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スピード・レーサー

仕事がひと段落…とまでは行かないまでも、ある程度の量入稿して0.7段落くらいはしたので、半日休日にして映画「スピード・レーサー」を見てきた。周りの評判を聞いて急に行きたい気持ちが高まってきたものの、すでに公開終了ギリギリ、スケジュール無理してでも行かねば大画面では見られない。しかも横浜ではもうやってなくて新宿ミラノにまで遠征。歌舞伎町の中まで入っていったの何年ぶりだ。

さて「スピード・レーサー」

「マトリックス」ウォシャウスキー兄弟の新作。しかも原作は日本の昔のタツノコアニメ「マッハ Go Go Go」

うん! 面白かった! 俺は大好きですw 開始3分からもうグイグイ捕まれましたよ(笑)。冒頭、現実のレースと回想シーンの交錯。主人公のキャラ立て、思いがすぐに伝わって。映像的にも、落書きの中で「マッハGoGoGo」の曲に乗りながら走る妄想シーンでコケて爆笑。やるなー! 凄い。作り手愉しみまくってるなー。悪乗り大好き。

こういう言い方、比べ方はあまり良くないと思うけど、あえて、どうしても言いたくなってしまう。

「俺はポニョよりずっと好きだ!」 (好き嫌いで言うとね)

少なくとも、ずっと「まっすぐに」好きだと言える。子供用と言うなら、このくらいワクワク燃えさせてくれ(笑)。話もわっかりやすくて気持ちいいぞ。…ええ、まあ、ヒットしてるのはポニョなんですが。

しかしハリウッドの脚本は隙がねーなー。「単純=簡単」と言うなかれ。それなりのボリュームの話を、ちゃんと登場人物の感情に乗せて、たるくもならず、受け手が置いてかれず、バトルに向かってテンションが高まるように丁寧に気持ちを描ききってると思う。気になったところはヒロインのトリクシーが何の複線もなしに突然それなりのレーサーだと言う事が表されたところ(子供時代にいっしょにドライビングしてるシーンでも入れてれば良かったのに)と、いきなり家族みんなカンフーの達人なところくらいだが、これはまあジャッキー映画を見てると思えば珍しくもない(笑)。なんたって元がタツノコアニメですから(笑)。

謎の覆面レーサー(笑)がまたいいですね。なんてーか超王道なんですが、いやいややっぱりこれこそが少年漫画の王道なんですよ。王道と言うのは多くの人間の心の琴線に触れるから王道になるわけで、これはもう「正しい少年漫画」だと声を大にして全肯定したいッッッ!!! だってやっぱり最後じんわり来ちゃったし。

映像は、これを「凄い!!!」と楽しむか、「チープ」と感じるかは人それぞれなのかもしれない。(俺は勿論前者。) ほとんどCGで、ケバイ色彩のある意味ファンタジー世界。そう言う意味では「下妻物語」中島哲也監督の方向性と似てるのかも。(「パコ」の予告編とか見ると特に。)

世界観で言うと、ノスタルジックな未来、「古きよきSF」。「未来は明るい」「障害があれば乗り越える」とまっすぐ信じて戦えた時代のSF感がここにはある。物凄い共感を感じますね。

レースシーン、コースは、ゲームの「F-ZERO」とかを思い出しました。コレが良い! こういうコースを走りたいと言うのは子供のころからの夢のようなもんで、現実に見れちゃうとは、それだけで感涙物であります。あと、コレも現実では危険すぎてありえないけど、お互いを妨害しあう、無法入ったレースモノって非常に面白いですね。ゲームの「マリオカート」「よろしくメカドック」のキャノンボール・トライアル、最近で言うとJOJO第7部「スティール・ボール・ラン」なんかのシュチュエーションは大好物であります。ジャンルとしては俺スポーツモノはあまり好きではないんだけど、昔からレースモノだけはかなり好きだなあ。

しかし最近思うのは、このウォシャウスキー兄弟といい「キル・ビル」クエンティン・タランティーノ監督といい、日本のオタクよりも海外のオタクの方が自分にとって気持ちのいいものを作ってくれるなーと言う事。アニメは美少女モノ多過ぎだし、そうじゃなければなーんかどこか自虐的だし、邦画は…と言うか、日本はどうしても偉い人に認められようとすると、私小説的になってしまうのですよね。いや、そういう要素も「スパイダーマン2」くらいまで前向きなエネルギーに昇華できればむしろ大好物なんですけども。…同じタツノコアニメ原作でもこちらは「キャシャーン」だし。「わけわからん脚本=高尚」ってわけでもないとおもうんだ、うん…。

