Wii、DS用にマンガ配信!?
角川・講談社・集英社・小学館、Wiiに電子コミック配信へ 共同で新会社設立
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角川書店、講談社、集英社、小学館は7月17日、電子コミック配信事業などを展開する新会社を設立したと発表した。第1弾として、任天堂「Wii」向けにネット配信を始める計画。 (中略) WiiからニンテンドーDSに持ち出す機能なども検討する。
おっおっ、やるじゃん!
角川書店、講談社、集英社、小学館…
と言う事は、僕の作品もいずれはDSで読めるようになるかな。第1弾として、と言う事は今後の展開もありそう。うむ、楽しみ。
また、
新会社は、出資企業以外にも広く出版界などに配信事業への参加を呼びかけていく。
との事なので、秋田や画報社や竹書房なども参加してどんどん輪を広げてほしい。
僕は、別のところで書いた以前の日記(Filn)
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で、漫画界が雑誌に変わる新たな配信方法も摸索しないと漫画の未来は厳しくなってくるのでは、と言った。
要約すると、
●(コミックスはそこそこ売れていて、漫画と言う文化も愛されているとは思うが) 雑誌が売れなくなってきている。コンビニでも雑誌の入荷がどんどん少なくなってるらしい
●本・雑誌はかさばるので、意外と持ち歩きにも保存にも不便。手軽さでケータイや、DS、PSPに負けだしている。通勤通学の電車の中でも漫画雑誌を読んでいる人を見かけなくなった
●個人経営の本屋がやっていけなくなって、どんどん潰れている。目当てのものを買うにはアマゾン等を利用する方が便利。品揃えもブックオフの方がいい。 → 生活の中に本屋がなくなってきた → 手軽じゃなくなってきた
●雑誌を読まなくなり、町の本屋さんもなくなる。その結果、それでも有名な作品、目的の作家さんにはたどり着くのだが、新たな出会いがなくなった
●いつまでも「漫画はやっぱり紙だよね」って硬い事を言ってないで、デジタル配信も視野に入れようよ。データは雑誌のように読み捨て、気に入ったのは今までどおりコミックスで買うとか。
●…というわけでか、ケータイ漫画配信が、出版事業として唯一好調らしい。でも個人的にあのちっさい画面で漫画読むのは好かん!
なにより、漫画とは、小さいコマ、大きいコマ、間、見開きのメリハリで「音楽」をあらわす表現手段です。コマごとにバラバラでああいう形で見ると言うのは、漫画を破壊して配信していると思う。(注・別の見せ方として発展して、新たな文化として見る分には面白そうと思っています。ケータイ画面にふさわしい新たな表現方法はあっていいと思うし、新たな手塚治虫が現れるのもいいと思う)
●漫画と言うメディアをデータで味わうのにふさわしいデバイスを、どっか開発してください。大手出版社もデジタル配信に積極的になってください。
…みたいな事を書きました。
データ化して何十冊も手軽に持ち歩け、本のように自然に読める端末
が開発されれば、そしてすべての漫画や小説、雑誌などが例えばコンビニやキオスクなどで気軽にデータとして買えれば、i-podやDS、PSPのように、それ用の端末をみんなちゃんと買ってくれると思うんだ。
と。
…と書いたものの、実はあまり期待してなかった。
こういう動きって、大手ほど鈍かったり、ずれてたり、足並みが揃わなかったり、お高く止まってたりする印象が強かったんで。(あと新聞やテレビもそうですが、どうも大手マスコミって、ネットやデジタルの波を舐めている印象が…(汗))
