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バクマンおもしろい

●「デスノート」の小畑先生とガモ…大場先生の新作、漫画家目指し漫画「バクマン」おもしれえ…燃える。

しかしあれ読んでると自分は中高の時何をもたもたしていたのかと腹立たしくなる。23の時の、小学館の新人賞を受賞したあとの自分のプロ意識の低さ、「読者を楽しませること」への意識の低さに泣けてくる。バクマンの主人公たちの、あの年でのあのプロ意識の高さは…くそー、若返りたいなあ。

ジャンプはU23の世界だと言うから、あれは(多少ファンタジー入ってるにしろ)ある程度リアルなんだろうな。ああいう天才たちが現実に存在すると言う事だ。小畑先生ご自身も「サイボーグじいちゃんG」の時は高校生だったと言うし。ひぃ。師匠の余湖先生も高校卒業後すぐアシスタントになって業界入りしている。

俺は遅い。遅すぎた。腹くくるのが5年遅かった。秋人のように、もっとさっさと腹くくって漫画第一の選択すべきだった。「早く始めた方が得なんだって!」イヤ全くその通り。ハンパはもっともいけない。

「マンガ家目指して一生食えるのは0.001% 十万人に一人くらい」

いやホントそうですよ。プロ野球選手やJリーガー目指すようなもんですよ。天才になる覚悟、天才の生き方をする覚悟、天才と戦う覚悟がなきゃダメなんです。(あと運(笑)。)

俺も基本的にずっと微妙な位置で戦ってるけど、はたして「一生」食っていけるか(笑)。うーん、世界経済も酷いし出版不況だし、状況は厳しいな。

我が師匠の「コミックマスターJ」にも名台詞満載です。

「あなたのような天才以外の凡人は、こういう(くすぶっている)時期も必要なんですよ!」

「ならば凡人らしく、夢など見るな!」

こう言うセリフを読んで、引くか燃えて来るかがひとつの分かれ目だとは思う。俺は燃えて来る。でも燃えて来るからと言って成功するとは限らない(笑)。ひぃ。

●「ジキルとハイドと裁判員」4話掲載のスペリオール、発売中です。今回はカラー付きじゃないものの、ひとつのテーマ、作品の今後の方向性を示せていて自分としては結構気に入っている回。是非お読みください!

しかし…画面構成、絵の密度など、ガンダムの時とはやり方が全く違う。アクションやモビルスーツがないと、絵作りってこんなに根本から変わるんだ。モビルスーツのデザイン性の高さに改めて舌を巻く。描くのも描いてもらうのも大変だったけど、描けば画面が「持つ」のだな。

ジキルとハイド、1話のように中世のシーンやトントンたちが出るシーンはそこそこ楽しい画面にもなるんだけど、評議だけのシーンとかで面白い絵作りをするのが想像以上に難しい。法廷だけだから楽だと思っていたが、ある意味、かえって大変だ。でも「ヒカルの碁」とか、碁をうってるだけなのにいい絵面作ってるんだよなあ・・・。がんばろう。これができるようになれば、もっともっと表現の幅が広がるでしょう。…しかしどんな作品でも、漫画って甘くないなあ。

でも、それはそれとして、やはり爆発とか銃撃とか戦闘シーンがある漫画も描きたいな(笑)。せっかくアクメツのお手伝いで機動隊とかSATとか描いたのに(笑)。

ちなみに4話はモノクロだったけど、5話はまた巻頭カラー&スペリオール表紙です。なので、予告ページでまたがっつり大きく扱われております。どうぞよろしく!

●スペリオール、「AZUMI」面白いですね。前作との繋がりは安曇野の里がらみか。。やはり「おーい竜馬」のキャラの登場を期待してしまいます。「医龍」面白い。19巻も面白かった。朝田と野口の急接近とか、ちょっと危うい感じがワクワクします。「ムーンライトマイル」、歩編が普通の少年漫画的に面白かったりする。こんな感じで少年誌で宇宙モノ起こせないかなあ…。

●モーニング、「宇宙兄弟」、面白くて悔しい(笑)。くそー、宇宙やフロンティアスピリッツLOVEでは俺負けないのに(笑)。熱苦しくなく熱いのがいいのかな。俺の漫画熱苦しいから…(;_;) 担当にもセーブしろと言われてます。でもセーブしたら持ち味も失せそうで怖い。藤田和日朗先生や曽田正人先生になりたいんだけどな。

