アニメ・コミック

2010年2月 8日 (月)

ヤマト復活編(ネタバレあり)

えーと、かなり遅ればせながら、書こうと思います(笑)。

…と言うか、これの感想、めっちゃ書きにくいんだよなあ(笑)。
やっぱりべた褒めするにはツッコミどころ満載だし、同業者から「あんなのを褒めるのぉー?」って言われたらちょっと言いわけしたくなるし(笑)。かと言って、大好きでめっちゃ褒めてる同業者先輩もいますんで、悪く感じた部分も言いにくいのだ。他の作品の好き嫌いならともかく、ヤマトとかガンダムは、やっぱりでかいのだ。

で、えっとですね、まあ端的に言うと、「永遠に」「完結編」と同じ、「後期の西崎ヤマト映画」でした(笑)。

…でもさ、俺に言わせれば、そんなの、見に行く前からわかってて行ったんだよ!(笑)
後期のヤマト映画、基本的に全部アレじゃん! いまさら!(笑)

富野作品見るには富野作品見る耐性が必要なように、
西崎ヤマト見るには西崎ヤマト見る耐性が必要なんだと思う(笑)。

ただ、まずそれを前提で言っておきますと、

これ、「最良の、後期のヤマト映画」です。

前述2作に比べて格段にいいと思います。欠点の質も共通しているけども、そこを覚悟の上でみると、はるかに許せる範囲です。

そんでやっぱり、最新のCGで甦るヤマト、なんやかんや言って燃えるわあ。

★★★
以下、俺がツィッターでつぶやいたのを転載(プラスアルファ)。これが素直な感想w

●ヤマト復活編、ヤマト愛のある人とツッコミあいたい。本気でけなす人とはヤダ。

●「ヤマト、掛け値なく素晴らしいのはパート1だけなんだけど、続編になるにつれてきっついんだけど、それでもなんやかんや言って好きな部分あるんだよなあ、やっぱりヤマトはかっけーなー、復活編もつい劇場で見ちゃったなあ」と言う人と一晩酒飲みたい

●野暮なことは置いといてだ、映画の出来の良し悪しは置いといてだ、とりあえずアクエリアスの氷塊砕いて発進するヤマトに失禁した、と言う人と、愛のあるツッコミをしたい

●あの誇大妄想狂なスケール感は嫌いじゃない。というか大好きだ。惜しむらくは、それを支えるシナリオの緻密さが足りないことだ・・いや、おそらくライターさまの責任ではない。そういう部分、西崎イズムでバッサバッサと切られたんだろうなあ

●あと、ヤマトの第三艦橋にあんなに女の子配備するなんて、ドSすぎwww

●だから第三艦橋に真帆タンを乗せるのはやめろと!うわああああ

ナイアガラの滝のようなブラックホールでスイングバイとか、ファンタジー宇宙での壮大な絵づらとか凄いと思う…

●ヤマトの宇宙には、初代から通じて「下」がある! もうそこは開き直っちゃってるのね。

ヤマトが艦隊旗艦とかもしびれた

●俺が宇宙好きになったきっかけって、ヤマトのあの、木星に浮遊大陸があったりガミラスとイスカンダルの二連星のビジュアルだったり、星ぼしを飲み込む白色彗星がいたりするファンタジー宇宙が根っこなんだよなあ。

●そういう意味では、復活ヤマトのナイアガラのような平面ブラックホールの迫力は、そのロマンあふれるファンタジー宇宙の面目躍如だった。

なんでデスラー出てこないのん? 続編キボン

●ヤマトはパート1はマジで作品として多くの人に薦められる大名作。それが続編になるに連れて「うわっちゃー」なものになるんだけど、それでも嫌いになりきれないのは、デスラーの魅力がどんどんアップしていくから。「新たなる」「Ⅲ」でのデスラーの魅力はゲイジツテキ。Ⅲと完結編なんか、ラスボス倒すのはヤマトじゃなくデスラーなんだぜ。

●てなわけで続編ではデスラー登場お待ちしております。

●雪はあのお年でもお色気担当なのね。脱がされるのね。

古代美雪ちゃん、「お父さん! 地球を守って!」って言ってくれなかった。その台詞を聞きに行ったのに。

●パンフレットにも書いてあったが、アマール星という中立国が入ったことで、今までのヤマトとちょいと毛色が変わってたのは良かった。

●が、アマールが危険を冒して地球に肩入れしてくれたわけがわからん

●女王の判断、一人の人間の信念としてはアリだが、市民の命に責任がある一国の指導者としては最悪

●「最後の一人まで戦うのです!」そっ、それは政治の論理ではない!(by銀英伝)

●まあ、銀英伝の成り立ちこそがヤマトのアンチテーゼだから。

●アマールが奴隷のように虐げられ続けていた描写があったら、それだけで結構アマールの女王の選択にも説得力が出たと思うんだけどなー。そういう、単純でもいいから脚本的に足場を固めていてくれたら、ずいぶん見やすかっただろうに。

●…みたいな部分が結構ある。艦を率いる身でありながら私情で単身娘を助けに行き、しかも娘だけしか救出しない古代進とか。「紡血」でカムナをああいう風に描いた俺としては、あれはちょっとガッカリ

それでも古代艦長ってだけで燃えるよ理屈じゃないんだよ

それでも昨今の美少女満載日常アニメよりは100倍好きだったんだよ出来不出来を超えるんだよ

●第三艦橋が美少女満載だったのはそれはそれで良し…って第三艦橋に乗せるなってば!

●パンフレットの湖川さんのコメントで「昨今のアニメに首を傾げるところもあるので、今ヤマトに参加して映画を作るのも良いと思った」ここには激しく同意

やっぱり危機に立ち向かうヤマトの後ろ姿はいつ見ても泣ける

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2009年11月 6日 (金)

ジパング終わった

かわぐちかいじ先生の「ジパング」最終回。

最終回で「彼ら」に再会した時、
不覚にも「うるっ」と来てしまった。

かわぐちかいじ先生の作品は、読むのにそれなりに「軍事」や「歴史」や「政治」の素養が必要(勿論それらの要素に「拒否反応起こさないよ」というくらいの知識があれば十分)なので、一見硬くて、情緒だけで読むには辛いという印象があるのだが、上記の要素さえ苦にならないようなら、実はとても若若しくアツい作風です。
登場人物たちの目は、力強くまっすぐで、常に前と未来を見ている。
いいな。自分も、いつまでもこうありたい。
かわぐち先生のお歳でこう言うキャラたちを描かれるのを見ると、「若さ」って年じゃないな~と思う。逆に、若くても老人みたいなことを言ってしまう人もいるし。
終わり方、良かったな。
最終巻出て落ち着いたら、もっかい通して読みなおそう。

