☆蒼天航路・三国志

GONTA先生新作「三界のスサ」

読みましたよ。モーニング増刊マンダラ買ってきて。2000円もしたYO。

いやー嬉しい!蒼天航路から一年余、ついにGONTA先生の新作が読める日が!もしかしてもう漫画家辞めちゃうのかなーと心配していただけに、もう、相当嬉しかったです。

今回の新作、「三界のスサ」の題材は、古事記。主人公スサノオ。あれ?「もう中国物は描かんぞ!昔の話も描かんぞ!」と言っておられたのに古事記?てっきり新作は現代物、例えば「ゴッドファーザー」みたいなマフィア物とか、そんなのじゃないかなと想像してました。古事記かー。意外。なんて事を思いつつ…

さて内容。

おお!

すげー! こう来たか! さすが! これは他の人には描けない!

想像の斜め上を行ってました。スサノオはともかく、あんな閻魔大王思いつかねえ!あんなアマテラス、思いつかねえ!(笑)

極彩色の天界・血みどろの地獄の描写に、エネルギッシュな気持ちのいい暴れ者。GONTA先生ならではのぶっ飛んだイメージ力。蒼天航路で言うと、初期、1,2巻の、始まったばかりの時の世界観を思い出しました。そして内容。たった19ページだったのですがその中で転調が二回、三回。1ページ1ページ飽きません。そしてラスト。「そう落とすか!」と思いました。なるほど!ハチャメチャながら、読み終わってみるとちゃんとスサノオとアマテラスの話してるわ

「ブロードウェイのミュージカルのように三国志を描いてみないか」GONTA先生はそう言われて蒼天の連載を決意されたそうです。そしてその通り、始まったのは他の誰にも描けない、ダイナミックな曹操の物語。でも後半、知識が増えるにつれてか、或いは三国志マニアの要望に答えてなのか、結構マジメな三国志漫画になっていったと思います。勿論それはそれで嬉しかったんですけど、もったいなかったと言えるのも事実。(何度かぶっ飛んだ展開あったんですが、そういう時三国志ファンから若干不評だったりするんですよね・・・) 

特にこれ読んじゃうと、あー、GONTA先生蒼天描いてて辛かっただろうなと思っちゃう。GONTA先生のイメージ力は三国志世界には収まりきらんかっただろうなーと。今回の漫画、蒼天呂布の言葉を借りて表現すると、「り、龍の檻が解かれたようだ」と思いました。生き生きしてました。

神話物はGONTA先生に合ってるかもしれません。神話は原初のエネルギーに溢れているし、残酷だし、得体が知れないし、セックス多いし(笑)。糞尿から生まれる神々だとか、カグヅチ生んで陰部丸焼けで死んじゃうイザナミとか、なんか嬉々として描いてくれそう(w 

三国志の世界は、GONTA先生には狭すぎたようです。

しかしこれ読切なんだよなー。普通に第1話として申し分ないんで、続きがゼヒ読みたい。

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「画伝蒼天航路」発売11月に延期

●モーニング25周年記念出版●

画伝蒼天航路 発売延期のお知らせ

今月末の発売の予定でしたが、11月28日(火)に変更になります。申し訳ありません。

★★★★★★★★★★★★

ぐぎゃっ。

でもいいっすよ、その分内容充実させてくれるなら。

納得のいくものを出してください。楽しみです。ワクテカです。

蒼天ファンは待つ事に慣れてるぜ!!!(笑)

★★★★★★★★★★★★

今月は「デスノート13巻特装版」(約3500円)だの「バガボンド画集 墨&Water」(2冊合わせて約6000円)だの 結構な値段の「買わなきゃいけないもの」が多かったから、延期はむしろ歓迎だったりして。

てか、このラインナップと「クライマックスU.C.」のコミックス発売の月一緒かよ!(w ジョジョのゲームも今月だし!(w

…あーあ、売れるんだろうか。みんなだってお金には限りがあるよなあ。

後生だ、ついででいいんで買ってくだせえ!(笑)

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曹操、渡辺謙かよ!

