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語るに落ちたり猪瀬直樹氏

しかし猪瀬直樹氏は語るに落ちたりですね。

番組、見ました。

●漫画の規制はどこまで必要か 都の青少年健全育成条例改正の是非

http://bit.ly/aoVUdh

…アホか。

今回やり玉にあがった松山先生の作品、あれはギャグ作品だ。

良識派と呼ばれる人種が眉をひそめる事をギャグにして笑い飛ばすと言う、筒井康隆先生の作品にも通じる、ブラックユーモアの一種とも言える表現手法だ。

●松山せいじ先生のブログ 

http://den.blog.ocn.ne.jp/densuke/2010/03/post_acbc.html

ここで、ブラック・ユーモアについて、筒井康隆先生の文章を引用させてください。

★★★

作家がひとり世に出れば、通常その周囲は死屍累々、特に日本の私小説などでは多く家族親戚を傷つけ、他人を傷つけ、そのことによって本人も傷つきます。欧米では小説のこうした不可避的な機能を逆手に取ったブラック・ユーモアの伝統があります。

そして小生は17世紀のイギリス・スウィフトの著作にまでさかのぼることのできるこのブラック・ユーモアという文学的伝統を守ろうとしている作家のひとりです。

ご存じのようにブラック・ユーモアというのは、人種差別をし、身体障害者に悪辣ないたずらをしかけ、死体を弄び、精神異常者を嘲り笑い、人肉を食べ、老人を嬲り殺すといった内容を笑いで表現することによって読者の中の制度的な良識を笑い、仮面を剥いで悪や非合理性や差別感情を触発して反制度的な精神に訴えかけようとするものです。

★★★

以上、筒井康隆先生『笑犬樓よりの眺望』より。

東野圭吾先生も筒井康隆先生の影響を受けてるらしく、「毒笑小説」などで団地同士で死体の押し付け合いする話とかありますね。

アニメならやはり、「サウスパーク」が思い浮かびます。

松山先生の作風などは、まさにこのブラック・ユーモア――読者の中の制度的な良識を笑い、仮面を剥いで悪や非合理性や差別感情を触発して反制度的な精神に訴えかけようとするもの――の一種だと考えます。

確信犯だ、と繰り返し猪瀬直樹氏は言いました。

あたりまえです。ブラック・ユーモアとはそういうものです。松山先生は、規制のレギュレーションの合間を縫うことによって、ブラックな笑いを提供してくれたのです。

この条例と猪瀬直樹氏は、こういう表現も取り締まると明言したようなもの。

つまり改正案は、レギュレーションを曖昧にし、いくらでも恣意的な取り締まりが可能になった条文だと言うこと。

それを自ら証明したのだ、彼は。

これでどう安心しろ、というのだ?

これで「言論表現の自由とは別モノ」とはよく言った(笑)。

「反権力はいいんです反権力は」とか「文学はいいんです文学は」とも言ってたな。「こんなレベルの低いもの」とも繰り返していた。

はあ、そうですか、大作家であらせられ、副知事にあらせられる猪瀬直樹様にご認可いただける作品だけが、オゲイジュツというわけですね。

ひゃあ。アホか。人間ここまで傲慢になれるのか。

しかしあの程度の浅い識見でもってよく「番組を見てください」と言えたものだ。真剣に事態を憂慮し考えている人間たちを舐めきっている。とりあえず、まず自分で条文読みこめや。話が噛み合ってないだろが。あの程度の識見でもって、よく強権を発動する側に回れたものだ。

作家としては不見識だし、政治家としては条文に向き合う姿勢が不誠実。

まず、彼が作家として死んだのは明らか。

そして、あの程度の認識で権力をふるうようでは、政治家としての他の面での行動も思いやられる。俺が都民だったら、絶対に権限の大きい地位に就かせたくない。

馬鹿であることは罪ではないかもしれない。発言することも自由だ。だが、馬鹿が権力を持つことは、間違いなく罪だ。

馬鹿にハサミは持たせてはならない。

馬鹿ではないとしたら、確信的に権力を弄ぶ危険人物だと言うことです。都民は彼という人間を、よく覚えておいて欲しい。リコールという手段もあるらしいですよ!(勿論石原慎太郎のことも忘れないでね♪)

★★★

ちなみに先ほどの筒井康隆先生の『笑犬樓よりの眺望』

「あたしゃ、キレました。プッツンします。」 

で始まり、

「これは現在の「言葉狩り」「描写狩り」「表現狩り」が「小説狩り」に移行しつつあることを感じ取った一作家のささやかな抗議である。おわりに、強く言う。文化国家の、文化としての小説が、タブーなき言語の聖域となることを望んでやまぬことを。」

で結ばれた、『断筆宣言』で終わります。

1993年の事でした。当時、印象的でした。

猪瀬直樹氏は、こういう形で規制派として歴史に名前が残ることに関して、作家のひとりとして恥ずかしくないのだろうか。俺だったらもう恥ずかしくて本書けないわ。覚悟完了してるロリエロ漫画家さんの方がずっとカッコイイし尊敬する。

…と思ったら、コイツなんか作品の選考とかするんだって!

うわーすげーや(棒読み)。

こんなのに選考される作家さんたちが、哀れです。

漫画家で良かったー。

※これ、さすがにココセレブピックアップには取り上げてもらえないだろうなあー(笑)。ここのところ取り上げられてないので寂しい。いえいえ、さすがに期待してないですよ? (笑)

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コメント

>ブラック・ユーモアというのは、人種差別をし、身体障害者に悪辣ないたずらをしかけ、死体を弄び、精神異常者を嘲り笑い、人肉を食べ、老人を嬲り殺す
全然違いますけどね。そんなものはユーモアでもジョークでも何でもない。私立T女子学園(竹田エリ)をみれば わかりますが。

投稿: 名無し | 2010年4月22日 (木) 09時32分

名無しさん>
私立T女子学園とやらが基準ならそう言う事になりますねw

投稿: TAK@森田 | 2010年5月21日 (金) 08時50分

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