「沈黙の艦隊」の方が設定もキャラもインパクトが強かったけど、個々のキャラが生き生き動いてドラマの起伏もあって面白かったのは、僕にとっては「ジパング」の方かもしれない。

確かな力量さえあれば、これだけ骨太で硬派な軍事ものでもこれだけの読者を獲得できるんだ、と言うことは、そういうのを描きたい僕にとっても大変な勇気になっております。

ありがとうございました。
お疲れ様でした。

そして、

また海洋軍事ものの新作、是非お願いします(笑)。

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2009年10月19日 (月)

今期ドラマ「JIN -仁-」

今期ドラマ、9時台の「JIN -仁-」「不毛地帯」。どちらも面白い。
「不毛地帯」については、余裕があったら後日。
今日は、「JIN」について。

TBS日曜劇場 「JIN -仁-」
http://www.tbs.co.jp/jin2009/

「JIN」は、原作は、古くは「六三四の剣」、ちょっと前だと「龍-RON-」で有名な大作家、村上もとか先生の作品。「龍-RON-」は全巻持ってます。

「JIN」も、今までもスーパージャンプの表紙で何度か見かけてて気になっていたのだが、ちょっとタイミングが合わず、手を出していなかった。表紙絵から、よくある普通の「江戸時代の赤ひげ先生」的な人情話を想像しちゃって、当時はそこまで食指が動かなかったんですよね。

ところが、今回ドラマを見てビックリ。
かわぐちかいじ先生「ジパング」のような、「現代医学+幕末」の、タイムスリップ歴史物だったとは。

ドラマの1話が面白かったんで、勢いで、漫画の方も全巻大人買いしちゃいました。もともと好きな作家様ですので。

原作も、期待に違わず面白かった!!!です。
またまた続きが楽しみな作品に出会ってしまった。
(知っておられる方も多い作品だと思うので、この言い方は恥ずかしいんですけどね(^^;))

●●●

タイムスリップ歴史物、と言うのは、冒険物好きな要素を持つ中高生なら一度は妄想するような、ある意味陳腐と言われかねない設定。(実際、このドラマの紹介記事にも「一見荒唐無稽」と書かれててカチンときた(笑)。)

だけど、陳腐と言われるのは、逆にいうと王道で、かなりの人間が「そういうの読みたい」と思っている、魅力的な妄想ではあると思います。

だけど、生半可な作家が、「それによって何を描きたいのか」というビジョンもなく生半可な設定でやると、どうしても陳腐になってしまう。俺もやりたいけど、何かプラスアルファを思いつかない限り、難しいでしょう。(あ、もうすでに昔、「CLOCK CLOCK」と言う作品やってるんだけどね…(^^;)。)



それが。

かわぐちかいじ先生が「ジパング」を描き始められた時も思ったんですが、これほどの大人の大作家さまが、明確なテーマとビジョンを持ってその力量の粋をつぎ込んで正面から重厚に描かれると、なんと素晴らしく楽しめる作品になることか!

●●●

さて、「JIN」。

上記のように、好きな漫画家様の作品にもかかわらず、今回、僕はドラマから入ってしまいました。
そして、幸運なことに、そのドラマの出来が素晴らしく、面白かった!

1話の、幕末にタイムスリップした直後の、道具もない中での脳外科手術のシーンの迫力は、原作を超えていたかもしれません。
ごめん、俺日本のドラマ舐めてました。今回凄い良かったです。

それは、演出の良さ、主役の南方仁を演じる大沢たかおさんの熱演もさることながら、なんと言っても患者(斬られた武士・橘恭太郎)の母親(橘栄)を演じた女優さん、麻生祐未さんの迫力がすさまじかったからだと思う。

「ひぃーっ、ひぃーっ」って言って。

そりゃ、得体のしれない男がノミ使って息子の脳天に穴開けてたら、そりゃそうなるわな(^^;)。コーン、コーン、って響く音の中で、そりゃ正気じゃいられない(笑)。必死で妨害しようとするのも当たり前。でもこっち(視聴者)からしたら、仁のやってることが唯一患者を救う手段なのもわかっているし、その手術の妨害が致命的になるのもわかる。でも、俺ら(現代人である視聴者)だって、医学には素人なんだから、こんな場面生で見たら絶対「ひぃーっひぃーっ」ってなるよ(笑)。なんという緊張感!

冒頭の現代劇のシーンやタイムスリップのシーンでは、正直そこまで引き込まれてはいなかったんです。

が、この脳外科手術のシーンで一気に引き込まれました。

幕末にある道具での手術の描写が重厚で、撮り方も良くて、説得力も、迫力もあった。
原作からのシナリオのアレンジ・再構成も良かったです。
仁に原作にはないトラウマを設定し、あの場面で気持ちが盛り上がるようになっている。

上記の変更点は若干主人公のキャラが変わってしまうので、仮に原作を先に知ってて、もとの仁のキャラを愛していたら、首をかしげる気分もあったかも知れないです。
でも、全11回で終わる1クールのドラマとライブ的な連載漫画とは作り方が違うわけだし、やはりドラマのシナリオとしての盛り上がり方が凄く良かったので、このアレンジはわかる気がします。

あと、龍馬がより副主人公格になってて、原作よりも濃厚に幕末史のメインをなぞりそうな感じですね。
現在16巻で進行中の、竜馬暗殺阻止編まで一気にやっちゃうのかな?
(そしてそこがラスト?)

原作との相違点。
どちらが上とかじゃなくて、どちらにも好きなところがある感じです。

●仁がひげ面じゃない。
 …ドラマから入った俺は大沢さんの仁も好きだけど、原作とはちょいとイメージ違いますね(笑)。

●仁の現代編にいろいろアレンジが。
 …ドラマ版で現代にいる昏睡状態の婚約者。原作にはいないんですね。それに関連したトラウマ設定も、原作にはなし。

●その婚約者と花魁・野風が瓜二つ
 …当然、この設定も原作にはなし。原作の野風がいいキャラだったのと、ヒロイン・咲がかわいいんで、この設定によってドラマ版がどうなるのか、仁と咲との関係がどうなっちゃうのか、ちょっと怖い。ドラマ版は野風に持ってかれそうだな‥

●仁がちょいと弱い。
 …原作の仁は、歴史を変えることを恐れるよりももっと先に目の前の患者のために手が動いてしまう印象。悩んではいるけど、その悩みのために手を止めたシーンはないと思う。そこがカッコ良くて咲も惚れてくれたんだと思うから、ちょっと残念。ドラマ2話の、咲(綾瀬はるかさん)に叱咤されてやっと覚悟するシーンは、ドラマ界特有の「女性キャラを強くして活躍させる」シーンなのかなーと、ちょいとうんざり。相対的に仁のキャラが原作より情けなくなっちゃうし、あれで咲のキャラも、原作の濃やかな感じよりは少し無神経に見えちゃいますしね。