ジョン・ウー監督の三国志映画で渡辺謙とチョウ・ユンファが共演 
(シネマトゥデイ - 09月06日 08:00)

 ジョン・ウー監督の三国志映画『ザ・バトル・オブ・レッド・クリフ(赤壁之戦)』(原題)に、渡辺謙とチョウ・ユンファ、トニー・レオンが出演することが決まった。映画は、日本でも高い人気を持つ三国志の大きな見せ場のひとつである赤壁の戦いにスポット当てた作品となり、渡辺は魏の曹操役にふんする予定だ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★

うーん、渡辺謙好きだし曹操大好きだけど、「蒼天航路」系解釈の曹操じゃなくてどうせ演義系解釈の悪役曹操なんだろうなあ・・・。そこだけ日本人キャスティングと言うのは、喜んでいいのかどうなのか、警戒してしまう。二重に嫌な気分にならなきゃいいけど。華容道で「あわわ関羽」とか言っちゃうのだろうか(それは違)

悪役は悪役でいいけど、卑小な悪役じゃなく凄みのある悪役にして欲しい。「英雄(HERO)」の始皇帝なんかも好意的な解釈だったし、それくらいは期待してもいいだろう…

気になるって事はやはり俺は三国志好きなのかなって思うけど、あくまで自分の中の「三国志」は「蒼天航路」なので、今更演義系の劉備・孔明視点の三国志が盛り上がるのはイヤだなあと、ちょっぴり複雑な心境。

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蒼天航路ファンに50の質問

「蒼天航路ファンに50の質問」。

蒼天航路ファンサイトの「蒼天三国志」の曹徳さまからトラックバックを戴いたので、僕も参加してみる事にしました。単行本最終巻発売日あたりから、僕の新連載の準備などでバタバタしどうしでゆっくり余韻に浸れなかったんで、今改めて蒼天を味わい直せてよかったです。

出展は、三國蒼天紀(管理人:簡鍛さま)。ありがたく使わせていただきますm(__)m。

soutenki-bana

では興味のある方、どうぞお読みくださいー。

1.お名前(ハンドルネーム)を教えてください。

「TAK」と言います。
三国志・蒼天航路関連のサイトでは「楊奉」を名乗ったりもしています。

2.蒼天航路を読んだきっかけは?

たまたま立ち読みしたモーニングで眼に止まりました。

3.蒼天航路にハマったきっかけは?

その一読で虜に。

4.蒼天航路FAN歴はどのくらい?

ごく初期からですから、ほぼ丸々11年ですかねえ。

5.一番始めに読んだのは、どのあたり?

今考えると、あれは第二巻のその十八「天の法衣」の巻。
見開きの橋玄と曹操に襟首つかまれました。

6.モーニングは毎週読んでいましたか?

それ以来、毎週ですね。毎週買ってます。バガボンドやジパングも始まったし。

7.蒼天航路以外のオススメ三国志本は?

うーん、やっぱ基本として吉川&横山でしょうか。
ただ、お勧めかと言うとイマイチ・・・
正史ファンや蒼天ファンには、ちくまの「三国志 きらめく群像」がお勧め。

8.蒼天航路はどこまでかかれると思っていましたか?  

曹操の死まで。

9.蒼天航路に本当はどこまで続いてほしかった?

曹操の漫画だと思うので、これがベストだと思います。
外伝としてならその後も見たいとは思っていたけど、最終回があまりに素晴らしかったのでそれも蛇足と思うようになりました。ただ、画伝でなら2、3カットその後を描いてくれると嬉しいかも。蒼天孔明と蒼天司馬懿の北伐対決は、やはり興味がある。

10.蒼天航路が最終回を迎えての感想は?

ただただ感動。大満足。しかし寂しい…。しばし呆然。人生の一部が終わってしまった。
(人生の三分の一付き合ってきたから・・・(笑))

11.蒼天航路を読んで、何か変わったことがありますか?

