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【訃報】 アーサー・C・クラークさん 90歳で

ああああああ

「2001年宇宙の旅」作者、スリランカで死去

自分にとってはなにより「幼年期の終わり」そして「宇宙のランデブー」でした。

SFの魅力とは自分にとってはメカなどのギミックだけではなく、なにより哲学でした。 「我々はどこから来てどこへ行くのか?」を感じさせてくれたもの。夜空を見上げて「宇宙には果てがあるのか? 果てがあるとしたら、その果ての先は?」とかそんな答えの出ない事をいつまでも考えちゃう子供だった僕にとっては、長じて手を出したクラークさんの作品は、その原初の欲求に答えてくれる…と言うか、一緒に考えてくれる、他とは別種の、貴重な作品でした。キャラもの、ストーリーものとしては決して濃いわけじゃないんで、ガンダムのモデルの一つになったハインラインあたりに比べると、一般の人が読みやすくはないかもしれないけれども…。

「幼年期の終わり」は怖かったな。エヴァンゲリオンの映画(THE END OF EVANGELION)の人類補完計画を見たとき一番最初に連想したのがこの「幼年期の終わり」のラストシーン。

「宇宙のランデブー」『ラーマ』が迫ってきた時のドキドキ感は忘れられん。人類の歴史が根底から揺らぐような事件を体験している気分。小説なのに。

>クラークさんは昨年12月、90歳の誕生日に友人向けの別れのメッセージを録音。その中で、生きているうちに地球外生命体が存在する証拠を見たかったと述べていた。

(T_T) 

クラークさんの作品から感じるもう一つの大きな精神、それはフロンティア・スピリット。未知のものの空恐ろしさをこれ以上ない筆致で描きつつ、それを決して忌避せず、大いなる覚悟で受け止める前向きさが根底にはある、と感じます。(自分たちが人類と言う形態でなくなったとしても!)

自分が一生描いて行きたいテーマを一つ上げるとしたら「フロンティア・スピリット」なので、その点でも好きな作家さまでした。

クラークの三法則、と言うのがあります。とりあえずウィキペディアから抜粋。

  1. 高名だが年配の科学者が可能であると言った場合、その主張はほぼ間違いない。また不可能であると言った場合には、その主張はまず間違っている。
  2. 可能性の限界を測る唯一の方法は、不可能であるとされることまでやってみることである。
  3. 充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない。

この三法則、自分は大好き(笑)。特に3なんて、今パソコンやネットでできる事を小学生時代の自分に見せたら…と思うと、「現在の技術的常識」なんて何の意味もないんじゃないか、と思ってしまいます。そこから1を考えると。ね。

この三法則見ただけでも、クラークさんの前向きっぷり、フロンティア・スピリットがあらわされていると思います。そう言えば最近買った、立花隆さんの宇宙についての対談集「宇宙を語るⅡ」での、クラークさんとの対話も気持ちよかったなあ。(もう15年も前の対談だけど。)

偉そうな事言ってますが、自分、クラークさんの作品を全部読んだわけじゃありません。有名作を結構前に読みかじりしている程度。「宇宙のランデブー」の最終作も「3001年終局の旅」も読んでないんだよなあ。うん、読もう…。

以下は、「2001年」以外のアーサー・C・クラークの代表作2作と、立花隆さんの宇宙についての対談集「宇宙を語る」の2巻。立花隆氏とアーサー・C・クラーク氏との対談が載ってます。クラーク氏の他に、「宇宙誌」などの著書で有名な東大理学部教授松井孝典氏、京都大学名誉教授・臨床心理学の河合隼雄氏、そして言わずと知れた歴史小説家司馬遼太郎氏との宇宙についての対談が収められていて、楽しく、読み応えあります。初出はちょっと古いのだけど、最近文庫になったので手に入りやすいはず。気楽に読めて、しかも前向きでオススメ。(ちなみに1巻は毛利さん、向井さんなど日本人宇宙飛行士との対談。)

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» 2001年宇宙の旅 [daruma No.3]
以前からタイトルはもちろん聞いた事があったけど、なかなか観る機会のなかった映画。 [続きを読む]

受信: 2008年3月22日 (土) 00時25分

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