とは言え、主人公の「葛藤→決意」という流れは気持ちが盛り上がるので、ドラマ的にはこちらの方が燃えるのは確か。裏を返していえば、原作では「最初から揺らがない」ことによる物足りなさがあるのも確かですので。

ドラマ2話ラスト。上記のアレンジがあったからこそ盛り上がった。
僕の作り方の手法だと、ドラマ版に近そうです。
ああ、ドラマ版、盛り上げの演出センスは、シナリオ・絵作りともに好きだなあー。龍馬と緒方洪庵が隔離紐をくぐって入ってくるところの盛り上げ方なんか、大好き。(でもあれも、原作の咲が入ってくるところも健気で好きなんだけどなあー。)

●麻疹(はしか)と虎狼痢(コレラ)のエピソードを統合
連載漫画的な作りを、うまく1クールのドラマを踏まえたエピソードにアレンジしてると思います。
が、その流れで、麻疹になった咲を助けるシーンがなくなって残念…。あそこ萌えポイントなのに(笑)。

●龍馬と勝海舟の登場順番が逆
原作では勝と先に知り合って、龍馬とは勝に引き合わされるんですね。
しかし、ドラマ見て思ったんですが、やっぱり龍馬はどの作品見てもかっこいいし、頼りになるなあー(笑)。なんか、龍馬と出会ったら、「もう大丈夫だ!!」って気になっちゃうもん(笑)。
…と思ってたら、原作で、仁が「しまった、小説のイメージでついつい信用してしまった! 実際の龍馬がどんな人物かなんてわからないのに…」と言うセリフがあって笑いました。ドラマでも言って欲しいけど、もうかなり仲良くなっちゃったから今更かな。

●●●

原作では、この後、ますます幕末の医療史に食い込みます。

ペニシリンをどうやって作るかとか、どうやって大量生成するか、とか、どうやって安定して保存しておくか、とか。「輸血」をどうするか、とか。

こんなの、全部、「オーパーツ」。「この時代にあってはならないもの」。

麻疹、コレラ、梅毒、など、当時の脅威の病にうまく絡めてて、あえて幕末を舞台にタイムスリップさせた必然性がある。

本道(漢方)医学と蘭方(西洋)医学の確執とかにも絡んでくる。
当時、漢方は新興の西洋医学に押されていたわけだけど、主人公・仁の現代医学は、当然、当時の西洋医学よりもずっと上なわけだし。

ドラマ2話で綾瀬さん演じる咲が言った「目の前の苦しんでいる人を助けられないほどの事情とは、なんなのですか(目の前の人を救う以上の大切なことがありますか)」と言うことをそのまま突き詰めていくと、「もっと多くの人を救うには、もっと多くの人を救うには」となり、必然的に当時ではあり得ないほど医療史を進めていってしまうわけで。
原作でも、この先、日本の医学界のみならず、世界にもその影響は波及していく。その、「歴史を変えちゃってやばいんじゃないの」と言うざわざわ感は、ある意味「ジパング」以上。

また、当然のことながら、医者の中には、仁の未来医療技術のハイレベルさを肌でわかりながらも、自分たちの積み上げてきたものの価値を無にされかねないと恐れ、受け入れられない者もたくさんでてくる。

一方で、緒方洪庵や西洋医師ヘボンたちは、同じように仁を恐れつつも、正しさを認め、後押ししようと考えるんですね。幕府医学館の大物も、仁を潰しに来るかと思いきや、意外に理解があり、融合を図ろうとする。一見保守的権力者側の巨魁に見えても、ここまで来る人間は違うのかもなあ、と思った。大物だ。

「新しいものに対する怖れと拒否反応」も、「JIN」のテーマとも言えるかもしれません。

人間って保守的なものですからね。
新しいものをまず恐れ、目を塞いでしまう気持ちは分からなくもないです。
テレビ、漫画、ゲーム、ネット、ケータイ…各時代で、それぞれ、やり玉にあげられてきました。
「この頃の若い者は」と言う言葉は、古代エジプトの碑文からも確認されると言います。(…これは笑い話だったかな?(笑))

でも、それはもったいないと思う。
古い知識は尊重され、受け継がれ、敬意を抱かれるべきものですが、若い新しい発想(=未来の技術)も、同じだけ貴重な、学ぶべきものであるはず。

スケールの大きい仕事をする人は、「新しいもの」に目を塞がない柔軟性もまた、凄いのですよね。

また、仁の側も、古いものは無価値と断じるのではなく、たとえば当時西洋医学の波に押されて、現代医学ではすたれてしまった漢方(本草学)の方にこそ驚きを感じ、学ぼうとする。

原作の最新刊の段階では、その二つの道の統合こそ現代以上の医学の発展の予感がして、楽しみになってきています。

…発展が果たして幸せか、自然に帰ろう、と言う後ろ向きな議論も、最近では目につきますがねえ(苦笑)。そこでJINを見て、「目の前の理不尽な死から、目をそむけられますか?」と問いたい(笑)。その積み重ねこそが発展なんでしょ、と。そして現代の医療レベルを保つのにも、膨大なエネルギー消費が必要なんですよ、と。自然に帰ろう、と気楽に耳触りのいいこと言うけど、コレラで子供がバタバタ死ぬような江戸時代の文明レベルに戻れますか、と。ならばもっと未来を見て、新エネルギーなり宇宙進出なりのさらなる発展に希望を賭けなきゃあかんでしょう、と。…と、これは余談。)

●●●

自分はSF好き宇宙好きであるのと同時に歴史ファンでもあり、中でも幕末オタであります。司馬遼太郎はほぼ全部読んでるはず。漫画でも幕末ものは小山ゆう先生「おーい!竜馬」をはじめ、そこそこ網羅してると思います。(今「ジキルとハイドと裁判員」と同じスペリオールで連載されている小山ゆう先生の「AZUMI」も、「おーい!竜馬」と同じ世界を舞台にした幕末篇であります。あの勝海舟も、すでに登場していますよね(笑)。)

また、現代劇の中では、「ブラックジャック」「振り返れば奴がいる」「医龍」など、生死にかかわるテーマの医療ものは、かなり好きな舞台です。

そんな僕にとって、この「JIN」は、かなりのヒット作品。今まで読んでなかったのが悔やまれますね(笑)。まだまだ面白いのを取りこぼしてるんだなあ。

「幕末×医療」モノでは、はずしちゃいけない名作があります。

手塚治虫先生の、「陽だまりの樹」です。

この作品も、主人公であり手塚治虫先生の曾祖父である手塚良庵とともに、緒方洪庵福沢諭吉村田蔵六(大村益次郎)など適塾の面々が登場し、幕末の動乱の中で牛痘の種痘所開設などに奮闘する姿が描かれています。「JIN」と同じく、色街も出てきます(笑)。

「JIN」で、幕末医療に興味をもたれた方がいらっしゃったら、こちらもぜひどうぞ。

ああー、「JIN」で手塚良庵出てこないかなあ(笑)。

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2009年8月27日 (木)

「紡血」ピンナップ掲載ガンダムエース発売

昨日26日に、「機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統」ピンナップ掲載のガンダムエース、発売しました!

