アニメ・コミック

2008年4月 9日 (水)

賭博堕天禄カイジ(17歩編)最終13巻

賭博堕天禄カイジ(17歩編)最終13巻。

長かった17歩編もこれで終了。

…ラスト面白かったー。

ちょっと長かったから、途中では若干「うーむ」と思っていたのだが、終わってみればメチャクチャ良かったっす。しかも続きが楽しみな、燃える終わり方!!! 兵藤会長へ繋がる道が見えてきた!!? 欲を言えば、やっぱりこれ(17歩編)は6冊くらいで終わらせて、さくっと次のステージに行っちゃってくれてればなあ。(長い印象のあったパチンコの「沼」編ですらこの半分だったのに…)

いつもの「勝ちの仕掛け」自体も面白かったけど、あの兵藤の息子とカイジとの奇妙な友情?が良かったですね。こうきたか、と言う感じ。そしてカイジの、ざんす社長への最後のセリフが良かった。受けました。初めて勝ちきりましたな!!! カイジ!!!

★★★

さて、ちょいと自分のお仕事についての告知をします。

竹書房「コミック マーブル」と言う雑誌で、とりあえず前後編でオリジナル作品を描きます。ガンダム漫画経験を生かしたリアルロボ物。前編掲載号はもう今月21日くらいに発売です。すでに関連雑誌には広告でてるのかな。

詳細は今夜か明日あたりに改めて告知のエントリーだしますね。

是非、読んでみて下さい!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月27日 (木)

漫画新刊

神作品ラッシュ。覚書。ネタバレありなので未読の読者は見ないように!

●「へうげもの」6巻。

利休と織部の対決(?)と和解。一つの大きな山場だったように感じる。戦国(と言うか桃山)時代が舞台の話なのに、戦が山場じゃなくて秀吉の「北野大茶湯」が山場なところがさすがへうげもの!爆笑!! 「数寄の天下を取る!!!」 って面白すぎ、織部!(笑)

そして自らの「業」の炎に焼かれる利休。

信長の怨霊に悩まされる秀吉。

悲劇に向かって緊張が高まるも、一転、真の「侘び」を悟ったように憑き物が落ちる利休。そして織部との和解。

「人は過ぎたるほど、及ばざるほど、欠けたるほどに面白い」

おおお、全く同感です、利休居士!!!

弟子の山上宗二も北条に居場所を見つけ、暖かな雰囲気が流れてこの巻は終わる。

だが、後世のわれわれは知っているッ! これが嵐の前の静けさだと言うことをッ! 小田原攻め、利休切腹と続く、この後の悲劇をッ!!!

実際このあとのモーニングの連載見てるしね…いやーこないだの利休の顔は怖かった…今の連載は小田原攻め真っ只中なんだけど、最終的な悲劇に向かってボルテージ高まってます。

織部と家康が近づいていく描写も興味深かった。後々のこの二人の終焉を知っているだけに。(司馬遼太郎の短編であるしね)

その今週のモーニングでは、「織部十作」ならぬ、現代陶芸家による「へうげ十作」今焼が発表されていた。いやあ、いい感じじゃないですか。自分は川端健太郎さんのと横山拓也さんのがココロに「ぐみっ」っと来た(笑)。桒田卓郎さんの黄色も実際に見て見たいと思った。

↑「ひとこと」にも書いたが、織部焼に興味を持って検索してサイト見つけたら、まず「伝統の」って言われてゲンナリした。古田織部は素っ頓狂なほど創意の人なのに。天才が一人道を開いても、その後に続く凡人がすぐ「伝統芸能」にしちゃうんだよな…と、これは別の件で職場で話した覚えがある。

伝統の技は尊敬すべきものだけど、受け継がれた技はあくまでいい物を作るための「手段」なのであって、伝統そのものが「目的」になった時点でその文化は死んでると思う。でも「へうげ十作」の売り方はそれとは全く違う空気を感じて、ちょっとワクワクしたぜ!

昨今漫画も新しい文化に押されているきらいがあるが、「伝統の漫画文化」が売り文句、なんて恥ずかしい状態にならないように、「面白いよ!」が武器であり続けるように、頑張ろう…__| ̄|○

ところで「せともの(瀬戸物)」が陶器の代名詞になったのって、本当に織部タン時代以降と考えてよろしいのでしょうかッ!? (すくなくともそう解釈する余地が!!?)

スペースシャトルの耐熱タイルも「せともの」!!!

●「capeta」16巻。

うえーなんでこう毎巻「燃え泣き」させてくれるのでしょうか!! 鳥肌立つ!!! 天才を表現する力凄すぎ!!! い、いよいよF3か…

F3と言えば、六田登先生の「F」ファンの自分にとっては、やはり聖と赤木軍馬との最期の対決が思い出されます。あれも名作だった…。だけどあちらはかなり精神論人生論で構成されてて、具体的なドライバーの物凄さ、と言うものはカペタほど描かれてませんでしたね。どっちの描き方が正しい、と言うわけじゃないんですけど、カペタはその、F1に届くドライバーの凄さと言うものが具体的にビシバシ伝わってきて、しかも曽田先生の熱い筆致は物語作家界最高級なんで、もうたまらん、と言う感じです。

ガンダムエース最新号・「ガンダム・ジ・オリジン」

コンスコンのリックドム順当に全滅! ララァとシャアのいちゃつき(笑)も見れて満足。過去編通してるんで、やっぱりちょっと読んでるこちらの気持ちが違いますね。ララァのミステリアスさは薄れて、シャアを慕う少女としての愛らしさが増した感じ。

