ子さん最先端↓

http://robot.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/10/06/201.html

追記:

ラル(新スター・トレック シーズン 3 収録「アンドロイドの目覚め」)…スタートレックで1,2を争う人気キャラ、ヒューマンアンドロイド・データ少佐が、自分のニューロネット構造を移植して作った娘。1話限りの出演。人気エピソードの一つだそうで、これ見たとき「メリケンもロボ子萌えわかってるんじゃん」と思った。展開としてはオーソドックスな方だと思うが、ラルの無垢さと愛らしさ、データの親心と孤独にやはり泣けます。

ちなみにデータ少佐がらみの話には名作が多く、ロボフェチとしては避けて通れません。特に「人間の条件」は衝撃を受けた。ピカード艦長の最後の演説には身が震えました。

★★★

しかしネタでやってみたものの案外知らないな~。「ちょびっツ」や「ヨコハマ買出し紀行」あたりは読んでさえいないし。「これははずしちゃいかんだろ」ってのがいくつもありそうで、ちょっと後悔している。「女性型」と言う条件をはずしたらもっと出てくるんだけど。

ところで、こんなブログを見つけました。本気だ!!!

http://www.maidroidlab.com/

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面白いもの出てきたのでアップしてみる

クライマックスU.C.連載開始前のプレゼン用のサンプルイラストが出てきたんで、アップしてみます。描いたな、こんなの。

Cucsumple0002

長い年月の話なので、最初はカムナをもっと少年ぽくして始めた方がいいかなーと思ってこう描いてみたんだと思います。が、元のデザインとあまりにも似てなさ過ぎて断念。年齢設定から考えても若すぎるし。多分僕の中で「ガンダムのスタートは、まず少年が乗る羽目になる」ってイメージがあったんでしょうね。

この頃は漠然とナギサがヒロインがいーなーと思って描いてました。まさかこんなに活躍しない羽目になるとは!(笑) 連載はライブです。生き物です。(笑) ナギサの髪がベタじゃないのは、この頃はまだ色設定を知らなかったから。

ガンダム漫画初めてなんで、モビルスーツやパイロットスーツを描けるか不安でしょうがなかったのを覚えています。

Cucsumple0003

Cucsumple0004

こっちは今の絵に近いですね。下のほうの絵は気に入ったんで3話のトビラに流用しています。連載前に描いたエレン、右上のあれだけ(笑)。この時点ではエレンに一番イメージがわいてなかったのが良くわかります(笑)。イメージわいてなかったからこそ、キャラを立てるために必死で仕掛け考えたのかも。それと前後して中村さんに作っていただいた初期プロットを読んでエレンに非常に萌えたので(笑)、その流れを話全体の基本ライン、道しるべとして作っていく事を常に意識していました。エレンの傷ネタは3話を受けて考えたものです。自分の中では、エレンは三国志の呉の武将、周泰(笑)。孫権と周泰の逸話が元ネタのひとつだったりします。酷い?

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