付録の「コミックスのみ登場のオリジナルMS図鑑」の方の紡血」「幻陽」関係のMS画像も描きましたので、チェックお願いします!

あっ、MS図鑑の目次のページに、 今回塗ったベルガ・ギロスとカプールが早速使われてる!
どうしたんだ、なんか優遇してくれてる? ww

あと、「月刊ココセレブ」「夏休みにはまる! アニメ・マンガ特集」でこのブログのエントリーにも触れていただきましたー。

やっぱりこの夏のお台場ガンダム・エヴァ破の波には少しは関わりたかったから、嬉しいな(笑)。ピンナップも描けたし(笑)。

裁判員制度の方もいよいよ稼働し始めましたので、「ジキルとハイドと裁判員」の方もどうぞよろしく! なんだかすっかりのりぴーの事件の影に隠れちゃった感があるけど! (のりぴーさん、裁判員のPRドラマにも出てたのになあ…)

ともあれジキルも、もうすぐ2巻発売です。乞うご期待!

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2009年7月 3日 (金)

エヴァ破 ~ そして時は動き出す(少しネタバレ注意)

見て来ましたよエヴァ破。

アスカが元気良く登場した時、
「おかえり、アスカ! 元気だったかい!?」
と心の中で思った俺、きんもー☆

いや俺どっちかって言うと綾波派なんだけども。
だって、ほら、さ。
夏エヴァのアスカのラストがあんなだったから、
元気な姿見てホッとするとこあんじゃんwwww

その綾波は今回えらく可愛かったな。
「序」がシンジ話でまとめられた影響でヤシマ作戦での綾波の名シーンの印象が薄くなった分、今回はいい感じに存在が大きくなっていた。

…と言うわけで。

祭りだ、祭り!

これは、漫画好き、アニメ好き、SF好きなら乗らなきゃ損損。
これはしばらくはまた「現象」として盛り上がるんでないかい?
素直に面白かったぜヨ。
いや、面白い面白くない以前に、やはりエヴァは特別だ、と言うのを再確認。こう言うのはリアルタイムで現象を体感するべきですね。

今回面白いのは、俺ら前後の直撃世代だけじゃなく、子供時代にエヴァを味わった下の世代が、また青年以降の目で刷り込みなおすこと。まさに「2周目」!!!
レイトショーだったんですが、劇場はほぼ満員!
周りは同世代のも若いのもいてまさにそんな感じでした。
そういう意味では、狙っているのかいないのか、やはりまた現実との「シンクロ率」が高いなあ。やっぱりエヴァはエヴァってことか。

★★★

まじめな話。

俺、デビュー作が初めてサンデー超に載った時、
そして初めての週刊連載アシスタント生活の時って、
TV~夏エヴァ真っ只中の時期だったんです。

映画見ていて、時が戻ったようでしたよ。
画面見ているときはもう、気分はあの頃のまま。
となりで見ていたアシスタントさんたちと、まさにいっしょの気分だったと思います。(この後の続編二作でちゃぶ台ひっくり返されたら、この2人も俺と同じ気分を味わうのかなww)

夏エヴァショックで止まってしまった「時」がようやく動き出した気がしました(笑)。

こうやって思い出すと、俺の作家人生に、結構えらいタイミングでエヴァって食い込んでたんだな。

★★★
↓以下、ちょいとだけネタバレと苦言。

今回の日記の冒頭でいきなりキャラ萌え話から入っておいてなんだけどさ。やっぱり俺のバランス感覚だと、あれじゃ美少女キャラ比率が高すぎだよなあ。元のですら女子比率多過ぎなのに、新キャラがまた女子で、男子キャラの数少ない見せ場シーンが取られて…と言うのは、トウジにちょっと近いくらいの男女感覚の俺には、やはりちょっとなーって所はあるですよ。アスカに「前時代的ー!」と言われても、本音は「たったかいは男の仕事ー!」とまで言いたいくらい(笑)。いや、そこまで言わなくても、トウジもケンスケも乗れないのに、また新戦士は女ですか。俺、美少女戦士キャラより、男の戦友キャラ、目指すべき男の背中を見せてくれる男の先輩戦士キャラが欲しいんだよね。
ま、その辺は所詮エヴァはエヴァ、庵野監督は庵野監督、アニメ界はアニメ界ってことか。今更いいけどさ。

そんでもなんやかんや言って、今回はシンジがやってくれたので気持ちよかった!!
ちょっとだけシンジが好きになったよ。

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2009年7月 2日 (木)

エヴァ破日記が増えてきた

ネタバレ見ちゃう前に、さっさと行かなきゃなるまいな~(笑)。

エヴァについては、語りだすとキリがないです。
良くも悪くも凄すぎて一言ではいえない。
あのムーブメント自体が凄かったなあ。

夜中にやってたエヴァTV版一挙放送3話分見て改めて思った。
最初は「普通に」めっちゃ面白いんですよ。
俺たちの「こんなSFが見たかった」と言う欲求に忠実に答えてくれてて。
(まあ俺個人としては、キャラバランスとかもうちょっと男っぽい方が好みだったんだけど。美少女ばっかりで最初は引いた…。)
でも、そうやって期待させておいて、最終回→夏エヴァ(THE END OF ~)で全部ひっくり返したのが良くも悪くもエヴァの真価。

当時は俺この世界で生きていこうと決意が固まったばかりの時期だったんで、これ見て漫画・アニメ・小説・映画、すべてのフィクションと向き合う意味、物語作りに人生賭ける意義を自分なりに問い直さざるを得なかったヨ。
今は自分なりの答を持っているけど、そこまで深くダメージを受けたこと自体、自分も若かったと言うか感受性豊かだったというか、繊細だったな~(笑)。大事な時期だったのに、しばらくなんも描けなくなったもん。