次号からのテキサスコロニー編はかなり楽しみ。何故ならここもオリジン特有の「過去編」で、エドワウ・マス(シャア)とセイラ・マスの青春時代の舞台になったわけだから。ここで起こる筈のシャアとセイラの三度目の邂逅。楽しみすぎる。

●「ハンター×ハンター」25巻とジャンプ最新号。

富樫先生が天才である事を再確認(笑)。ドラゴンボール風に言うと、「次元そのものが違う」。特にジャンプ最新号の、ピトーとゴンの邂逅、ピトーの搾り出す言葉、ゴンの反応、その演出。鳥肌立った。

1巻分連載して休載、1巻分連載して休載、でこのクオリティーの話読めるなら、いいじゃんと思った。バガボンドと同じペースだし。天才だから許される。他の誰にもできん。この話作る事は。

てなわけで覚書終わり。くそぅ、結局長くなってしまった…

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2008年3月17日 (月)

雑誌雑誌

微妙にテンション低いので簡単に(笑)

知らない作家さんだったけど今ちょっと気になるシリーズ

●イブニングの「よんでますよ、アザゼルさん」

自分の中で今ギャグがピカイチの漫画

イブニングであーゆーのがアリとは思わなかった。悪魔召還?w

アザゼルさんにセクハラされ続けるさくちゃんがいい。俺はアニメ美少女よりあのくらいの感じが一番萌える。最近は打たれ強くなってきてそれもまた。アクタベさんカッケー。やはりなんやかんや言って男は強い奴出来る奴が一番カッケー。性格悪くても。

肩の力を抜いて読める。自分の作品に一番足りない部分w

●「幕末都市伝説 なまずランプ」

モーニングの集中連載?の漫画。最初またちょんまげ?と思ったけど(モーニングにはもう結構あるんで)、なんか面白かった。「岩窟王」かと思ったら「走れメロス」か。

読ませる力引き込む力があってぐいぐい読めたけど、あの主人公にイライラしないで読み続けていられるかが微妙かも。セリヌンティウスな妹、いい子過ぎ可哀想過ぎ。岩窟王にしてあの岡っ引きに復讐する話にしてくれた方が気持ち良かったな~。あの展開だと怒りの矛先のもって行き所がすかされて、フラストレーションが…(笑)。とは言えそこまで思うと言うことは入り込めてるって事だろうなあ。

あ、そもそも絵が好きだ。骨太でしっかりしてて。

基本的にコミックス派なんだけど、雑誌を買い続けてるとたまにこういう出会いがあるから良い。特にイブニングの「ZOO KEEPER」とか「ヘルプマン」とかは雑誌読んでないと出会えなかったかも。(どちらも読ませる!) 「せごどん」「レッド」「極悪がんぼ」「喰いタン」「餓狼伝」…と、あれっ、自分にとっていつの間にかかなり読むとこ多い、コストパフォーマンスの高い雑誌になってる…読む作品率だけで言うと、もしかしてモーニングより高い!? (モーニングは「バガボンド」「ジパング」「へうげもの」と自分的に超ビッグタイトルも複数あるけど、読み飛ばすところも多い。左記の作品は載ってない週も多いんで)

最近あまり買わなくなっちゃったけど、他の雑誌にも手を広げてみようかなー。スピリッツとかスペリオールとかオリジナルとか久々に買い始めよーかな。スペリオールなんて「あずみ」と「ムーンライトマイル」とあって満足度は高いはず。以前描かせて頂いた事もあるし…(笑)。「医龍」も実は乗り遅れちゃってて読んだ事ないのだけれど、興味ある…

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月 9日 (日)

『柳生非情剣 SAMON』後編第1話掲載コミックバンチ発売中!

告知が遅れちゃいましたが、田畑由秋先生・余湖裕輝先生隆慶一郎先生の原作に挑む『柳生非情剣 SAMON』 完結編第1話が掲載されているコミックバンチが、この金曜日から発売中!!! です! 僕もほんのちょっとだけお手伝いさせていただきました!

Samon01bunch_2 Samon02top_3

一応師匠のだから絵載せても大丈夫かな バンチの表紙はまずいかもだけど…

前回(中篇)の展開を受けて、巻頭カラー・見開きでガチホ○です!(笑) あんなに正面から描くとは思わなかった。びびった(笑)。まあ、当時はかなりみんなバイだったらしいですからね。織田信長と前田利家なんか有名。腐女子の方は喜ぶのかなあ? こう真正面からだと引くのかなあ? でもこの作品の場合、前編・中編の心情描写が巧みだったので、性的な意味では共感できないまでもこのふたりの心情はわかる気がするですよ。

びびっている間もなくページをめくると、そのツカミを受けての柳生宗矩の憤りで、もうグッと内容に引き込まれます!!! 直接読んで欲しいのでここには書きませんが、あるキーワードを軸に盛り上がる盛り上がる!!! と言うか、正直爆笑!

燃え&笑い&精力的なじじい、と言う組み合わせに、アクメツを思い出しちゃったり。(ウルフガイがかなり真面目路線だから、あのノリ懐かしかったですよ(笑))

そして柳生十兵衛!!! 役柄的には敵役になるんですが…

余湖さんの描く十兵衛、かか、かっけ――!!!!

そして歴史オタ・剣豪オタは注目!

柳生石舟斎キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!

柳生兵庫助キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!

そう、バガボンドでもお馴染みのあのお二人です!