やり尽くされたネタでも、作家の力量と志次第で画期的なものができると学んだ。
ちょっとした意識改革だった。
それまでは、田中芳樹先生に影響されて「三国志はもういいよ」とか思ってたんで。

12.あなたは正史ファンですか?演義ファンですか?

どちらかと言うと正史かな。でも演義もすばらしいエンターテイメントだと思います。

13.蒼天航路で好きな人物は?また、その人物の魅力は?

幾人もいますが、やはり曹操。
大きな志を持って突っ走る人間は魅力的です。その孤独さも含めて。
「ならばよし!!」

14.嫌いな人物は?また、その理由は?

孔明本人はともかく、孔明ガールズには当時本気でむかついた。
「戦う君の歌を~戦わない奴らが笑うだろう~」(「ファイト」中島みゆき)

15.印象に残った人物は?  

董卓。圧倒的。後半では、華佗、劉フク、張既。

16.笑った人物は?

賈ク(笑)。

17.泣いた人物は?

呂布・郭嘉・荀彧。せつねえ。あと結構、曹操の孤独さに泣けた。特に後半。

18.予想通りであった人物は?

関羽かな。

19.予想とはぜんぜん違った人物は?

数え切れないけど、やっぱまず董卓。

20.あなたの中でイメージが変わった人物は?

董卓。馬超。袁紹もかも。あと、人物じゃないけど、「孫呉」のイメージが変わった。こんなに魅力的な孫呉を見たのは初めてだ。

21.蒼天航路で登場しなくて、描いてほしかった人物は?

楊奉。元白派賊黄巾軍の首領で李カクの武将。あの徐晃の兄貴分だった男です。
劉協の洛陽還御を助けた武将。
俺、サンデーへの初投稿作って、楊奉主人公とした読切なんっすよ。

あと、司馬懿の兄司馬朗、名前だけ出た梁習など
魏志巻十五スーパー行政官の面々も、
ここまで来たら全員出して欲しかったかな。

あと曹休出るなら曹真も見たかった。

22.逆に描いて欲しくなかった人物は?

それはないですね。

23.憧れている人物は?

やっぱ曹操。

24.蒼天航路の中での一番の名シーンは?また、その理由は?

うーん、難しい。
呂布・陳宮の死、郭嘉の死、荀彧の死、関羽の死、曹操の死(ラストシーン)は順位つけがたい。
あえて「死のシーン」をはずすと、

赤壁ラストの「くどい」のシーン

かな。
赤壁はゴンタ先生突っ走ったので読者の評価賛否両論だけど、
俺はあの「くどい」はめっちゃカタルシスあって好きです。
その後の孔明の曹操ストーカー化・漢中王宣言にも繋がるし。
今となっては、あれ以外の普通の赤壁が果たして「蒼天航路」にふさわしいかどうか。

あと、馬超の「穿たれたる天よ!!」の場面はなにげに名シーンだ。

25.一番好きなシーンは?また、その理由は?

上とかぶりますな。
じゃあそれ以外で言うと、万里の長城の上で郭嘉と語り合う曹操のシーン。
「大地に境界を引くこの長城 なんと壮大なる愚かしさよ」
かっこいいいい!

26.あまり好きではないシーンは?また、その理由は?

連載当時は長坂はちょっとダラダラしててたるかったけど・・・
「劉備宣言」が名シーンだったんで満足しちゃったし、
うーん、今となってはないなあ。

27.笑ったシーンは?

涼州出撃前夜の曹操とカクのやりとり。

28.泣いたシーンは? 

郭嘉の死、荀彧の死。

29.予想通りだったシーンは?

劉備の蜀取りは比較的。ここはあえてテンポよく飛ばしていくというのも、いい意味で予想通りだった。俺でもそうします。
あと、司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読んでたんで
長坂での劉備の子捨てはなんとなく予想がついちゃった。

30.予想とは違ったシーンは?

数え切れない。呂布も官渡も長坂も赤壁も予想とは違った。馬超も華佗も荀彧も、まさかああいう持って行き方するとは。こっちの発想以上の事をガーンとやってくる。

細かいところを上げればホントにきりがないです。

31.イメージが変わったシーンは?