夏エヴァ公開当時、「見たファンが吐くようなものを作りたかった。そこまでできなかったのは自分の力不足です」みたいなこと言ってた庵野監督。それを見て「そんなモノは自分ひとりで抱えてどこかに行っちまえ」と言った宮崎監督。(それでいて「もののけ」以降の宮崎監督は、インタビュー読んでも作品見ても、明らかに庵野監督の放った問いかけから逃れてない、囚われている、似てきたと思うのだがどうだろうか。)
夏エヴァ見て、自分の持ってるアニメグッズなどをすべて捨ててしまったという一オタクの話や、「あんなメッセージ発して客を減らしてどうする」と言うアニメ業界の反発。サカキバラ事件などに絡めた「14歳の天使たち」みたいな精神分析の特集が一般雑誌に載ったり、精神科医の香山リカさんの談話が載ったり。

作家さんたちにしても、それぞれの形でなんらかの影響(ダメージ?)を受けてたんじゃないかなあ。藤田和日朗先生の「からくりサーカス」なんて、しろがねや勝の初期設定や、作品通してのテーマが「笑顔」だったあたり絶対エヴァへの反発があると思うし、確認したわけでもなんでもない、俺の勝手な想像なんですけど、「蒼天航路」の孔明編(特に長坂の劉備の自己問答エピソードや、曹操行方不明編)のいきなりの精神世界展開だって、時期的に考えても、エヴァの問いかけへの、GONTA先生なりのアンサーだと思いますもん。(GONTA先生はアニメを見るタイプの人じゃないと想像するけど、まあこの業界にいたら、アシさんやらなんやらを通じてあのムーブメントが耳に入ってこないわけはないと思うので)

綾波の声優さんの林原さんがパンフかなんかの言葉で、「わたしはアニメも好きだけど、他のいろんなことも好きです。」みたいな形で答えていたことに関しても、あまり気持ちよくなかったなあ。「自分の人生を賭けるくらい価値のあるものだと思ってます」と、堂々と真正面から言えないアムロなんてキライヨ! とフラウに怒られちまえ。

単に面白い、面白くない以上に、そんなこんなのドロドロ含めてのエヴァでしたなあ。

皮肉なことに、ちょいと下の世代はエヴァを子供時代に味わって、屈託なく「すげー!」と思えていて、むしろアニメの凄さ、力を刷り込むのに一役買ってる(笑)。栗山千明さんや宇多田ヒカルさんらキレイな女の子たちが素直に「エヴァ好き!漫画・アニメ好き!」と言ってくれるなんて、いい時代になったと思いますよ(笑)。

さてさて、「今の自分は憑き物が落ちたよう」「今度は素直に物語としてわかりやすく決着をつける」との庵野監督の言葉とともに始まったエヴァ新劇場版。

あの、庵野監督の身を切り売りしたドロドロなくして「エヴァの魔力・神通力」が果たして宿るのか、今の俺はそこに一番興味があるのだけど、どうなるんだろうな。案外ただの「面白いアニメ」で終わっちゃったりして。

…と思っていたのだが、「序」を劇場で見て「やっぱりエヴァは特別だわ」と思った。やっぱり画面からキチガイ成分(誉め言葉)がにじみ出てるんですな。メカの描写から画面の作りこみからなんから、偏執的と言うかなんと言うか(誉め言葉)。なんか、「まっとうなバランスを持った大人として生きることを放棄した感じ」が再び味わえた。表現者の端くれとして、やっぱ憧れますなあ。。。

受け手にもそういう真摯さはやはり伝わるものらしく、「破」はどうやら興行的にもロケットスタートらしいですね。

さてさて、これは俺も、早めに見に行かないといけないですねえ。

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2009年5月22日 (金)

最近買った漫画

●ウルフガイ 5巻
師匠たちの新刊。
師匠最近すごく仕事を入れてるのでたくさん読めそうで嬉しい。
おおー、とうとう5巻か。
表紙の羽黒カッコイイ。でも羽黒受難の回。
あんなことがあったんだから無理もないといえば無理もないのだが、博徳中の生徒の責任転嫁ぶりは「こうはありたくない」という人間像の典型ダナとオモタ。

●アオイホノオ 2巻
「燃えよペン」「吼えよペン」の炎尾燃の青春記。というか島本先生の青春期? サンデー版「まんが道」。
高橋留美子先生やあだち充先生、細野不二彦先生が出てきたときの衝撃、空気が、「当時の漫画家を目指す若者」視点でリアルに味わえて面白い。若き庵野監督も出てくるし。過ぎたことなのにドキドキするぜぃ。この巻では、「めぞん一刻」の新連載の広告に笑った。「大人から留美子さんを守れ」て(笑)。アイドルだったんだなー。

ゲッサンで続きが始まってる。ゲッサンも買い続けなきゃかな。

●僕の小規模な生活 2巻
なんか漫画家漫画多くなってきましたね。このほかにも「バクマン」「ひまわり」。「僕の~」は一見ダメ主人公に見えるように描いてるけど、ちゃんと20代で仕事取ってるし、若いときからカワイイ奥さんに支えてもらってるし、なにより「面白い漫画」描かれてるし、どう見ても勝ち組(笑)。騙されちゃあ、あかん。
でも逆に、はたから順調そうに見えても、編集さんとのやり取りのシーンや後書きを読むとやっぱりみんな大変なんだなーと思った。

●高校球児ザワさん 1巻
こないだの飲み会のときに作者さまの三島さんとお会いしたんで、興味を持ってスピリッツ買って読む。(スピリッツ最近面白くなってきた)
みんなが「ザワさん ザワさん」って呼んでたの、わかった。フェチ漫画の主人公の名前で呼ぶってww まあ本人が描いてるからいいのか。
面白かったんで、コミックス買いました。


●裁判員の女神 1巻
立場上、買わずにはおれん(笑)。(ちなみに「サマヨイザクラ」も買ってます。)
やっぱり裁判員制度で連載続けようと思ったら、裁判官を主人公にするしかないよねえ。でも化け物が出て来たりのファンタジー設定は「ジキル」だけだろうと思うのでそこは安心。


●はじめてのあく 1巻
ふじきさんの新作。「ジキル」のちょっとあとに始まったんだよね。コミックスはほぼ同時発売か。週刊連載は早い。凄い。サンデー疎遠になっちゃったんでチェックし切れてなかったけど、今回まとめ読み。相変わらず女の子がかわいい。漫画としても、ギミックもキャラも主人公も設定もいい具合に軽めに派手で、スルスル読めて、上手くなったなーと嫉妬。人気来てるだろうな。ウキー、サンデー作家になれなかったの悔しいよう! 若いカワイイ絵柄の作家さんばっかりで、もう入れる気がしねー。ちっ!__| ̄|○


