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2009年1月

バクマンおもしろい

●「デスノート」の小畑先生とガモ…大場先生の新作、漫画家目指し漫画「バクマン」おもしれえ…燃える。

しかしあれ読んでると自分は中高の時何をもたもたしていたのかと腹立たしくなる。23の時の、小学館の新人賞を受賞したあとの自分のプロ意識の低さ、「読者を楽しませること」への意識の低さに泣けてくる。バクマンの主人公たちの、あの年でのあのプロ意識の高さは…くそー、若返りたいなあ。

ジャンプはU23の世界だと言うから、あれは(多少ファンタジー入ってるにしろ)ある程度リアルなんだろうな。ああいう天才たちが現実に存在すると言う事だ。小畑先生ご自身も「サイボーグじいちゃんG」の時は高校生だったと言うし。ひぃ。師匠の余湖先生も高校卒業後すぐアシスタントになって業界入りしている。

俺は遅い。遅すぎた。腹くくるのが5年遅かった。秋人のように、もっとさっさと腹くくって漫画第一の選択すべきだった。「早く始めた方が得なんだって!」イヤ全くその通り。ハンパはもっともいけない。

「マンガ家目指して一生食えるのは0.001% 十万人に一人くらい」

いやホントそうですよ。プロ野球選手やJリーガー目指すようなもんですよ。天才になる覚悟、天才の生き方をする覚悟、天才と戦う覚悟がなきゃダメなんです。(あと運(笑)。)

俺も基本的にずっと微妙な位置で戦ってるけど、はたして「一生」食っていけるか(笑)。うーん、世界経済も酷いし出版不況だし、状況は厳しいな。

我が師匠の「コミックマスターJ」にも名台詞満載です。

「あなたのような天才以外の凡人は、こういう(くすぶっている)時期も必要なんですよ!」

「ならば凡人らしく、夢など見るな!」

こう言うセリフを読んで、引くか燃えて来るかがひとつの分かれ目だとは思う。俺は燃えて来る。でも燃えて来るからと言って成功するとは限らない(笑)。ひぃ。

●「ジキルとハイドと裁判員」4話掲載のスペリオール、発売中です。今回はカラー付きじゃないものの、ひとつのテーマ、作品の今後の方向性を示せていて自分としては結構気に入っている回。是非お読みください!

しかし…画面構成、絵の密度など、ガンダムの時とはやり方が全く違う。アクションやモビルスーツがないと、絵作りってこんなに根本から変わるんだ。モビルスーツのデザイン性の高さに改めて舌を巻く。描くのも描いてもらうのも大変だったけど、描けば画面が「持つ」のだな。

ジキルとハイド、1話のように中世のシーンやトントンたちが出るシーンはそこそこ楽しい画面にもなるんだけど、評議だけのシーンとかで面白い絵作りをするのが想像以上に難しい。法廷だけだから楽だと思っていたが、ある意味、かえって大変だ。でも「ヒカルの碁」とか、碁をうってるだけなのにいい絵面作ってるんだよなあ・・・。がんばろう。これができるようになれば、もっともっと表現の幅が広がるでしょう。…しかしどんな作品でも、漫画って甘くないなあ。

でも、それはそれとして、やはり爆発とか銃撃とか戦闘シーンがある漫画も描きたいな(笑)。せっかくアクメツのお手伝いで機動隊とかSATとか描いたのに(笑)。

ちなみに4話はモノクロだったけど、5話はまた巻頭カラー&スペリオール表紙です。なので、予告ページでまたがっつり大きく扱われております。どうぞよろしく!

●スペリオール、「AZUMI」面白いですね。前作との繋がりは安曇野の里がらみか。。やはり「おーい竜馬」のキャラの登場を期待してしまいます。「医龍」面白い。19巻も面白かった。朝田と野口の急接近とか、ちょっと危うい感じがワクワクします。「ムーンライトマイル」、歩編が普通の少年漫画的に面白かったりする。こんな感じで少年誌で宇宙モノ起こせないかなあ…。

●モーニング、「宇宙兄弟」、面白くて悔しい(笑)。くそー、宇宙やフロンティアスピリッツLOVEでは俺負けないのに(笑)。熱苦しくなく熱いのがいいのかな。俺の漫画熱苦しいから…(;_;) 担当にもセーブしろと言われてます。でもセーブしたら持ち味も失せそうで怖い。藤田和日朗先生や曽田正人先生になりたいんだけどな。