このシークエンスがまた、柳生宗矩の気持ちが描かれてぐっと来ます。(しかし宗矩も、あずみでも大きな敵役を演じたり、大変だなー(笑)。) 「数々の歴史漫画での名悪役」の内面って感じでよかったっす。

と言うわけで、これ以上言うのは野暮ですな。ちょっと告知遅れちゃったけど、まだまだコンビニにあると思いますので、是非手にとって読んでみて下さい。後編第一話ですけど、前編・中編を読んでなくても入れると思います。 

バガボンドといえば、バンチの前日の木曜日に出たモーニングで表紙飾ってましたね。 「先週休載してゴメンね!」って感じの武蔵の笑顔に、和んだ(笑)。

それで、凄いタイミングなんですが、今週のバガボンドにも超久しぶりに柳生の庄、そして柳生兵庫助登場してました! おおぅ、凄い偶然! コラボだ!!!

ってわけで、バガボンド読者の方も、バンチを手にとってSAMONも是非読んでみて下さい。

しかしちょっと前のエントリーで、「なんだか『バガボンド』『へうげもの』『あずみ』『シグルイ』『SAMON』とか集めていったら『戦国エース』と言う雑誌が出来そうだ」と書いたのですが、戦国と言うよりどちらかと言うと桃山時代~江戸初期ですな。

桃山時代… えーと、つまり… 『エース桃組』

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2008年3月 4日 (火)

@NIFTYニュースが引用できるようになった? で、著作権の話

「著作権は混迷」「ダメと言ってもネットは止まらない」──東大中山教授 - 速報 ニュース:@nifty.

@NIFTYニュースが引用できるようになったみたいなのでテスト。

で、引用もとの記事ですが…

この業界にいながらこういうことを言うと敵を作りかねないのですが、正直言って、述べられている論旨は概ね当たっていると思います。著作権の考え方は、新たなる時代に合った新しい形態を模索しなくてはならないと思う。もともと「著作権」とは文化の発展のためにという考え方で作られたものであるのだから、今、現状の著作権基準が文化の発展を阻害する要因になるとしたらそれは本末転倒と認めざるを得ない。せっかくいろいろと面白い可能性が広がっているのにね。

ただし、著作物が完全にビジネスとして成り立たない状態を社会が選択してしまったら、それは「プロの作り手」が存在できない…つまり、「別に仕事を持つ人間」が空いた時間、趣味で出来る規模の作品しか存在できなくなってしまう。自分としては、そんな事態は絶対に避けねばならないと思います。そこは出来れば、考慮にとめて置いてくださると嬉しいです。(それでも別にいいよ、映画漫画ドラマ小説も、ないならないでも、と社会全体が思うのなら、作家たちが人生を割いて作り続けてもその程度にしか思ってもらえてなかった物しか作れてなかったと言うことだから、それはそういう結果として甘んじて受け止めざるを得ないでしょう。)

…しかし、例えばバイクの駐車場が巷に皆無のまま一昨年の6月に駐車取締りの強化が強行されたように、立法って意外と、基本的にうかつだからなあ…。現実や現場の調査が不足したまま、いい加減なとんでもない新基準作って、ジャンルそのものを滅ぼすような事をしそうで怖い。バイクではリアルにそれやられてるから。(公安が「バイク駐車場不足問題があることが、駐禁取締強化をやってみて初めてわかった」と言いやがった…。現場ではずっと以前から言われているのに。最近多少、行政の努力が見られ始めたけど…おせーっす)

余談だが、青少年保護法だか児童ポルノ法だか (ググッたらとりあえずこんなページ引っかかった) も、もし「絵」の単純所持も禁止されたら、ガンダムのDVD持っててもセイラさん17歳の入浴シーンあるんで「児童ポルノ」所持。みんな捨てなきゃらめえええぇえぇぇ! ドラえもん火の鳥も持ってたら児童ポルノ所持だ!!! 

…まあさすがにそんな気の違った事態にはならないと信じたいが、バイクの受けた仕打ちだって十分基地外じみた仕打ちだったからなあ…どこか信用ならねえ。「反論できない絶対の正義のお題目」を掲げて反論を封じ、とんでもない物事がまかり通ったりする事例が多いと感じています。それに反論するのは本当に難しい。「児童ポルノ規制はんたーい!」とか言いづれえよ!(笑) (先日やっていたそれでもボクはやってないって映画も怖かったけど…w) が、それは余談。今は著作権の話。 

文化のために一番良い状態が選択できるといいですね。漫画・小説・アニメ・映画…を愛する者として本当にそう思ってます。うまいやり方があるはずだと思います。そういう努力をするべきだと思っています。

意外と「なあなあ」がいいのかもね…と思ったりする(笑)。厳密に言えばコミケだって著作権侵犯の塊だよなあ。でもならそれを全部摘発するのが著作業界にとって得か? と言うと、業界人だってそんな事思っていないみたいだし。

ちなみに画像引用などについてですが、自分個人の感覚としてはあまりギスギスした事を言いすぎたくないけど、難しい問題だし、この辺は権利者それぞれで考え方違うんで、こちらが勝手に判断するのは危険だから一応自分のブログでは最近は気を使ってます。多少。まあ個人のブログと言うより、一応公人のブログと言う側面はあるしね。(昔のエントリーでやばい使い方をしてるのもあるけど。)

最近好きな作品を紹介するのに、概ねアマゾンのアフィリエイト画像を使っているのもそういうわけです。調べたら書影を使うのも厳密にはダメらしいですので。

アマゾンなどのアフィリの画像は、権利者側とアマゾンの側に正規のパートナーシップが組まれてるようなんで、こういう形での画像使用は現在でも公式に認められた使用法みたいなのです。確かにこれなら作品の宣伝・売上に直結するんで、画像を使われた権利者側にとってもありがたいしね。それに自分がいいと思った作品は、みんなにも読んでもらいたいし、作者にも還元したいじゃないですか(笑)。 