●ゲッサン 1号
あだち充先生!あずまきよひこ先生!
なんか凄い売れそうな匂いがする気が!
ゲッサンもともと注目してたんだけど、編集さんのコメントかなんかで「日常感を大切にする」と言ってたんで、「あーSF系はダメですか… じゃ、俺また関係ないか」と拗ねてた。でも、載ってる漫画や今後のラインナップ見てみたら、バリエーション豊かで、そうでもなくね? 歴史物もあるし、飛行機空戦ものも始まるっぽいし! 空戦ものなんてのがアリなら、是非描きたかったのに。そうか、どんな舞台でも日常感は大事、と言う意味で言ったのかな。だとしたら大賛成。ああっ、俺は声かけられなかった!ガーン! でもカワイイ絵柄の若い作家さんの中に入ってSF描いても、勝てる気がしねえ。ガーン。

島本先生のアオイホノオの続き、森尾さんのビーチスターズの続きが載っている。ながいけん先生も載ってる。読めるとこ多そうだ。「あずまんが大王」補修編は、さすが!面白い。問題は、これが3号限定掲載なとこ(笑)。「よつばと」こっちに移ってきてくれないかなー。(ひでえ(笑))


★★★
先月買ったもの。

●ヒストリエ 5巻 
●ラッキーマイン 4巻 
●ヴィンラント・サガ 7巻 
●へうげもの 8巻 
●バクマン 2巻 
●医龍 20巻

最上級に楽しみにしている作品たちの新刊ラッシュで、しかも自分が一番忙しい時だったから、ブログでも記事なんも書けなかった。書き出したらキリがなさそうで。ガーン。

でも最近直接会った作家さん多くなってきて、なんか書きづらくなって来た。いや、もともと基本的には好きな作品のことしかとりあげないんで、ほとんど悪いことは書いてないつもりだけど。

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2009年2月14日 (土)

ジキル表紙&巻頭カラー!! スペリオール5号発売!

では、改めて、宣伝!

「ジキルとハイドと裁判員」第5話掲載スペリオール5、発売です。

表紙&巻頭カラー!!!

Sucover05_2

巻頭カラーなのに、今回コメディータッチのインターミッション(笑)。

次回からの事件でまた重くなるので、今回ちょっと肩の力を抜いて楽しく行こう、と言う感じです。

あと、前回からの続きではないので、今回から興味を持って読み始める人も入りやすいと思います。そういう意味では今回が表紙&巻頭カラーで良かったのかも。

しかしジキル君、女の子に対して中学生みたいだ。でもジキル君ならそんな感じが似合うんで良しとしましょうか(笑)。でも裁判官(判事補)なんで、ああ見えてジキル君それなりの年ですぜ(笑)。

あと、なんか簡単にCM動画を作れるサイトがあるらしくて、北原先生がそこでジキル君の宣伝ムービーを作ってくださいました。うぉう!

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ジキルとハイドと裁判員 by スチーブンソンさん

カンタンCM作成サイト コマーシャライザー

すすす、すげー!

俺もあとで作ってみよう!!

「幻陽」「紡血」のCMムービーも作ってみようかな。

さて、スペリオールの感想も。スペリオールおもろい! 特にやっぱり、医龍が凄い。読んでてドキドキする。 あーくそぅ! 乃木坂先生凄い。悔しいなあ(笑)。あとムーンライトマイル!

●AZUMI ―あずみ―

意外と向駿介パートに重きを置くんですねえ。俺は男主人公の方が感情移入できて燃えるんで、そういう意味では前作のあずみより読みやすいです。(前作のあずみは、男キャラがすぐ退場しちゃうんで…)

とは言え駿介、AZUMIをパートナーに、どういう役割を与えられるのかな。

同じ幕末が舞台だけあって、やはりカッチリした社会での身分差別の理不尽さの描写とかが「おーい竜馬」を思い出させますね。夜盗や落ち武者が横行していた、まだカオスさの残る江戸初期が舞台の「あずみ」の理不尽さの描写とは、ちょっと趣が違う。駿介のお姉さんに辛いフラグが立ってそうです。

あっそうか、前作のあずみは「社会を作る側の論理」、今作のあずみは「社会を壊す側の論理」なんだ。これは、同じ暗殺者でも、似ているようで真逆の立場だな。この辺どう生かされていくのか楽しみです。

●医龍

麻酔医の荒瀬。前々回の朝田の言葉、「腕ってやつは、上がっていると感じてなきゃダメなんだよ。維持してると思ってんのなら、落ち始めてるってことだ。」には痺れた。前回の「強者からと弱者からの誘い」も面白いと思った。特に「弱者」側。「人間にはこのくらいの救いがあってもいいはずだ」は、なんと言うか、悪魔のささやきだと思った。

そして、今回のラスト。伊集院を汚さないための、荒瀬の選択。

うわあ、これどうなるんだろう!

荒瀬は、いつでも一番辛い選択と言うか、一番自分を汚す選択肢を選ぼうとしてしまう。偉いと言うより、そうとしか生きられない奴なんだろう。純粋すぎるから自分の過去を許せない。

でも「その汚れた自分を伊集院のために生かす」と言うのは凄い! 伊集院愛されてるなあ。

しかし荒瀬、自ら迷路の奥に奥に入り込んでる気がする。いや、伊集院を汚さないことによって、荒瀬も救われるのかもな。

医龍のこの教授選挙シリーズ、ここで荒瀬に焦点が戻ってくるとは思わなかったです。クライマックスに向けて、これからまだまだいろんな要素を拾って行きそうだな。楽しみです。

●ムーンライトマイル

ロストマン来た―――!!! 生きてた!!!! 待ってましたよ! あれからどうなってたのか!!!

しかもまあ、風貌変わっちゃって! いや、ゴローもあんだけ変わってるんだから当然と言えば当然か。年月を感じる。

ムーンチャイルドは特殊性、カリスマ性含めて、主人公の資格抜群ですね。宇宙移民の夢、憧れだったとか、凄く良いです。プラネテスのノノちゃんも強くて儚くてすげー良かったけど、少年である歩の主人公性もまたすごく良いですよー。俺いい年こいて子供っぽいんでしょうが、歩編になってからの方がずっとワクワクします。

って言うかこれ普通にもう少年漫画、と言うかガンダムみたいなSFだよなあ。メジャー誌漫画でここまで持ってこれるんだ・・・

漫画でこう言うのをどうやったら成功するのか俺ずっと悩んでるんですが、いやあ、道は遠いなあ。背景とかのリアリティーも含めてこれくらいの説得力を持たせないとと考えると、今の俺の力量じゃ、まだムリなのか。ガンダム漫画はやったけど、あれはやはり、すでにある膨大なサンライズの蓄積と、読者の共通認識に頼ってるとこあるからなあ。。。

なんて、どうしても素では見れないんですが、本当に楽しんでます。

★★★

てなわけで発売中のスペリオール5号、そして「ジキルとハイドと裁判員」、どうぞよろしくお願いします!