白門楼(呂布・陳宮の死)かな。

32.描いて欲しかったシーンは?

これは結構あります。中でも、

●官渡での張コウの降伏シーン

●関羽の帰還の蒼天航路なりの理由

●江陵での曹仁vs周瑜

は、作品の構成上、是非描いて欲しかったです。

あと最終回前後に、青州兵の帰還はガッチリ一話とって描いて欲しかったかな。曹操と青州兵の結びつきは何度も強調されているので、作品的にもおいしいネタだったんじゃないかとちょびっと残念です。汎がどうなったか、黄巾の戦いを生き抜いた男の子供を生めたのか知りたかった。

33.描いて欲しくなかったシーンは?

「阿斗が無能とは正史には全く書かれてない」と言うのは、
さすがに余計だったと思う(笑)。

34蒼天航路キャラクターのセリフで印象に残っているのは?

「ならばよし!」「くどい」
「しかし殿 今は 南を攻める新たな軍略が 次から次に溢れて止まりません」

あと最近の、
「俺はもう 馬にも乗れん」
を読んだときの寂しさと言ったらなかった。

35.意味がわからなかったセリフは?

数え切れないほどあるとも言えるし、
どれもそれなりに解釈できてるとも言える。

36.蒼天航路を元にしたメディアでやってほしいものは? 

●もんの凄いレベルの高いスタッフで、あの味を完璧に再現できるならアニメ化。
●あ、三国無双や光栄の三国志の蒼天航路版が出たら是非買います。
 グラフィック差し替えだけでもOKです。
●あと、「蒼天航路版の武将ファイル」を是非作って欲しい。
●そして海洋堂にフィギュアを作ってもらいたい。なんでないの?(笑)

37.もし、蒼天航路が実写化すれば、この人物をやって欲しい、って人は?

実写化はして欲しくない。映画にしたらダメ監督がダメ体制でダメアレンジして、「ただの二流の三国志コント」になってしまうと思う。

仮に名監督が名アレンジしたとしても、GONTA先生要素が薄まってしまった時点で、それは蒼天航路映画ではなくただの三国志映画なのではないだろうか。

38.俳優以外のスタッフで、やってほしい人は?(監督とか)

再現できる人がちょっと想像がつかないのでパス。
アニメ「アカギ」ほどの出来で原作を再現できるのなら、アカギのスタッフにやって欲しいとこだが。(でも戦闘シーンや馬に相当時間と労力と金がかかるだろうから、ほとんど動かないアカギとは比較にならないほどきつい仕事になっちゃうだろうな・・・)

39.もしも、蒼天航路の世界に一回だけ行けるとしたら、蒼天航路のどの場面にいく?

戦場に行ったら確実に死ぬと思うのでそれはパス。
「雷鳴の宴」かな。劉備三兄弟と曹操の緊張感漂う歴史的一瞬を生で見る。

40.あなたがもし蒼天航路の登場人物なら、誰になりたいですか?

能力も込みでくれるなら、曹操(笑)。
今の力量のままなら、蒋済あたりの軍師の群れに混じって一生懸命献策する。

41.蒼天航路のキャラと話ができるとしたら、誰に何と言いますか?

華佗に、医の才の素晴らしさ、曹操の真意を涙ながらに説きたい。

42.蒼天航路の人物の中で師匠になって欲しい人物は?

曹操。軍師達のように必死で追っていきます。

43.あなたの好きな蒼天航路の表紙は?(コミックor話)

12巻。朝服を着こなす曹操がかっこいい。
あと19巻の中表紙の、彼岸に郭嘉を送る曹操の後姿、これは泣けた。

44.家族にしたい人は?(続柄も

家族と言われると、孫呉が一番思い浮かぶなあ。
イトコあたりに呂蒙かも。助けてあげる、もしくは一緒に事を為すのが楽しそうだ。

45.友人にしたい人は?