ネットまわったらたまに「アフィリ=儲け主義で、ファンの風上にも置けない」って論調でアフィリ貼ってるブログ主攻撃する人もいるみたいですけど、そりゃ見当違いです。作り手側からすれば、作品紹介してくれて売り場にまで誘導してくれるんですから、ありがたいファンですよ。みんなどんどんやって欲しいと思います(笑)。そう言えばニコニコ動画も商品にリンク張って、元の作品へのリスペクトと言うか還元の姿勢を示していて、共存の形を模索してるようにも見えますね。うん、作り手もユーザーもどちらも上手く行くような、面白い形が出来ればな、と思いますね。

ま、そこまでしなくても、俺個人の気持ちとしては節度さえあれば自分の作品が話題にされてて画像使われた!って怒ろうとは思わないです(笑)。むしろどうかんがえてもファンが盛り上がってくれるのは嬉しい。勿論全アップされたりしたら困るけど、その辺は、まわり見つつ節度でお願い…って感じ。※ただしこれはあくまで俺個人の見解であって、例えば小学館なり角川なりサンライズなりの見解は当然またそれぞれ別にあるでしょうからご注意。

著作権…難しい問題ですね。

自分もさすがにどうなるのが一番いいかわからないし、公ではまだこれくらいしか言えませんわー。

あーあ、遂にこの話題に触れちゃった…危険だ、危険だなあ(笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月29日 (金)

更新ボヤボヤしている間に

●早くもコンビニ版「アクメツ」第2巻発売。この機会にアクメツ久々に一気読みしたけど、やっぱめっちゃおもしれーです。と、あといかにレベルの高いネームかと言うのが当時よりもより一層見えてきて舌を巻く。これだけの特異な設定をヘロヘロって気軽に読ませる技術。読み手の時やデビュー当時にはわかってなかったんですよね、こういう部分の凄さ。

●同じく師匠たちの漫画「ウルフガイ」の載ってるヤンチャン最新号発売。犬神明かっこええええ! 生徒会長たちへの態度、ここってスカッとすると言うか溜飲が下がるんですよね。

でもここでうかつに明本人に「共感する」とか言っちゃうと、同じく生徒たちがまさにそうされたように、明に鼻で笑われそう(笑)。読者である自分らは、現実的には明よりこの生徒たちに近いわけで。羽黒たちに明が受けたような仕打ちを耐えうる覚悟があって初めて、「共感する」と言えるのだろうから。

この辺が当時原作小説の書評で読んだ、「読者の共感すらも拒否する犬神明の孤高性」と言うやつなんだな。とは言えまあ、明からすると迷惑かもしれないけど、やっぱり憧れますよ(笑)。できるならばこうありたい、と言う、男の憧れの一つの形だと思う。

そして今回、遂に「神 明(じん あきら)」登場。(「犬」ナシの犬神明w)

なんか結構後半で出て来る印象あったけど、原作確かめたら勘違いでした。と言うかなんやかんや言って、もう「紋章」の半分は消化してるんですね。

●モーニング。「バガボンド」休載。__| ̄|○

●同じくモーニング、「へうげもの」。そういえば前回、へうげものにもとうとう本阿弥光悦が出てきましたな。一度同じ号でバガボンドの本阿弥光悦と競演してくれないものか(笑)。

そのへうげもの、ついに!明智光秀が死んで以来の懸案事項の、南光坊天海登場!

 あれっ! この漫画では「光秀=天海」説取りそうな気がしてたんだけど、普通に随風が天海僧正になりましたか。しかし光秀の死に居合わせた…と言うか光秀に命を救われた一僧侶が随風で、その彼が天海となったところに「光秀=天海」説を意識させられますね。

で、この天海がのちのち小幡月斎を通じてあずみを育てるのですな!!!(笑)

●その「あずみ」。今日最新刊44巻が出てました。

これもヘロヘロ読めちゃうんですよね。ここが圧倒的に新人~中堅漫画家と力量の高いベテラン漫画家さんたちと違うところ…。読ませる技術が高いんだよなー。

あずみは、次巻以降、ふたたび後の三代将軍・家光の弟、忠長と絡みそう。忠長と言えば「シグルイ」の舞台、駿府城御前試合を催した、数々の暴虐伝説の持ち主。さてどうなる!

●その「シグルイ」、最新刊10巻発売。これでふたりとも、1巻のような“伊達”になったと言うことか…(;´Д`) 

●この忠長との関係が幼少時の家光の人格形成に影響を与えたであろう事は「春日局」「大奥」などでよく描かれている事ですが、この家光と、その剣術指南役の柳生左門との関係を描いた、師匠たち(余湖裕輝・田畑由秋両先生)「SAMON ~柳生非情剣」(原作・隆慶一郎先生)の後編第1話が、コミックバンチにて近日発表。僕もちょいとだけ手伝わせてもらいました。柳生十兵衛の乗ってる馬とか描いたよ。前回の中篇の時も思いましたが、十兵衛がめっさかっこええ。

●なんだか「バガボンド」「へうげもの」「あずみ」「シグルイ」「SAMON」とか集めていったら「戦国エース」と言う雑誌が出来そうだw

●ってわけで今回のガンダムエース、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」。順当に「あの赤い人との邂逅」でした。

ここら辺のシークエンス。ミライとカムランとブライトとスレッガーの描写、そしてアムロとテム・レイとララァとシャアの描写。なんというか、濃いなあ…。描写としてはさらっとしてるんだけど、その奥にいろいろ想像させる深みを感じる。大人のシーンだよなあ…

次回はコンスコン強襲!!!

白い方が勝つわ!!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月13日 (水)

悪滅 ―アクメツ― コンビニ版発売中!