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2009年2月13日 (金)

今週のスペリオールとモーニング、表紙の色が似てるw

どちらも水色のバックに文字黄色w

ナゼ。 偶然?ww

てなわけでスペリオール、ジキル君が表紙です!

Sucover05 Mocover_11

今週のモーニングどれもやたらめっさ面白かった。こうなるとアンケートどれが1位になるんだろ? どれもクライマックスだよ?

…てなわけで、スペリオールの記事は(トップに持ってきたいので)後回しにして、ちょっとモーニングの感想。

他誌の宣伝するのもどうかと思うが(笑)、まあ俺小学館のサラリーマンじゃないしw、まず漫画を愛してる漫画ファンなんで勘弁してください。それに面白い漫画がみんなの目に触れることは、漫画業界全体にとってプラスのはず。

てか、北原先生の「あんこう」だけじゃなくて、「クライマックスUC」や「ジオンの幻陽」も宣伝してくらさいよ、スペリオール(笑)。だめ?(笑)

●ひまわり

ぶはっ!!!

最終ページで腹抱えて大爆笑!!!

「誰も助けてくれね―――ッ」 アーハッハッハッ

うわーこれわ…www アキコ先生がんがれww

ケンイチ2号と別れて(?)から関先生とハブラシに焦点が移ってイマイチ主人公してなかったアキコ先生ですが、今回は良かった(笑)。アキコ先生惚れた。関先生とハブラシの行く末も気になるけど。

しかし「バクマン」もそうだけど、最近漫画家業界漫画おもしれーなー。「僕の小規模な生活」も早く復活して欲しいなあ。

勿論我が師匠(田畑先生・余湖先生)の「コミックマスターJ」もヨロシク!

俺は、みんなに助けられて漫画描いてます。

●ジパング

表紙ですね。マリアナ沖海戦が作品のクライマックスだと思うんですが、その中でもクライマックス中のクライマックス? 遂に草加と角松、対峙。この期に及んで草加を「撃たない」のは大和突入で死んでいった部下や日本兵のことを考えるとどうかと一瞬思ったが、そうか、それはつまり、草加が自分で原爆を止めなければ「みらい」の攻撃発動、という事か。さすが大人の軍人たちが主人公。そこは安易に甘くなく、シビアだ。うわー草加どうするんだろ。

●バガボンド

最近の井上先生のインタビュー読むと「もうすぐ終わり」らしいんだけど、どうなるんだろう。武蔵と小次郎が斬り合いをするにしろしないにしろ、巌流島らしきシュチュエーションに持っていくのに結構まだ段取りが必要に思えるんだけど。。武蔵の怪我も直るのかどうなるのかもわかんないし。

このまま2人とも道を見つけて、斬り合いどころか巌流島にも行かずに終わり、だったりして。それでも「バガボンド」と言う作品としてはテーマ的に完結してるようで怖い(笑)。てかむしろこれから少しの連載期間で巌流島に行く流れが想像できない。

そんな中今週は小次郎が細川家に行ったんで、なんかホッとした。なるほど、あの小枝の対決はこういう流れに持っていくつもりだったんだ。…又八の役、この小川と言う男に取られちゃったなあ(笑)。

●ジャイアントキリング

俺基本的にスポーツマンガあまり好きじゃないんですが (さすがに「スラムダンク」とかになるともう心の作品ですけどね)、そんな俺がかなりはまってるんで、これそうとう面白いんだと思います。毎回楽しみです。

燃えるのもそうだけど、監督が主人公で、戦略物なのが好きなんでしょうか。

今週、ずっと気になっていた「堺」と言うキャラクターが決めたんで、嬉しかった。世良君もまた活躍してよかったよかった。

しかしキャラ立ってるなー。椿くんや王子みたいな華のあるキャラだけじゃなくて、ここまで末端のキャラまで深くフォローしてるなんて凄い。サッカー漫画ってスタメンだけで11人いるし、監督いるし、控えもいるし、相手チームもいるしで、バリエーションつけてキャラ立てるの、もしかしてすごく大変? これ凄い漫画じゃないですか?

●宇宙兄弟

だから面白くって悔しいんですって!(笑) 俺も宇宙漫画描きたいよう。

弟くん、なんかフラグ立ってるようで怖い。

俺も仲のいい弟がいるんで、ムッタの気持ちはちょっとわかります。

あーこの作品、「兄弟」って設定にしたのがひとつ、勝ちだなー。

●西遊妖猿伝

こう言うのが載るからモーニングはやめられない!

ずっと読みたかった。コミックス新装版も当然買いました。

西遊記と隋末唐初の歴史を絡めるのは俺も昔ちょっと考えてて、キャラ表とか作ったことあるんだけど、そんなのとっくに諸星大二郎先生と言う大御所先生にやられてたのですね。新装版の1,2巻に李元吉とか出てきたり、紅孩児が劉黒タツ配下の設定になってたりしてオオーと思った。唐太宗李世民も出てるんでしょうね。「玄武門の変」とか描かれてるのかな。楽しみです。

このへんの歴史は「銀英伝」の田中芳樹先生が書かれた小説「風よ、万里を翔けよ」や「隋唐演義」の翻案などで興味を持ったんですが、他にも井上祐美子先生が「長安異神伝」を書かれてたり、あと陳瞬臣先生の「小説十八史略」ですね、このあたりに詳しいです。そのもの「太宗李世民」って小説もあったな。

ホンモノの方の西遊記で天界で孫悟空を捕まえた顕聖二郎真君は、ジャンプでやってた「封神演義」に「楊戩(ヨウセン)」の名で登場してましたね。二郎真君も出てくるのかなー。

今週は流沙河の男が予想通り(笑)沙悟浄となって、めでたしめでたしです。悟浄の家族のエピソードはグッと来た。父親も悟浄もなぜ流沙河に囚われていたのか。ラスト、運命的で奇跡的でジンと来ました。ロマンチックだな…。

●ラッキーマイン

お…おっさん…(涙)

俺にもこの心境がわかる日が来るんだろうか。子供のいない自分には、わかる気もするけど、わかってないんだろう。いや、自分も「紡がれし血統」で親子を描いたつもりですけど(笑)。

おっさんの死ぬ間際のセリフが良かった。こう言うシンプルでグッと来るセリフは自分に子供がいないと出てこないかもなあ。。。

灰澤の方にどこか惹かれちゃう自分はダメ人間。俺破滅願望があるのか。

鈴木先生の人間表現、表情とか大好きです。

●へうげもの

これがまた今週面白い面白い! クライマックス!!!

