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2009年7月

ちょっと思うところあった

自分は、頑張ってる人がまた明日から戦うために元気やエネルギーをもらえる物語が描きたいんだけど、それにはただ明るいだけでも駄目かなと思った。

若い頃ブンガクやゲージツに流れて陰々滅滅とした方向に向かいかけたこと(まあ若い頃はありがちですな)があった反動、もしくは作品が暗くなりすぎることへの恐れで、ここ数年、スカッと明るく明るく…を心掛けてたんだけど…

みんなそれぞれ悩みやコンプレックスや躓きがある。

それをちゃんと描いて、それを乗り越える物語を描いてこそ、現実に戦っている人間も読んでて元気が出る。

「共感」って、一番元気が出ることだと思うから。

とは言え、やはり延々と陰々滅滅としすぎちゃだめだと思うけどね(笑)。
読む元気もなくなるから(笑)。

フラストレーションとそれ以上のカタルシス、それがうまく操れている物語が、たんじゅんに気持ちいいだけじゃなく、見た人それぞれの現実へのエネルギーにもなっていくと思う。

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iPhone買っちった

アシスタントさんに染められて、iPhone買っちまった。

さらばX01T。
短い命だったな…。
こんなに早く買い替えたのは初めてだ。
Windowsケータイはなんでもできてかなり衝撃だったけど、
いかんせん動作が重かったよ…
しかも、安定性が悪くてちょっとの衝撃で落ちるし、肝心の、電話着信の途中でも落ちたりするし…
まず、電話なんだから電話としての機能が安定してくれなきゃだめだw
そんでもって、カメラの映りが、これ最悪。ブレまくり。いつでもどこでもサッと資料写真を撮りたい漫画家には、これ致命的だよ…。カメラに関しては、以前のケータイのほうが良かった。

で、さて、iphone3GS。

いい!

速い!

X01Tでやってたことは何でも出来て、さらに衝撃の速さと使い勝手!!

タッチの感度と処理の速さが凄すぎ。スクロールや拡大縮小の軽さたるや、感動もの!

パソコン使い慣れてる身だと、ちょっと前までのケータイって、画面もちっちゃくて動作も通信も遅くて、なんでみんなこんなの使うんだろう…? と思ってたところあったんだけど。

…時代は変わりました。

通信速度も処理速度、動作もパソコンより早いでやんの。すすすすげー。

フルブラウザでネットに繋げるのは当たり前(その代わりケータイ用の画面には行けないらしいけど、俺はもともと使ってないので無問題)、移動のときの経路検索なんかグーグルマップストリートビューやGPSと連動してるんで、こりゃもうどこにでも行けるぞ。

一番心配していたWindowsパソコンの住所録との同期も、ちょっと戸惑ったものの問題なくできることが判明(ただし、Office2003以降にアップグレードしなくてはいけなかった)、あとは慣れていって使いこなしていくばかりですな。フフフ。

…いや、ちょっと住所録の移動には手間取ったんですがね(笑)。結構MP消費した(笑)。
iTunesもまだ良くわかってないんですが、まー徐々に使いこなしていこう。着歌も入れておきたい。壁紙とか。(Windowsのエクスプローラで直接iPhoneの中覗けないのね。)
メールアカウントの設定もまだだな…。とりあえず今までのケータイのメアドで普通に続けれるらしいが。

ま、まだこんなもんで使いこなしてるとは言い難いですが、これ、ちょこちょこいじってるだけでも楽しいです。

スタトレ時代にまた一歩近づいたな。

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ハリポタ

勝手に「腐女子向けなのかな」というイメージがあって今まで見ず嫌いしてたところがあったのだが、仕事中テレビでやってたの見てみたら、これってめっちゃ俺好みやん。

ハリーが、俺が今までビジュアルからの勝手なイメージで思ったのよりずっと「反骨精神のある戦う少年」で、シンクロ率バッチリ。アムロ的な意味で燃える燃える。ああいう線の細いビジュアルの奴が中身は男っぽいのって、ドストライクですわ。感情移入。
そして、言われてるだけあってハーマイオニーかわいいですねw おしゃーまさーん。アズカバンあたりになってくると普通に奇麗だ。

そのほかのキャラたちも、ビジュアル的にも性格的にもキャラが立っていて素晴らしい。先生たちもいいし、敵キャラ・ライバルキャラもいるし。

アズカバンでグリフォンに乗るところは、バイク乗り・動物好きで、その上ハンググライダーやってたくらい空飛ぶことにこだわりある俺にとっては、もうたまらんですよ。

魔法描写(何が可能で何が可能ではないか、などの空気感、リアリティー)もいちいちすばらしい。

新たな世界に飛び込んで、修行して、力を得て、カワイイ女の子が側にいて、親友がいて、ライバルがいて、目指すべき背中を見せる先生がいて、悪と戦う。

この映画、少年心の夢の体現です。

宮崎駿もアニメ界も、そろそろ戦う男主人公の、こういう真正面からの骨っぽい少年冒険ヒーロー物たくさん作ってくれよ。妙に脇の、お芸術っぽいのとか美少女主人公のとかばっかり作ってないでさ。

エヴァもいいんだけど、やっぱ所詮シンジだし、まわりは美少女戦士ばかりだしなー…。
どうしてこうなった?