さて、2月頭に発売されたのでこれも今更なんですが…

Akumetsu師匠・田畑由秋・余湖裕輝 両先生 による 怪作汚職政治家ぶっ殺し・仮面のアンチヒーローSF漫画「アクメツ」が、コンビニ版として、

「悪滅 ―アクメツ― 滅!天下り官僚編」

と、装いも新たに発売中!!! です!!!

これは凄い漫画ですよー(笑)。一読の価値アリです。さっきもコンビニに行ったらまだ並べてあったんで、まだまだ手に入ると思います。読んだ事ない方いらっしゃったら、騙されたと思って是非読んでみて下さい。チャンピオンならでは、両先生ならではだと思います(笑)。当時僕と打ち合わせ中だったサンデーの編集さんが、「うちじゃあ無理!(笑)」 と言っておりました(笑)。この作品、凄いし、ほんと面白い!!! この機会にもっともっと多くの方の目に触れてくれれば!

20世紀の終わり 日本という国が滅んだ

あなたは その事実に気づいているだろうか?

こうして始まった、異色政治漫画「アクメツ」と言う作品は、見事に小泉改革の時期とシンクロしています。小泉時代が終わった今、あの時両先生が題材にした政治の問題点は、あれから数年、解決したどころかますます深刻に、あらわになっています。現代性がまるで色あせていない。(日本に住む者としてそれはそれで困るんですが(笑))。

今一度この国の現状の深刻さを見据えるためにも、この機会に手にとってみて下さい。

そしてもう一つ。政治漫画と言うと堅苦しい、読みにくいものを考えてしまうかもしれませんが、この作品は違います!

まず、なんと言ってもこれは政治漫画である前に「仮面のヒーロー漫画である」と言うこと。

特撮ファンでありスパイダーマンなどのヒーロー映画の大ファンでもある両先生が、ヒーローへの愛情をたっぷり注ぎ込んだ、熱い漫画であるのです。

しっかし、それをこういう形でやるかなー(笑)。アイディア、発想力が凄いんすよ。ぶっ飛んでる。普通こんなの思いつかないし、思いついてもやろうと思わないし、やろうと思ってもこのアイディアをエンタメとして面白いレベルにまで持ってこれないし、持っていったとしても普通じゃ雑誌の編集会議通らない(笑)。

そう、師匠たちの何が凄いって、ぶっ飛んだアイディアをちゃんとエンタメとして面白いレベルまで持ってこれる」と言うことなんです。

数年前、当時僕はすでに読切をそれなりの数発表し、短期ながら連載も一応二本経験した独立した漫画家の端くれであり、あとは長期連載を取れるか、自分の作品をいかに良くするかに専念、よっぽどの理由がなければもうがっつりアシに入る気はあまりありませんでした。が、縁あって両先生に出会い衝撃を受け、こりゃ身近にへばりついて吸収しなければ!」と考えを改める事になります。それからしばらくお世話になっていた次第。そこでずいぶん色々な事を吸収させていただきました。

そう、「アクメツ」では、一応1話から僕、お手伝いさせていただいております。(最初は助っ人程度で、レギュラーとして入ったのはもう少しあとの事になりますが。)

1話の銃のアップいくつかや、2話でのアクメツの足元の死体の山を描いたのは僕(笑)。ぐわー今見るとヘタだな(笑)。余湖さんの後ろの席で、テレビでやってたファイナルディスティネーション見て一緒に大笑いしながら描いたなー。懐かしい。

その他にも一応いろいろ描かせていただいております。

数少ない「森田ウオッチャー」の方も(笑)、コンビニで手にとって、是非読んでみてみてください。

アクメツ。凄い漫画です。損はさせません。

こっちが通常版コミックス。全18巻です。

以下は以前も紹介した、田畑・余湖両先生の現在連載中の最新作「ウルフガイ」です。ヤングチャンピオンにて連載中。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年1月20日 (日)

ウルフガイ2巻発売!!!

ヤングチャンピオン連載師匠たちの最新作

ウルフガイ~狼の紋章

第2巻、18日に発売でした。フフフ、ゲットしたぜ!!!!!

うおーんかっけー!! なんと言う画力! 脚本力! 演出力! 平井和正先生の伝説の原作を前に、オフィシャルイラストの泉谷さん&アクメツコンビ田畑さん余湖さん)の漫画力、まさに才能の結集! 2巻になってますます盛り上がってまいりやした。

個人的にかなりぐっと来たのがオリジナルシーンの獣人vsライオンの戦い。原作小説の獣人アクションシーンは後半に集中しているので、連載漫画としてはここらでウルフガイたる漫画的見せ場を…みたいな意図があるのだろうなと思っていましたが、(もちろんそれも大きいのでしょうが、) うおお、それだけじゃなかった! さすが平井先生のディープなファンを自認する皆さんが作られてる。ライオンを前に吐露する明のセリフ。これが実に「らしく」て、ぐっと来る!

その直前の青鹿先生との絡みのシーンとも相まって、なんとも感情移入しちゃいますね。孤独な男って男から見てもせくすぃやわ(笑)。

そんでなにより青鹿先生! すげーかわいい!(笑) バツイチの年上(明視点でね)の女性なのに、なんでこんなにかわいいのだ。俺は自分ってどちらかと言うとロリ好みだと思ってたけど(笑)、師匠たちのリビドー叩き込んであるっぽいので、それに当てられた? (失礼な事言うなw) …いや、リビドー叩き込む事は大事です。自分も見習わなきゃ。

青鹿先生が明のマンションを訪問するシーンは原作小説でも好きなシーンなんですが、この漫画でも勿論相当力入ってます。

そして、羽黒怖ええええ。((((( ;゚Д゚)))))

羽黒って天才ケンシロウに対するラオウだな、と思ってたんですが、ラオウ以上にぶっ壊れてる。これからどんどん明に拘って行く、それを予感させる描き方にドキドキさせられますね。先が楽しみだ!!!