「ジパング」佳境。「ラッキーマイン」佳境。アシスタントさんがひとり、ラッキーマインの鈴木先生のところと掛け持ちで来て下さってます。鈴木先生の持ち味好きなので、繋がりができてちょっと嬉しい(笑)。「無頼侍」面白かったです。

●ガンダムエース、「オリジン」、アムロ、セイラにそれ言っちゃった…。オリジンではシャアに比べて陰が薄かったのでアムロの描写が増えたのは嬉しいんだけど、あれ言っちゃうと、ア・バオア・クーでのセイラの「おやめなさいアムロ、おやめなさい兄さん! 2人が戦うことなんてないのよ」という名台詞が違和感出るなあ。「何度も殺されかけた」そりゃそうだわなあ。

フラウへのセリフは、実はアニメの時俺も思ってました。戦って欲しい時には戦うことをけしかけておいて、頑張って本気になったらなったで「あの人は違うのよ」なんて。今回のセリフ溜飲が下がった反面、でもやっぱり、女の子にあれ言ったらおしまいだわなー。

●ネーム途中でしたー。仕事に戻ります!

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コメント

お久しぶりです。
第4審、拝見しました。
やっぱり、次、表紙なんですね。楽しみです。
でも、大変そうだなあ、とも思ったり…。

今回を読んで、ジキル君の今後がすごく心配になってます。
あと、最初の事件はこういうケースだったけど、いろんなパ
ターンがあるのかな、なんて思ったりもしてます。


1月いっぱい頑張れば目処がつくと思ってなんとかやってき
たのが、追加の仕事が発生したりしてムリっぽくなり、自分
にこなしきれるのかな、と不安になっていたところでした。
「熱苦しい」のがよくないのかどうか難しいことはわかりま
せんが、「なんか元気出てくるな~」という感じのが、私は
いいなと思います。

あ、そういえば、TAK先生のお写真、拝見しました。
あまりにも、作中から飛び出してきたみたいな方だったので、
びっくり。

結局、今シーズンと来シーズンの狭間が無くなりそうなので、
「スペリーオールの発売日まで」ということの繰り返しで、
なんとか頑張ります。ではでは。

投稿: 次代策子 | 2009年1月27日 (火) 00時43分

初めまして(^-^)v
応援してま~す。

頑張ってくださぁい(^o^)/♪

投稿: かな | 2009年1月31日 (土) 22時38分

お仕事頑張ってくださいね。
これからも応援しています。

投稿: 外為オンライン 評判 | 2009年2月 3日 (火) 08時24分

表紙、楽しみです!

投稿: ザファーム | 2009年2月 3日 (火) 11時20分

次代さん>
うわーお返事遅くなってすみません。
読んでいただいてて嬉しいです!(^^)

>ジキル君
自分としては、彼にはカワイイだけじゃなくガシガシ飛び立って欲しいんですけどね。読者的には不安になっちゃうのかな。
ただし、やっていることは手放しに誉められることではないので、危うさは描いていかなきゃいけなかったり。と言うより僕的には危うさはらむ人間像こそが魅力的だったりするんですよねー。
彼は僕の中では、表面の顕れ方は違えど、芯はフェアトンと同じだと思ってるんですよ。

もう2月も半ばなので、お仕事の方はちょっと落ち着いた頃でしょうか。
おっしゃる通り、熱い物語って、「頑張ってる人」にこそエネルギーを与えれるものだと思うんですよ。俺はそういうのを描いて行きたいです。

でも担当さんの言っていることも正しくて、まあ、メリハリと言うか表現の幅ですよね。うおおおと叫ぶだけが熱さの表現じゃないと言う。静かな深みのあるシーンが描けてこそ、ストレートな熱いシーンも引き立つと言うか。

>写真
まあ、ココセレブニュースの方でもう顔バレしてるので(笑)。
漫画にはやっぱりどこか自分が出ますよね。キャラと顔が似てるとかじゃないんだろうけど、なんか、どこか空気が似てると言うか。

かなさん>
外為オンライン 評判さん>

どもです!
作品読んで下さいねー。

あと、宣伝・スパム系と見分けがつかないんですけど、
これからは一応宣伝系と判断すると
削除しちゃうこともあるんで、
そう見えないように気をつけてください。
(ちゃんとハンドルネームで、作品なりブログなりの内容に触れてくださっていたら削除しません)

ザ・ファームさん>
そろそろ発売日かな?
よろしくお願いします!

投稿: TAK@森田 | 2009年2月13日 (金) 10時03分

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