「ジパング」佳境。「ラッキーマイン」佳境。アシスタントさんがひとり、ラッキーマインの鈴木先生のところと掛け持ちで来て下さってます。鈴木先生の持ち味好きなので、繋がりができてちょっと嬉しい(笑)。「無頼侍」面白かったです。

●ガンダムエース、「オリジン」、アムロ、セイラにそれ言っちゃった…。オリジンではシャアに比べて陰が薄かったのでアムロの描写が増えたのは嬉しいんだけど、あれ言っちゃうと、ア・バオア・クーでのセイラの「おやめなさいアムロ、おやめなさい兄さん! 2人が戦うことなんてないのよ」という名台詞が違和感出るなあ。「何度も殺されかけた」そりゃそうだわなあ。

フラウへのセリフは、実はアニメの時俺も思ってました。戦って欲しい時には戦うことをけしかけておいて、頑張って本気になったらなったで「あの人は違うのよ」なんて。今回のセリフ溜飲が下がった反面、でもやっぱり、女の子にあれ言ったらおしまいだわなー。

●ネーム途中でしたー。仕事に戻ります!

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あけましておめでとうございます&小学館謝恩会報告

みなさま、遅ればせながら明けましておめでとうございます。

今年も宜しくお願いします。

さて。本日「ジキルとハイドと裁判員」第3話掲載スペリオール新年3号、発売です。

今回もカラー! 3号連続カラー付きです。どうぞ宜しく!

Cover03

…出るの早いよう。描きためが無くなって行く…(;´Д`)

それでも、やっと今なんとかペースが見えてきた気配。おそらく。たぶん。

ジキル君第3話。別のトントンが新証言です。そしてジキル君は…

…うーん、自分の漫画の紹介って書きづらいな(笑)。とにかく是非、中身を読んでみて下さい!!!

…表紙でもあるAZUMI、これは本格的に「おーい竜馬」とリンクですかな。ワクワク。

★★★

やっぱり隔週連載はきつくて、ちょっとブログの更新が滞ってきてます。週刊連載に比べたら、ましてや2本3本連載抱えてる方に比べれば楽なもんなはずなんだけどなあ。面目ない。…それでもようやくスタッフ体制も整う気配も見えてきたし、少し楽になると思います。もうちょっと待ってね。

年末年始近況報告。

●小学館年末謝恩会。

ウン年ぶりに小学館の謝恩会に行く。懐かしい。しかしアイドルとか来てなくて出版不況を実感(笑)。昔は眞鍋かをりさんとか来てくれたんだけどなあ。

スペリオールやビッグ3誌のところで、脚本の北原雅紀先生やアシスタントさんたちと歓談。弁護士の今井秀智先生も来て下さった。

サンデーの方を覗くと、編集さん、漫画家さん、アシスタントさんたちに知ったお顔が幾人もいらっしゃって、懐かしいと同時に切なさと気まずさが(笑)。あそこには結局は入れなかったか。チックショウー!(セル@若本声でw)

「史上最強の弟子」松江名俊先生とお久しぶりにお話できました。「クロザクロ」夏目義徳先生「あいこら」井上和郎先生にはお会いできなかった。いらっしゃったらしいのに。ガーン。そしてサンデー今週号から新連載「はじめてのあく」が始まった藤木俊先生ともお会いできず。ガーン。携帯かけてみればよかった。…いいです、メールでやり取りです。あと友人のアシスタントさんに、「クロサギ」黒丸先生に紹介してもらったのが嬉しかった。

藤田和日郎先生ともお会いできなかった。覚えていてくださってるかな…。皆川亮二先生とはお話できた!覚えていてくださって嬉しい。

そんで何より懐かしかったのは、10ウン年前漫画業界に初めて入った時のアシ同僚、森尾正博先生(ヤンサンで「ビーチスターズ」連載)と久々にガッツリお話できたこと。いやー、一緒に「ボルケーノ」や「THE END OF EVANGELION」見に行ったり、コンサート行ったり、ファミレスで夜通し夢語り合ったりしましたなー。お互いなんとか漫画家になれたようで、よかっぱよかっぱ。