ってわけで、J機関制作版 ウルフガイ

未読の方、この機会に1、2巻まとめて、是非読んでみて下さい。

ほらほら、表紙も超かっけー!!!

同時ゲット。「べしゃり暮らし」5巻、「賭博覇王伝 零」2巻。

「べしゃり暮らし」。こういう「目指しもの」は、どんなジャンルでも身につまされるつまされる。感情移入しまくり。ましてや同じエンターテイナーを目指す道だからなあ。通じるところありまくり。しかし「漫画内漫画」や「漫画内映画」とかって非常に難しいと思うが、「漫画内お笑い」ってそれ以上に難しいよなあ。「滑るネタ」と「ウケルネタ」、さらには「寒いネタなのにウケちゃったシーン」「悪くないネタなのに滑っちゃったシーン」を意図的にコントロールしなきゃいけないんだから…。森田まさのり先生ほどの厚みのある力量のある方じゃなきゃ不可能な作品だと思う。お笑いの機微、テクニックにも造詣が深くなきゃ無理だな~。

「賭博覇王伝 零」。主人公には今のところカイジやアカギほどの魅力は感じないけど、やはり福本先生作品、キッチリ楽しめます。今回は今のところサクサク進むので、その点は嬉しい(笑)。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2008年1月18日 (金)

シゴフミ1話2話見た

死後の世界から届く最後のメッセージ、「シゴフミ」

http://www.shigofumi.com/

「ジオンの幻陽」でもSF設定考証をしてくださった、尊敬する小倉信也さん(「アニメプラネテス」「ガンダムユニコーン」SF監修をされている方。「ラーフ・システム」を作ってくださったのも小倉さんです)が1、2話で出てくるロケット考証をしている関係で薦めて下さったので、1、2話見てみました。(1、2話で前・後編と言う感じです)

うお…

泣いた…

これはガチでオススメします。

大河内一楼さん脚本力すげー。

もともと「ジオンの幻陽」で小倉さんにご協力頂いたのは僕が「アニメプラネテス」の大ファンだった流れからなんですが、そのアニメプラネテスの脚本を書かれたのも大河内一楼さんなのですね。大河内さんのもう一つの近作「コードギアス~反逆のルルーシュ」も正月にまとめて見たのですが、こちらも1話見るたびに弟とふたりで「うおー!」とテンション上がったし、いやーこの方凄いや。(しかしプラネテス・コードギアス…と、谷口悟朗監督作品には物凄い力量で僕のやりたい事やられ尽くされちゃいそうで、リヴァイアス以来の大ファンではあるもののちょっと心境複雑ではある(笑)。俺の歩みが遅いのがいけない)

シゴフミ。オムニバスのいわゆる「世にも奇妙な」的な不思議話でありつつ、最近の「時をかける少女」のようなちょっと甘酸っぱい雰囲気もあり、でももうちょっと痛く…、そんな感じのお話でした。

ネタバレになるから詳しくは書けないですけど、お、女の子が…・゚・(ノД`)・゚・。

「す」「す」…。最後、うまいこと複線も効いてて涙腺衝きますねえ…。

どんなSFも、どんなファンタジーものでも、物語とは「人の思い」を描くものだと言うことを再確認させられます。(例えば一見能天気なドラゴンボールのような話だって、「強くなりてえ!」と言う悟空のキャラクターが描けてるから、勝った時に嬉しいのだ。)

そしてその思いを乗せたロケット。書かれた文字。うーん脚本隙がねえ…気持ちが最高潮になる時にぶち込んでくる。限られた尺内で、ほんとに無駄がないなー。

ここで小倉さんの手がけたロケット。(そこまででもかなり出てました。)この辺のリアリティー・説得力がなければ感動も宙に浮いてしまうかもしれません。これがやはりさすが! 

「プラネテス」でもハチマキの弟の九太郎がロケット作ってたけど、つ、作ってみたい…。リフトオフの瞬間は感動しますな~。「October Sky~遠い空の向こうに」も思い出します。「王立宇宙軍~オネアミスの翼」もそうだったけど、ロケット発射ってなんで俺はこんなに感動してしまうのだ(笑)。

うーん、いい話を見た後はテンション上がってやる気出るなあ。

「シゴフミ」のメインテーマ自体は死後の人の思いだと思うんで次はもうロケットではないけど、物語自体面白かったから、ちょっと続けて見よう。

 DVD全部買いました(笑)。原作も好きです

 「スタンド・バイ・ミー」+ロケット。隠れた名作。夢追い人は必見

 庵野監督アニメーター時代入魂のロケット発射シーン

そうそう、ガイナックス → エヴァ繋がりで、使徒デザインのあさりよしとお先生にもこういう著作があるなあ。

まんがサイエンスは学研の小学生向け科学漫画だけど、あさり先生はお力のあるベテラン漫画家だし、大人が読んでも楽しいぞ。そして「なつのロケット」はまさに小学生がロケットを!!! な話!