さて、あとは「ダークナイト」が非常に楽しみです。評判凄くいいんで超期待してます。「スカイクロラ」も一応見てこようと思います、あの手の飛行機大好きだし。

この二作はすぐにでも見に行きたかったんだけど、公開終了までまだ余裕あると思うので、今やってる仕事片付くまでおあずけ。あと近日公開で見そうなのは「ハンコック」。予告見る限りドラゴンボールの映画よりドラゴンボールっぽそうに感じる(笑)。「20世紀少年」も見ておきたいし、なんか結構見たい映画詰まってますねー。

最後に。

「スピード・レーサー」って題名は「マッハGoGoGo」の向こうでのタイトルらしいけど、なんで今回映画になって日本に帰ってきた時、元のタイトルに戻さなかったんだろう? 内容は元のアニメをバリバリリスペクトしてるのに。(あのテーマ曲だってかなり使われてるし、エンディングでは日本語のオリジナルフレーズすら少し流れます。) 

おかげでしばらくそうとは知らなくて、ちょっと乗り遅れちゃったよ。こういう人いるかもよ?

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コメント

こんにちわ!

「俺はポニョよりずっと好きだ!」とっても同感ですっっ。
私もずっと見たかったんだけど、忙しくって、でもやっぱり諦めきれずに金曜日の最終歌舞伎町ミラノ座で見て、いや、行ってよかった、この夏一番の収穫にのけぞりました。絶対DVD買う(結局買う)と決意を新たにいたしました。
「F-ZERO」懐かしいですね。あとちょっと「トロン」とか「キャノンボールラン」とか……なんやかや。リアルタイムで見てた世代としては原作の刷り込みの強烈さを自覚しなおすとともに、全編に溢れる原作へのオマージュ、そこからさらに増幅された映像への熱に浮かされ、いや、ほんと興奮しました。拍手!
(ちなみに「スカイクロラ」はビミョーでしたが)

そうですよね、タイトル「マッハGOGOGO」のほうがもっと客がはいったんじゃ……と私も思います。パンフレットのマッハ号のペーパークラフト、楽しみです。
ではでは!

投稿: るし | 2008年8月25日 (月) 15時21分

>金曜日の最終歌舞伎町ミラノ座で見て

おお、ニアミスですね。僕はその一つ前だったかな?
ホントに滑り込みでした。でも無理して見に行ってよかった!

自分もDVD購入決定コースですねー。
でもうちのテレビまだちっちゃいからなあ。
また大画面で見たい!!!

>ちなみに「スカイクロラ」はビミョーでしたが

ある意味これは覚悟の上で行く、と言う感じです(笑)。
予告編見ても、面白そうなテーマであるなあと感じつつ、やっぱりなんでこんなに後ろ向きなんだろう、なんでこんなに世界自体を拒否するんだろう、と感じてしまいもする。もののけ以降の宮崎監督作品にも感じる事ですが。

投稿: TAK@森田 | 2008年8月28日 (木) 13時55分

 どうも、こんにちは
森田先生コメントさせてもらいます。
 アメリカ作品のリメイクって微妙なのが多かったんですけど、今回はいいと思うものが多いですね。
日本作品が軒並み後ろむきが多いのに対して前向きなのもいいですし、、でも同時にかなり面白い現象も見て取れるんです。
 今かなりの勢いで機動戦士Vガンダムが再評価されてるんですけど、スカイ・クロラにしろポニョにしろかなりコンセプトがVガンダムに似てるんですよ、押井監督がインタビューで大人のいない世界で(父権)のない世界でどう生きるかを若い世代に伝えたいだから恋愛映画にしたんだとも、宮崎監督はポニョで人間になることが大事だと同時に疲れた大人を出してその余裕がないということらしいです。両者とも基本コンセプトは最後までやるきることで周りの人間を受け入れて大切にしようということらしいです、それを15年前に富野監督は警告としてVガンダムでやっていてその事を意識して庵野監督は、Vガンダムを基本にエヴァを作って、逆に今は劇場版で前向きなものにやり直しているという。庵野監督はここ最近のインタビューで大人にならないといけないとずっといってますらね、じゃないと面白いものも作れないともだから必然的にちょっと重いかなという気もします。
 どちらにしても、大御所監督だけでなくエヴァの影響を受けた世代が上がったことと、ここ最近の時代の影響なのか漫画やアニメと映画の作品傾向がVと似た模した消費しやすくしたコンセプトが多いことと合わせてここ数年ガンダム復活した事でVガンダムの再評価が始まったことを考えたらつながっているといえば、つながってるんだなと思います。
 後はVガンダムを事実上のZガンダム劇場版のように新約劇場版とメディアの展開としてやれば多分今ならVガンダムは大化けすると思いますよ、それこそ90年代以降の世代にとってのガンダムという90年代から今に至るまでの総括としてっていうのが感想です。
 