が、思ったより大手出版社の動きが早くてホッとした。
いや、こちらこそ舐めてました。すみません。
さすがにもう、上も危機感を感じてくれてるってことかな。そう言えばこの辺に関しては角川さんは、YouTubeやニコ動のMADの一部解禁など頭の柔らかい対応を摸索していて、好感が持てます。
これが「最初の動き」となって、これから漫画がまたいろいろ盛り上がってくれれば面白いんだけど。
自分の感覚だと漫画読むにはDSでも画面ちっさいけど、ケータイよりはマシだし、なにより、まず既に普及しているデバイスを使うのはまちがいなく得策。最初の動きとしてはリコウだよなー。
データの方が出揃えば、今度こそそれにあわせてふさわしいデバイスが開発されるかもしれないし。うん。
なんにせよ、久々に漫画界に、未来を向いた、嬉しいニュースです。
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コメント
DS(携帯端末)ならではの表現って色々ありそうですね~。通信機能で話の展開が変わったり(笑)
>新たな手塚治虫
個人的には今まで想像もつかなかった演出を期待しているんですけれど。
投稿: くりた | 2008年7月18日 (金) 19時29分
フラッシュ系の演出が合ってるかなーと思いますね。
クリック漫画は、随分前からありますよね。
ねこぢるさんのとか見たことあります。独特の間があって面白いと思った。
あと、昔モーニングの公式サイトでもやってたと思う。例の「プラネテス」もクリック漫画になって配信されてたような。(E-MANGAとか呼ばれていた記憶があります。)
今でもどこかでやってるのかなあ?
本文にも書いた通りあれはあれで非常に面白そうで興味あるんだけど、あれってもう「アニメ化」と同じ、別メディアへの移植だと思うんだよね。だから、アニメ監督に委ねて「別物」と割り切るのと同じく、別種の才能、スキルの人間にその作品を預けてしまうのと同義になる。「漫画を読める」と言うのとは違うと思うわけですよ。
今の漫画の珠玉の演出技術、蓄積された膨大なコンテンツをそのまま味わえる配信方法を、切に望んでおります。
投稿: TAK@森田 | 2008年7月18日 (金) 19時48分
関係ないけど、ありものの読切かなんか素材にして、E-MANGAと言うかクリック漫画作ってみたいなー(笑)。手軽に作れるソフトないかな。フラッシュ扱えるようになったら作れるかな?
投稿: TAK@森田 | 2008年7月18日 (金) 20時07分
やったー!!…という感じですねっ。
やっぱり大きな会社は伊達に大きいわけじゃなかったのか。
というより、世の中本当に厳しいんだなあ、競争なんだなあと実感します。
そういえば、コナンなどの英語版を発行しているのは、小学館と集英社が共同出資している会社だというのを知りました。他の会社はどういうところが母体のものなのかわかりませんでしたが、「…ということは、英語版も出版社の生き残りをかけた戦略だったのか」と思い、反省しました。自分のよく知らないことでものを言うのはダメですね。
いずれにしても、出版社が「共同で」というのが、切迫したものを感じます。本当に生き残りをかけた戦いですね。
自分は高校生まではそこそこ漫画を読んでいたのに、なんで読まなくなったんだろうと考えたら、「単に忘れていた」ということではないかと思いました。そういう層の掘り起こしもバカにはならないかなと思うので、ネットでPRっていいかもしれないですね。他の用事でアクセスしてる人をどんどん引き込む!