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今日ジキル表紙のスペリオール発売

今日「ジキルとハイドと裁判員」表紙のスペリオール発売です。
Sucover15
巻頭カラー!
是非手に取ってください♪

今回のは、テーマのひとつに迫る重要な回です。
3人3様のそれぞれの正義。人間にできる事、その限界。
ちょっと小難しいかもしれないけど、読んで下さいね~。

今回せっかくの巻頭カラーの回なのに、言葉の応酬がメインで、動きと言うかアクションと言うか、勝負、ギミック、仕掛けの回じゃないので、漫画としてちゃんと面白くなってるかなと実は心配でした。(ただでさえいつも机上の精神バトルなのに…(笑))
でも本になったのを実際に読んでみたら、自分では満足。
これが描けてよかった。
こういう部分が描けなければ、ジキルやる意味がない。
むしろ巻頭カラーの回にこの話が来て、幸せです。

SFと言うジャンルは、「もしこういうことがあったら、どうなるだろうか?」と言う仮定をすることによって、逆に現実を浮かび上がらせる事のできるジャンルです。

ジキルくんがいれば冤罪などないかもしれない。でもジキルくんみたいな能力を持った者は現実にはいない。
だとしたら、神ならぬ身の地を這う人間としては、どうするのがいいのか?
そんなことを考えて読んでもらえると嬉しいです。

こう言うのが大好きな自分を思うと、やはり銀英伝の影響を痛感しますねー。
これってやっぱり、ラインハルトとヤン、「千年に一度のひとりの天才の手による奇麗な専制政治」と、「平凡な人民たちによる、汚濁も非効率もある民主主義」との究極の選択、と言うテーマと重ねてますもん。

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エヴァ破 ~ そして時は動き出す(少しネタバレ注意)

見て来ましたよエヴァ破。

アスカが元気良く登場した時、
「おかえり、アスカ! 元気だったかい!?」
と心の中で思った俺、きんもー☆

いや俺どっちかって言うと綾波派なんだけども。
だって、ほら、さ。
夏エヴァのアスカのラストがあんなだったから、
元気な姿見てホッとするとこあんじゃんwwww

その綾波は今回えらく可愛かったな。
「序」がシンジ話でまとめられた影響でヤシマ作戦での綾波の名シーンの印象が薄くなった分、今回はいい感じに存在が大きくなっていた。

…と言うわけで。

祭りだ、祭り!

これは、漫画好き、アニメ好き、SF好きなら乗らなきゃ損損。
これはしばらくはまた「現象」として盛り上がるんでないかい?
素直に面白かったぜヨ。
いや、面白い面白くない以前に、やはりエヴァは特別だ、と言うのを再確認。こう言うのはリアルタイムで現象を体感するべきですね。

今回面白いのは、俺ら前後の直撃世代だけじゃなく、子供時代にエヴァを味わった下の世代が、また青年以降の目で刷り込みなおすこと。まさに「2周目」!!!
レイトショーだったんですが、劇場はほぼ満員!
周りは同世代のも若いのもいてまさにそんな感じでした。
そういう意味では、狙っているのかいないのか、やはりまた現実との「シンクロ率」が高いなあ。やっぱりエヴァはエヴァってことか。

★★★

まじめな話。

俺、デビュー作が初めてサンデー超に載った時、
そして初めての週刊連載アシスタント生活の時って、
TV~夏エヴァ真っ只中の時期だったんです。

映画見ていて、時が戻ったようでしたよ。
画面見ているときはもう、気分はあの頃のまま。
となりで見ていたアシスタントさんたちと、まさにいっしょの気分だったと思います。(この後の続編二作でちゃぶ台ひっくり返されたら、この2人も俺と同じ気分を味わうのかなww)

夏エヴァショックで止まってしまった「時」がようやく動き出した気がしました(笑)。

こうやって思い出すと、俺の作家人生に、結構えらいタイミングでエヴァって食い込んでたんだな。

★★★
↓以下、ちょいとだけネタバレと苦言。

今回の日記の冒頭でいきなりキャラ萌え話から入っておいてなんだけどさ。やっぱり俺のバランス感覚だと、あれじゃ美少女キャラ比率が高すぎだよなあ。元のですら女子比率多過ぎなのに、新キャラがまた女子で、男子キャラの数少ない見せ場シーンが取られて…と言うのは、トウジにちょっと近いくらいの男女感覚の俺には、やはりちょっとなーって所はあるですよ。アスカに「前時代的ー!」と言われても、本音は「たったかいは男の仕事ー!」とまで言いたいくらい(笑)。いや、そこまで言わなくても、トウジもケンスケも乗れないのに、また新戦士は女ですか。俺、美少女戦士キャラより、男の戦友キャラ、目指すべき男の背中を見せてくれる男の先輩戦士キャラが欲しいんだよね。
ま、その辺は所詮エヴァはエヴァ、庵野監督は庵野監督、アニメ界はアニメ界ってことか。今更いいけどさ。