郭嘉。
現状に甘んぜず常に限界を超えようとしてる友人を持つと、刺激を受けてよい。

46恋人にしたい人は?

……やっぱ曹節?

47.GONTA先生の他の作品を読んだことがありますか? 

一応「HEVEN」も「地獄の家」も持ってます。

48.蒼天のオススメサイトがあれば教えて下さい。

やはり「蒼天考」と「蒼天三国志」かな。あと、今は亡き「流砂」が素晴らしかった。

49.蒼天のココがすごいというところを思いきり語って下さい!  

一読して他の漫画と一線を画しているのがわかる、圧倒的なオーラ。迫力。
曹操にスポットを当てて再評価すると言う明確な志。
読み込めば読み込むほど深く味わえる壮大な器。深さ。思想性。

50.最後にひとこと!

11年間楽しませてもらいました。
あらゆる点を鑑みるに、これを超える三国志漫画はおそらく今後出ないでしょう。

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さらば、曹孟徳。そして…

今週のモーニングに、遂に載っちゃいました「蒼天航路」最終巻の広告

35巻・36巻と、1月23日 ―― 曹操の命日に、ラスト2巻同時発売です。

最終話はカラー付きだと言う事で、それも楽しみ。

しかし、これで本当に終わっちゃうのだなー…。しみじみ。(まだ画伝があるけど。)

★★★★

それともう一つ、大事な漫画のカウントダウンが始まっちまいました。うおおおっ、まじっすか! ラストうまくまとまるのだろうか!!! 楽しみだけど心配だ!!

書いたらやばいかなと思ってたんだけど、本人が言っちゃってるので書いちゃいます。

期待してまっせ!!!

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蒼天航路、遂に最終回 vol.3 ★Beyond The Heavens

soutenlast未曾有の群雄割拠 あれから30年ほどになるか

劉備―― 劉玄徳よ

生き残っておるのは 
無名からはい上がってきた おまえひとりだ

蒼天航路の最終章は、この曹操の独白から始まりました。この次のページの曹操と劉備が対峙する見開きに、雑誌掲載時には「最終章突入」と書かれていました。(ちなみに今改めて流れを見返すに、ここからラストまでのシークエンスがまとめて、やはり「最終章」だったのだと納得できます)

舞台は漢中戦。ここで、曹操の幼い頃からの腹心・夏侯淵の戦死を経て、vol.2で触れたように曹操の漢中撤退劉備の漢中王宣言、それに呼応した都や各地の反曹勢力の蜂起と言う流れが続きます。そしてこの全土の反曹のうねりに時をあわせて遂に、天下無双の武将・関羽が動きます曹操最大のピンチです。

曹操はつぶやきます。

「食えぬ鶏の肋 漢中
 漢中王の虚名
 関羽の発する侠の武

 理からこぼれたものをかき集めて呼応させようというのか

 理の外!

 まるで曹操の棲まぬ世界で天下を動かそうとしておるようではないか!」

考えて見ればこの「蒼天航路」と言う作品において、曹操は常に歴史を動かしてきました。数々の戦でも無敵の強さでした。(それこそ読者に「曹操完璧超人すぎ(w」と揶揄されるくらい(笑)。) それがこの前後。儒者には上へ上へと押し上げられ孫権には降伏され劉備には篭られ、そして関羽の城攻めには立ち会えず…

つまり、戦ったら無敵の曹操は、「戦わせてもらえなくなった」

老いてなお「俺は死ぬまで戦場を駆け回るのだ」「志は千里に在り 壮心止まず」と言い続けていた曹操にとって、それが一番ダメージを与える攻撃法だったのかもしれません。孫権は、曹操との最後の戦のあと、こう言って降伏文書を送りつけました。

「攻撃じゃ! 狙うは孟徳ただひとり」

そしてその降伏文書を受け取った曹操も、憤怒の表情でこう言います。

「曹操に処する手口を掴んだつもりか ど童め!」

前回、vol.2で僕は「(曹操の最期は)天下の3分の2を統一しつつの畳の上での死、しかも死の直前の最後の二つの出兵は、大勝でも大敗でもない、「引き分け撤退」という地味さです。」と書きました。これはまさに、「戦わせてもらえなかった結果」と言う事なのかもしれません。