データである程度価格的にも保管スペース的にも余裕を持って買えたらもっといろいろ読めるかなとは思うので、漫画を読むためのスゴい機器、いいなと思います。でもほんとに気に入ったものは紙で読めると理想です。完全になくなってほしくはないなと思うのは世代的なものかもしれません。今の高校生は紙になじまないために問題が解けないのではないか…なんて真剣に思ってしまうから。
新しい可能性が広がってきて、ワクワクすると同時に、作り手の側にもいろいろな創意工夫が求められてくる正念場という感じですね。
私も淘汰されないように必死になりはじめたってとこなのですけど、脳みそが搾り取られるような状態になりがちなので、栄養補給に漫画を買うことにしたのです。毎月何を買おうかなって楽しみにして、頑張りたいと思います。では。
投稿: 次代策子 | 2008年7月19日 (土) 03時04分
>やったー!!…という感じですねっ。
ホントにそうでした!(笑)
>出版社が「共同で」というのが、切迫したものを感じます。
今回ので一番嬉しかったのも、実はそこなんですよ。こういうのって足並みが揃わなかったら台無しだと思うので。ブルーレイとHD-DVDなどの規格争いもそうだったけど、「あれは読めるけどこれは読めない」だと、消費者は混乱するだけで、結局「めんどくさいからいいや」になっちゃうと思うんですよねー。少なくともジャンプ・マガジン・サンデー系列は揃い踏みになって、「漫画がデータで読める」と言う印象をガッチリつけちゃわないと。さらに
>新会社は、出資企業以外にも広く出版界などに配信事業への参加を呼びかけていく。
との事で、非常に、「度量」と言うか「漫画界自体の未来のために」との熱意を感じまして、マジな話出版社を見直しましたよ~(^^)。
>なんで読まなくなったんだろうと考えたら、「単に忘れていた」ということではないかと思いました。
やっぱり生活の中に本屋がなくなった印象がありますねー。普通の人は漫画中心の生活をしているわけじゃないんだから、触れる機会がないとなかなか。次代さんにお勧めした「へうげもの」や「ヒストリエ」、あと「ギャラリーフェイク」など、オタクや漫画読みじゃない人にお勧めできる優れたコンテンツ、漫画界にはたくさんあるんですよ。だから潜在的な読者はたくさんいると思います。(数年前の作品である「ルーキーズ」がドラマ化のヒットで今頃本屋で平積みされてるのを見ても!!!)だから、モノ自体は悪くないと思うんで、うまい事新たな時代に合った配信方法を期待したいですね。(ホントは自分もいろいろやりたいところだけど・・(笑))
>でもほんとに気に入ったものは紙で読めると理想です。
それは僕もやはりそうですね。まあ、なくなる事はないと思います。一般論としてもやはり「モノ」「パッケージング」の魅力ってやはりあるし、紙をめくる「書物」としての魅力も大きいですから。
雑誌、コミックス、愛蔵版、文庫版…と同じように、そのうちの一つとしての位置づけにデータ版もなるといいのかな。自分としては、「雑誌」に当たるような、「作品紹介」の位置にいてくれると嬉しいです。で、気に入った作品はコミックスで買う、と。(だから本を読める端末が一般に普及したら、モーニングやサンデーやジャンプなど、いずれはそのまま雑誌の形でデータ配信してくれないかな…。雑誌って捨てるのめんどいです)
コピーガードとかの問題は残るけど、消費者にとってもコンテンツ製作者にとってもうまい事行くようなシステムが、何とか調うといいなと思います。難しそうだけど。
個人的に「データ化」で歓迎なのは、「絶版」がなくなることですね。読みたいと思った時に読者の手に届かないのは、もったいない!
投稿: TAK@森田 | 2008年7月19日 (土) 09時19分
英語版>
日本の漫画はハリウッド映画やなんかと同じく世界に通用しているので、生き残りの為に世界戦略と言うのは一つのカギだと思います。今はまだ海賊版が横行しているためか物価の違いか、海外版からの印税はスズメの涙なんですけどね(笑)。一応僕の「クライマックスU.C. 紡がれし血統」も、台湾版だかが出ているはずです。ヤッハー!
あともともと集英社と小学館、少女漫画系統の白泉社は、「一ツ橋系列」という同一グループなんですよ。小学館と集英社、ビル隣だしw …にしても分かれた会社が再び共同戦線を張ると言うのは、やはり時代を感じますねえ。
個人的にビックリしたのは、コナンと金田一少年で共同雑誌を出したことです。小学館と講談社がタッグを組むとは!
投稿: TAK@森田 | 2008年7月19日 (土) 09時41分