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2007年12月19日 (水)

釣りクレイジー三平

突然だけど、今妙にはまってます。

平成版刊行から自分の中で再ブームが来て、昔のも見つけるたびに買い集めてるんだけど、いやいやいいわこれ。 釣り漫画と侮るなかれ、釣りって案外戦略的・科学的だし「秘境冒険物」のワクワクあるし、絵が凄くいいし、話は単純なんだけどなんか何度も読んじゃいます。それと三平くんの屈託のなさ、いいわ~。

あとアニメのOPアニメーションは傑作。こんないい歌だったんだ。

原作の最終回は泣けます。じっちゃんが…。読んだ事のない方、一読の価値あり。

それと。

あちこちで言われてるけど、魚紳さんはガチw

旅先で三平くんを紹介するときにいちいち「フフ、僕の恋人のようなもんです」って言うなよ(笑)。今なら腐のお姉さま方の格好の餌食だぞ。 マジで嫉妬するエピソードまであるしw 三平は三平で「おらの魚紳さんが」とか口走るしw

でもそんな関係(どんなだ)だからこそ、最終回は泣けるんだよな…

↓旧版最終回シリーズ「釣りキチ同盟編」

↓こちらは今刊行中の平成版

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年12月 1日 (土)

神作品新刊ラッシュ

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 16巻 (安彦良和先生)

バガボンド 27巻 (井上雄彦先生)

リアル 7巻 (井上雄彦先生)

プルートゥ 5巻 (浦沢直樹先生)

ベルセルク 32巻 (三浦建太郎先生)

あずみ 43巻 (小山ゆう先生)

なんですかこのメインディッシュの嵐(´∀`;)

特にリアル7巻。スポーツ漫画あまり好きでない自分にここまで鳥肌立たせるなんて異常。(…と言うか、ギミックや舞台に全く興味ないだけで、ソウルはスポ根物に近いんでしょう、自分。熱いのが好きだからねー)

最終ページの高橋のオヤジさん。彼なんて先日の携帯電話の料金体系にあっという間に引っかかって、大変な事になりそうだな…(涙)

オリジンもまとめて読んだらまたもう燃える燃える。マ・クベかっこええ…ギャンもかっこええ…。オデッサが連邦とジオンの勢力バランスが逆転したターニングポイントなら、確かにここでジムがいる方が自然ですね。しかしこの巻、アムロ強ええええ!!!! やはりこうでなくては!!!!

オデッサの後ガンダムエース最新号の「めぐりあい宇宙」の冒頭部分を読むと、これがまた燃える燃える。と同時に、いよいよラストなんだなーと寂しくなる… こっからのサイド6エピソードって、アムロと親父、アムロとララァ、アムロとシャア、ミライとカムラン、など重要な出会いが目白押しだと思うけど、二冊で大丈夫なのかなー…なんて。シャリアブルとかは、やらなさそうかな…

バガボンドもいよいよ…で寂しいなあ。

追記:

ホーリーランド 16巻 (森恒二先生)

ダブル・フェイス 14巻 (細野不二彦先生)

も出てた…

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年11月23日 (金)

バガボンド・カペタ・度胸星・零

●SWITCHで「バガボンド」ラストへ向けての井上雄彦先生のインタビュー・書き下ろしポスター。これだけで800円出して買ってしまった。インタビューとポスターだけで買わせてしまう作品・作家と言うのも凄い話だが、やはりバガボンドと言う作品、井上雄彦先生と言う作家の性質上、作者の内面を見たい、と言う欲求が強く働くからだと思った。僕がかなりインタビュー読むの好きと言うのもあるけど。

作品を読むとは作家と読者の対話だ、と聞いたことがあるし、自分も読んでいる時は少なからずそういう気分で読んでいる。(自分のレベルでそんな事を言うのはおこがましい限りですが、描いている時もそういうつもりで描いています。) ただ展開を楽しんでるだけじゃなく、「うんうんそうだそうだ」とか「それは違うよ」とか「うお、そういう見方があったか」とか突っ込んだり感動したりしながら読んでる。逆にそういう要素が全くない作品は、心に引っかかってこない。(僕の場合。)

さて。

インタビューを読むと、バガボンドは、最後武蔵と小次郎が斬り合わない可能性もあると井上先生はおっしゃられています。なんと…。うーん、もしそうなら、単にエンターテイメント論としてはキツイ話でしょう。読む方もやはり最後の巌流島に向けて、ボルテージを上げて来た部分があるから。

ただ、井上先生が作品と真摯に対峙した上でそういう結論に達したのなら、それを見てみたいと思います。変な言い方ですが、作家さんには大事なところでは媚びすぎないで欲しいんですよね。(勿論これは井上先生の作品だからこそ、と言うのもあると思います。)インタビューを読むと、このバガボンドのラストで筆を折ってもいいくらいの気持ちで最後に望むと言われている。そのくらいの深度で作品に向き合った上で作家さまがそれが最高のラストだと思えるのなら、自分はそれをこそ読みたいと思います。(その上で、井上先生ほどの方が筆を折るなんて、やめて欲しいですが(笑))

インタビューで、井上先生は「ここから先は想像力だけでは補えない、体を使わなければ」とおっしゃっていた。バガボンドの中盤あたりから道具として筆を使い出したのも、今考えると「体で描く」と言うスタンスに移行してきた事の顕れだろうといいます。

確かにバガボンドという作品の凄さは、例えばこのブログでいくら「この展開が…」とか「この心理描写が…」とか「このテーマが…」とか言葉を尽くしても、誰にもまるで伝わらないと思う。言葉にしたとたんに、大事なものがこぼれてしまう、そんな感じ。それは読んだ各人が、絵から、作品そのものから感じ取るものだと思います。そしてそれが多くの読者に伝わっているからこそ、こんなにも桁違いに売れているのでしょう。(と、ここにおいて、漫画と言うメディアの、小説とも絵画とも違う可能性に改めて驚愕。) 体を使って描く、か…。自分はつい頭や言葉で考えてしまうから、コンプレックスを感じてしまうなあ…。

バガボンドラストの展開。とは言え井上先生も、では本当に武蔵と小次郎の斬り合いなしでいいと確信しているかと言うと、そういうわけでもないそうです。やはりこのラストによって傑作になるかそうならないか決まる、と、悩みぬいておられるようでした。