…てか、ジキルくんが始まってなかったら俺恥ずかしくて会えなかったよ。あちらはさすが週刊連載を経験した作家さま。月刊では飽き足らないらしく、ビーチスターズの続きの連載と同時にヤングアニマルでも連載を始めたりして、超人と化してました。うわあ。…俺も頑張らんとあかんな。

一緒に写真を撮りました。10ウン年前の、アシスタント時代の写真も出てきたので、面白いので一緒に掲載。(森尾先生に掲載許可は得ました。)

10ウン年前↓

Morimori01

現在↓

Morimori02

←左が俺で、右→が森尾先生です。…良く見るとお互い老けたなあ~と言う気もするが、こうやって見るとあまり変わってない気もw ガキですな。

森尾さんに、星里もちる先生をご紹介頂いたのが感慨深かったです。今「かんなぎ」と言う漫画でネット界が騒然としてるらしいが、うちらの頃にネットがあったら「りびんぐゲーム」の氷山一角ちゃんで祭りが起こったかもな、とかそんなこと思いつつ(笑)。自分は「夢かもしんない」が好きでした。

二次会は、一応スペリオール掲載なので、ビッグ3誌の会場の方にGO。…しかしむかしペリエ物語掲載してもらった年にお邪魔した 時も思ったのだが、あそこはオトナの雰囲気です。俺場違いだなーと。くそっ、はしゃげないっ! …角川のガンダム席は、年齢はどっこいどっこいなんだけど空気が若かったんだけどな(笑)。

すぐ後ろのVIP席に、藤子不二雄A先生浦沢直樹先生武論尊先生がいらっしゃって、((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル。背中に圧倒的圧力を感じ…ご挨拶になんか行けなかったっす。歴史だ。歴史がすぐそこにいらっしゃる。

二次会のビンゴ大会では、梅干しが当たりました。あれぇ? テレビが当たる流れだと思ったんだけどな? いや好きだからいいんですけど。ご飯を炊かなきゃいけないじゃない。

●年末年始進行。

正月はありませんでした。ぎゃふん。関係者各位…ほんとにすまんす。

●初詣。

仕事場の近くにちょっとした神社があるので、昼飯の帰りにみんなで参拝。連載成功を祈願してお賽銭を投げ(信じちゃいないけど、礼儀ですやね)、おみくじを引く。

大吉!!!

これはなんか来てるぜ。

一緒に引いたスタッフもみんな吉以上で、なんかいい感じ。こういう占いや縁起は全く担がない俺でも、これはさすがに気持ちいい。いいものだけ信じる。これが実に健全。

●映画「WALL E (ウォーリー)」を見に行く。

仕事明けにいたスタッフみんなでウォーリーを見に行く。こっ、これは大好きだ!! 名作。中盤からなんでもないシーンでも涙腺緩みっぱなしだったよ。俺ピクサー大好き!

大きな背景プロットはモーニングでBoichi先生が描かれたSF読切「HOTEL」にそっくりだな、と思いつつ。でもどちらの作品も凄く好き。こういうのいいですね。SFはやっぱり描きたいな。

EVE(イヴ)はここ数年で一番の萌え美少女キャラ(笑)。外見はほとんどただの○なのに、不要に媚びたアニメ美少女キャラよりもよっぽど来る(笑)。しかし、ツンデレ萌え美少女ロボって考えてみればコテコテやないか(笑)。

寂しかった時のウォーリーの境遇、気持ちが丁寧に描かれているから、見てるこっちもウォーリーにシンクロしてイヴに恋しちゃうんだろうな。

王道の文明批判も、押し付けがましくないからスンナリ入る。なのにやっぱり強烈。やはりオープニングのゴミの山に埋もれた地球は空恐ろしい。軌道上のデブリもこれまでにないほど強烈。主張を言葉で説明するんじゃなくて映像で見せるからいいんだろうな。それになにより、ウォーリーやイヴたちロボットの愛らしさが、単純な「文明=悪」な構造になってないことを示していて安心感があった。

エンディングのイラストストーリーは泣ける。面白かった時のジブリを思い出した。

★★★

これが昨日までです。今日はまたスタッフ集合して原稿!

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