いよいよ利休切腹、その介錯に、我らがあの男が!!!!

織部と秀吉の会話が良かった。本当に良かった。本当に緊張感あってドキドキして読んだ。

織部の苦しみ、秀吉の孤独。ああー蒼天曹操も好きだけど、へうげ秀吉もいいなあー。

そして織部を決意させた秀吉の最後のセリフ。それを聞いた織部の表情。いいっすよいいっすよ、もうめっさドキドキして盛り上がりましたよ。

次回が楽しみです。コミックスも楽しみです。

★★★

さて、ジキル君巻頭カラーのスペリオールの宣伝は、エントリーを改めて!

スペリオールも面白かったっすよ!

特にやっぱり「医龍」は凄い。ドキドキです。

そして「ムーンライトマイル」には、ついにあの男が再臨!!

あはは、同じ雑誌に載ってると別の意味でドキドキですわ。

漫画家さんってみんな凄いね。

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2009年1月26日 (月)

バクマンおもしろい

●「デスノート」の小畑先生とガモ…大場先生の新作、漫画家目指し漫画「バクマン」おもしれえ…燃える。

しかしあれ読んでると自分は中高の時何をもたもたしていたのかと腹立たしくなる。23の時の、小学館の新人賞を受賞したあとの自分のプロ意識の低さ、「読者を楽しませること」への意識の低さに泣けてくる。バクマンの主人公たちの、あの年でのあのプロ意識の高さは…くそー、若返りたいなあ。

ジャンプはU23の世界だと言うから、あれは(多少ファンタジー入ってるにしろ)ある程度リアルなんだろうな。ああいう天才たちが現実に存在すると言う事だ。小畑先生ご自身も「サイボーグじいちゃんG」の時は高校生だったと言うし。ひぃ。師匠の余湖先生も高校卒業後すぐアシスタントになって業界入りしている。

俺は遅い。遅すぎた。腹くくるのが5年遅かった。秋人のように、もっとさっさと腹くくって漫画第一の選択すべきだった。「早く始めた方が得なんだって!」イヤ全くその通り。ハンパはもっともいけない。

「マンガ家目指して一生食えるのは0.001% 十万人に一人くらい」

いやホントそうですよ。プロ野球選手やJリーガー目指すようなもんですよ。天才になる覚悟、天才の生き方をする覚悟、天才と戦う覚悟がなきゃダメなんです。(あと運(笑)。)

俺も基本的にずっと微妙な位置で戦ってるけど、はたして「一生」食っていけるか(笑)。うーん、世界経済も酷いし出版不況だし、状況は厳しいな。

我が師匠の「コミックマスターJ」にも名台詞満載です。

「あなたのような天才以外の凡人は、こういう(くすぶっている)時期も必要なんですよ!」

「ならば凡人らしく、夢など見るな!」

こう言うセリフを読んで、引くか燃えて来るかがひとつの分かれ目だとは思う。俺は燃えて来る。でも燃えて来るからと言って成功するとは限らない(笑)。ひぃ。

●「ジキルとハイドと裁判員」4話掲載のスペリオール、発売中です。今回はカラー付きじゃないものの、ひとつのテーマ、作品の今後の方向性を示せていて自分としては結構気に入っている回。是非お読みください!

しかし…画面構成、絵の密度など、ガンダムの時とはやり方が全く違う。アクションやモビルスーツがないと、絵作りってこんなに根本から変わるんだ。モビルスーツのデザイン性の高さに改めて舌を巻く。描くのも描いてもらうのも大変だったけど、描けば画面が「持つ」のだな。

ジキルとハイド、1話のように中世のシーンやトントンたちが出るシーンはそこそこ楽しい画面にもなるんだけど、評議だけのシーンとかで面白い絵作りをするのが想像以上に難しい。法廷だけだから楽だと思っていたが、ある意味、かえって大変だ。でも「ヒカルの碁」とか、碁をうってるだけなのにいい絵面作ってるんだよなあ・・・。がんばろう。これができるようになれば、もっともっと表現の幅が広がるでしょう。…しかしどんな作品でも、漫画って甘くないなあ。

でも、それはそれとして、やはり爆発とか銃撃とか戦闘シーンがある漫画も描きたいな(笑)。せっかくアクメツのお手伝いで機動隊とかSATとか描いたのに(笑)。

ちなみに4話はモノクロだったけど、5話はまた巻頭カラー&スペリオール表紙です。なので、予告ページでまたがっつり大きく扱われております。どうぞよろしく!

●スペリオール、「AZUMI」面白いですね。前作との繋がりは安曇野の里がらみか。。やはり「おーい竜馬」のキャラの登場を期待してしまいます。「医龍」面白い。19巻も面白かった。朝田と野口の急接近とか、ちょっと危うい感じがワクワクします。「ムーンライトマイル」、歩編が普通の少年漫画的に面白かったりする。こんな感じで少年誌で宇宙モノ起こせないかなあ…。

●モーニング、「宇宙兄弟」、面白くて悔しい(笑)。くそー、宇宙やフロンティアスピリッツLOVEでは俺負けないのに(笑)。熱苦しくなく熱いのがいいのかな。俺の漫画熱苦しいから…(;_;) 担当にもセーブしろと言われてます。でもセーブしたら持ち味も失せそうで怖い。藤田和日朗先生や曽田正人先生になりたいんだけどな。

「ジパング」佳境。「ラッキーマイン」佳境。アシスタントさんがひとり、ラッキーマインの鈴木先生のところと掛け持ちで来て下さってます。鈴木先生の持ち味好きなので、繋がりができてちょっと嬉しい(笑)。「無頼侍」面白かったです。

●ガンダムエース、「オリジン」、アムロ、セイラにそれ言っちゃった…。オリジンではシャアに比べて陰が薄かったのでアムロの描写が増えたのは嬉しいんだけど、あれ言っちゃうと、ア・バオア・クーでのセイラの「おやめなさいアムロ、おやめなさい兄さん! 2人が戦うことなんてないのよ」という名台詞が違和感出るなあ。「何度も殺されかけた」そりゃそうだわなあ。

フラウへのセリフは、実はアニメの時俺も思ってました。戦って欲しい時には戦うことをけしかけておいて、頑張って本気になったらなったで「あの人は違うのよ」なんて。今回のセリフ溜飲が下がった反面、でもやっぱり、女の子にあれ言ったらおしまいだわなー。

●ネーム途中でしたー。仕事に戻ります!

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