そんでもなんやかんや言って、今回はシンジがやってくれたので気持ちよかった!!
ちょっとだけシンジが好きになったよ。

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エヴァ破日記が増えてきた

ネタバレ見ちゃう前に、さっさと行かなきゃなるまいな~(笑)。

エヴァについては、語りだすとキリがないです。
良くも悪くも凄すぎて一言ではいえない。
あのムーブメント自体が凄かったなあ。

夜中にやってたエヴァTV版一挙放送3話分見て改めて思った。
最初は「普通に」めっちゃ面白いんですよ。
俺たちの「こんなSFが見たかった」と言う欲求に忠実に答えてくれてて。
(まあ俺個人としては、キャラバランスとかもうちょっと男っぽい方が好みだったんだけど。美少女ばっかりで最初は引いた…。)
でも、そうやって期待させておいて、最終回→夏エヴァ(THE END OF ~)で全部ひっくり返したのが良くも悪くもエヴァの真価。

当時は俺この世界で生きていこうと決意が固まったばかりの時期だったんで、これ見て漫画・アニメ・小説・映画、すべてのフィクションと向き合う意味、物語作りに人生賭ける意義を自分なりに問い直さざるを得なかったヨ。
今は自分なりの答を持っているけど、そこまで深くダメージを受けたこと自体、自分も若かったと言うか感受性豊かだったというか、繊細だったな~(笑)。大事な時期だったのに、しばらくなんも描けなくなったもん。

夏エヴァ公開当時、「見たファンが吐くようなものを作りたかった。そこまでできなかったのは自分の力不足です」みたいなこと言ってた庵野監督。それを見て「そんなモノは自分ひとりで抱えてどこかに行っちまえ」と言った宮崎監督。(それでいて「もののけ」以降の宮崎監督は、インタビュー読んでも作品見ても、明らかに庵野監督の放った問いかけから逃れてない、囚われている、似てきたと思うのだがどうだろうか。)
夏エヴァ見て、自分の持ってるアニメグッズなどをすべて捨ててしまったという一オタクの話や、「あんなメッセージ発して客を減らしてどうする」と言うアニメ業界の反発。サカキバラ事件などに絡めた「14歳の天使たち」みたいな精神分析の特集が一般雑誌に載ったり、精神科医の香山リカさんの談話が載ったり。

作家さんたちにしても、それぞれの形でなんらかの影響(ダメージ?)を受けてたんじゃないかなあ。藤田和日朗先生の「からくりサーカス」なんて、しろがねや勝の初期設定や、作品通してのテーマが「笑顔」だったあたり絶対エヴァへの反発があると思うし、確認したわけでもなんでもない、俺の勝手な想像なんですけど、「蒼天航路」の孔明編(特に長坂の劉備の自己問答エピソードや、曹操行方不明編)のいきなりの精神世界展開だって、時期的に考えても、エヴァの問いかけへの、GONTA先生なりのアンサーだと思いますもん。(GONTA先生はアニメを見るタイプの人じゃないと想像するけど、まあこの業界にいたら、アシさんやらなんやらを通じてあのムーブメントが耳に入ってこないわけはないと思うので)

綾波の声優さんの林原さんがパンフかなんかの言葉で、「わたしはアニメも好きだけど、他のいろんなことも好きです。」みたいな形で答えていたことに関しても、あまり気持ちよくなかったなあ。「自分の人生を賭けるくらい価値のあるものだと思ってます」と、堂々と真正面から言えないアムロなんてキライヨ! とフラウに怒られちまえ。

単に面白い、面白くない以上に、そんなこんなのドロドロ含めてのエヴァでしたなあ。

皮肉なことに、ちょいと下の世代はエヴァを子供時代に味わって、屈託なく「すげー!」と思えていて、むしろアニメの凄さ、力を刷り込むのに一役買ってる(笑)。栗山千明さんや宇多田ヒカルさんらキレイな女の子たちが素直に「エヴァ好き!漫画・アニメ好き!」と言ってくれるなんて、いい時代になったと思いますよ(笑)。

さてさて、「今の自分は憑き物が落ちたよう」「今度は素直に物語としてわかりやすく決着をつける」との庵野監督の言葉とともに始まったエヴァ新劇場版。

あの、庵野監督の身を切り売りしたドロドロなくして「エヴァの魔力・神通力」が果たして宿るのか、今の俺はそこに一番興味があるのだけど、どうなるんだろうな。案外ただの「面白いアニメ」で終わっちゃったりして。

…と思っていたのだが、「序」を劇場で見て「やっぱりエヴァは特別だわ」と思った。やっぱり画面からキチガイ成分(誉め言葉)がにじみ出てるんですな。メカの描写から画面の作りこみからなんから、偏執的と言うかなんと言うか(誉め言葉)。なんか、「まっとうなバランスを持った大人として生きることを放棄した感じ」が再び味わえた。表現者の端くれとして、やっぱ憧れますなあ。。。

受け手にもそういう真摯さはやはり伝わるものらしく、「破」はどうやら興行的にもロケットスタートらしいですね。

さてさて、これは俺も、早めに見に行かないといけないですねえ。

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