投稿: Vガンファン | 2008年8月29日 (金) 02時10分

Vガンが今再評価>

なるほどー。
Vガン → エヴァ → もののけなど → エウレカなど

の流れはよく言われていることですし、自分も良くわかるのですが、個人的にはエヴァを見て「(このテーマは)行くところまで行っちゃった」と感じたので、あまり…な感じではあるのです。ごめんなさい。

エヴァは放映当時おおはまりにはまり、ラスト、特に劇場版に、恥ずかしながら人格が崩壊しかねないほど、何も描けなくなるほどのショックを受けました。(若くて繊細だったし(苦笑)。)

内容と言うよりも、庵野監督ほどの超絶的な力量を持っている人間がなんで自分を肯定できないのか? なんであそこまで自分の人生賭けたアニメーションと言う仕事の価値に対してネガティブなのか? と言う事に、です。
物語作りと言う仕事は所詮リアルではなく、人々を都合のいい夢に引きこもらせるだけの、クソみたいな仕事なのかと。
庵野監督ってばそのメッセージを、超絶的な力量で自爆テロかバイオハザードのように周囲に振りまきながらたれ流すのが始末が悪い(笑)。

自分がフィクション世界作りに人生を賭ける意味、フィクション世界の存在意義などを自分なりに問いたださざるを得ませんでした。自分なりの答を見つけるまで、結構な鬱状態のまま数年間かかってしまったと思います。でも、あの問い直していた期間は自分にとっては非常に意味があることでした。もう揺るがないと思いますね。その意味ではありがたい作品でした。やっぱエヴァは凄いわ。

で、今の自分にとってはですが、正直あの流れに今更影響された作品群を見ても、「まだそこにいるの?」と言う気分が否めないのです。エヴァの方が凄いし。すみません。

庵野監督が新エヴァのパンフレットで「アニメ界は10年前のエヴァから何も進んでいない」と言うのはこういう意味もあると思います。その意味で、今の庵野監督に共感するかも。おこがましいですが。

あと、「父権喪失した時代に…」と言うのは、父権を破壊してきた左翼世代の戦犯の一人である宮崎監督とか押井監督には言われたくねーなーと(笑)。でも、「いない」と決め付けるのは違うと思いますよ。自分の家の父親が仮にそうでなくても、世の中には「凄い男の背中」を見せ付けてくれる方が一杯いますよ。アニメ作品では少なめかもしれませんが、漫画界では、「バガボンド」井上雄彦先生や「capeta」曽田正人先生や「蒼天航路」王欣太先生「月光条例」藤田和日郎先生など、男惚れに惚れられる作品群を生み出している先生方が常におられます。(アニメ界だと自分の知ってる限り谷口悟朗監督一択かなあ。)

投稿: TAK@森田 | 2008年9月 7日 (日) 12時18分

スピードレーサーそんなに良いんですねぇ。
見そびれました・・・残念です。
森田先生が絶賛したとなるとなんとしても見たいですね。

投稿: 投資娘 | 2008年9月13日 (土) 16時33分

まあ勿論、好みによるかと思いますが(笑)。
ストーリーラインは王道で単純だし、あとは
バカらしいと萎えるかヒャッハーと大喜びするかで
感想がガラリと変わるかと思います。

でも王道ながらもボリュームあって見応えもありますよ。

投稿: TAK@森田 | 2008年9月13日 (土) 16時47分

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