僕としては、単に展開論で言うと、やはり最後はふたりに戦って欲しい。ただ、宮本武蔵と佐々木小次郎と言うことを忘れて純粋にバガボンドと言う作品「だけ」を読んだ場合、あの雪だるまの横での小枝の戦いで、もう二人に斬り合う理由がない、って事もわからんでもないんですよね。(もんのすごいおこがましい事を言わせて貰うと、逆にあれやっちゃったことがそもそも間違いと言うか…うああおこがましい) …でもあれで済んでしまうとするならば、いままでの命のやり取りとはなんだったのか、そういう釈然としない部分もあるにはあります。うーん、それを乗り越えたうえでこそ今二人はこの高みにいる、そういうテーマなのはわかるんですが、やはり釈然としないと言うか。それは僕自身のステージが低いからわからないだけのようにも思えますが。それを含めて、斬り合ってきた事が無意味じゃない事を内包した形で、全てを含んだ形で、やはりラストは二人に笑って斬り合って欲しいと言うか…。

にしても、とにかくラストが楽しみです。あと1年半か2年で終わりと言われてたが、寂しくなるなあ。(休載含めての2年だろうし…。) 来週のモーニングの予告で、なんかバガボンドに関する動きがあるようなので、それにも期待。なんか外伝っぽいですね。

しかし二年後と言うと安彦先生のオリジンも終わる頃だと思うし、やばいっすよ、また寂しくなりますよー。

●カペタ新刊買う。第二部完。曽田先生も「体で描く」作家様だなあー。相変わらず痺れます。昴再開したのでカペタ休載しちゃうか心配でしたが、滞りなく第3部も連載されているようで一安心。

●「へうげもの」の山田芳裕先生の未完の名作「度胸星」、講談社から復刊。自分は持っているので買わないですが、これはオススメです。是非。でも自分もこういうの描きたくて何度も企画出してるので(←の作品紹介で何度か名前を出している「蒼海のコロンブス」って奴です)、ちょっと読まれたくなかったり(笑)。ウソウソ、名作なので未読の方、是非読んで下さい!(笑)

●福本先生の新作「賭博覇王伝 零」1巻購入。

カ イ ジ じ ゃ ん (笑) 。

と言いつつ、福本先生の新作にワクワクだぜ。やはり仕掛けが面白い。カイジ初期の、エスポワール編を思い出します。それとラスボス的権力者がまたいい味を…鷲巣様といい、福本漫画に欠かせぬ味です。

カイジと違うのは、やはり少年誌と言う事で、零にはカイジのようなダメ人間要素は少ない事。なにか過去はありそうなものの、ヒーロー然とした要素が前面に出てます。ふっ、あのダメ人間要素が心の痛いところに響くのは、やはりある程度年を食ってからと言うことだな…w

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月21日 (水)

アキバ系SNS 「Filn」

皆さん、アキバ系SNS 「Filn(フィルン)」 と言うのをご存知でしょうか。

http://www.filn.jp/minisns.pl

その名の通り、漫画・アニメ方面に特化したmixiのようなものです。…中でもちょっと萌え方面に偏ってるかなと思いますが(笑)。

コミックスタジオの公式コミュニティがFiln内に設けられている関係で、僕も一応Filnに参加しております。mixiにも参加していますが、mixiの日記はこのブログに直接リンクしているだけですが、Filnの方は日記もこのブログとは別に、Filn用のを書いております。ここのが一般に向けた表ブログだとしたら、Filnのは漫画制作やコミスタに関係した事を書いた漫画制作日記と思ってください。本来読者に見せる部分ではないかもしれませんが、Filnは多分漫画制作にも興味がある方が参加しているだろう…と言う事で、こういう形で書き分けをしています。(といっても境目は曖昧ですが(笑))

と言うわけで、興味がある方はFilnに参加してみてください。

で、マイフィルン(マイミクのようなもの)を募集します(笑)。

いえ、Filnの方にリアル友人ほとんどいないんで、日記書いてても若干張り合いないんですよ(笑)。レスもないし(笑)。

あと、Filnは漫画やアニメに特化したSNSとは言うものの、ほとんど萌えの雰囲気を前面に出しているので、ガノタやヒーローオタの空気が少なめな気がする。Filnの雰囲気はそれはそれでよく作られているし、スタッフが頑張っているのが伝わってきて嫌いではありませんが、とは言えアキバ系といっても萌えだけじゃなく、燃えも結構重要だと思うんだけどな。アキバやヨドバシ行って物漁るのは、美少女フィギュアファンだけじゃなく、ガンプラやリボルテックやライダーのS.I.C.とかが好きな燃え人種も多いと思うんだぜ。

ってーわけで若干の居心地の悪さも感じて寂しいので、ガノタ・燃えオタ方面の皆様の参加をお待ちしております(笑)。漫画=萌えにはするまい!萌えも重要だけれども!(笑)

Filn(フィルン)に参加した後は、mixiと同じくメンバー検索で「森田崇」と入れて検索してみてください。この名前のままで参加しているので、すぐ見つかるかと思います。で、良かったらマイフィルン申請してくだせえ。しばらくは全員許可すると思いますので~。

…ってなんだか、怪しげな出会い系サイトの勧誘メールみたいだな(笑)。多分大丈夫なはずですが、一応自己責任でお願いします!(笑)

あと最初に書いた通り、Filn内コミュニティにセルシス運営のコミックスタジオ公式コミュがあるので、パソコンでの漫画制作に興味がある方に非常にお役に立つかと思います。良かったらこちらも覗いてみてください。

※Filnのプロモ。こう言うふざけっぷりは嫌いではない(笑)

| | コメント (2) | トラックバック (0)