関羽の快進撃、救援に赴いた魏軍七軍の全滅の報を聞き、曹操は吐露します。

「尋常ならぬ悪天 桁はずれの関羽 なぜ俺がそこにおらん」

うわあああ、魏国最大のピンチだと言うのに、その事も意に介さず、ただこの戦いへの渇望! そして人材への渇望!!! もうししし痺れるぜ魏王ぉぉぉっ!!!

が、その渇望とは裏腹に、ほどなく倒れる曹操。 魏王、不予!!

……

この中華全土の反曹の蜂起、そして関羽の大進撃と言う曹操・魏国最大のピンチは、曹操が昏睡している間に、曹操が見出し育て上げた徐晃・曹仁や次世代の英雄たる曹丕・司馬懿・陸遜、そして孫権らによって決着がつけられてしまいます。

蒼天航路・最後のクライマックス。この最後の最後に曹操の見せ場が無いのは寂しかったし、「??」とも思いました。ですが、考えて見ればこれこそが、常に世界を動かしてきた曹操が死に向いつつあること、世界は曹操がいなくなっても回りつづける事を表し、そしてまさにそれこそが曹操の人生を描いた「蒼天航路」と言う作品の終焉としてふさわしい描写と納得しました。

そして。

かつて「人はいずれ死ぬ」と言った関羽も、その武を全うして討たれました。(その最後がまた美しいんだ、これが!!! ・゚・(ノД`)・゚・。)

ずし…ずし…と、もう歩くのもやっとなほど衰えた曹操は、孫権から送られてきた関羽の首を愛でて(髯を愛でて?(笑))こう言いました。

「うらやましいぞ 関羽」

もうね、この辺であれですよ、読んでて感極まってきちゃいましたよ(笑)。最終話の幻想シーンにあったように、曹操は本当に最後の最後まで戦いたかったんだなーと。戦場での死を望んでいたんだなーと。その後のセリフがまた寂しい。

(関羽はおのれの肉体を全うして死んだ)

(俺はもう 馬にも乗れん)

あああああなんて寂しい事言うんだ曹操!!

そして最終回。曹操の死

「あたたかだな 惇」

夏侯惇の傍らで、静かに逝く曹操。奇麗な終わり方でした。葬儀の様子やその後の歴史に簡単に触れたあと、曹操は天に昇っていきました。この最後4ページにはやられましたよ。このラストシーンで、改めてこの物語は曹操の物語だったと再確認。


ならばよし

水晶を探しにいくか

この蒼き天の向こうへ


天に昇って青年時代の顔に戻った曹操。もうこのラストシーンですべてがスッキリしちゃった気がします。以前は劉備のその後とか外伝描いてほしーなーなんて思ってたものですが、あまりに奇麗に終わったんで、それももういいやってくらいの気分になってます。関羽の死と最終回の劉備陣営のひとコマで、その辺全てを表しきってる気がしますしね。

最後に、曹操を幼少の頃から見守ってきた(?)故郷の長老亀のセリフで蒼天航路最終回特集を締めたいと思います。


逝ったか 孟徳

関羽は神になり

劉備は物語となる

しかし孟徳よ

おぬしは乱世の奸雄のままだが 人の世は曹孟徳を残す

百年たとうが 千年たとうが

おぬしを忘れ去ることはない


曹操、お疲れ様でした。 関羽、お疲れ様でした。

そしてGONTA先生、お疲れ様でした。

近いうち横浜中華街の関帝廟に行って関さんのお参りでもしてくっかなー。

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蒼天航路、遂に最終回 vol.2 ★ならばよし! 董卓・呂布・陳宮・そして赤壁

soutenlast蒼天完結記念第2回です。

徒然と思い出を。

まずは今でも名台詞として語り草になっている

「ならばよし!」

たまに完璧すぎて嫌味だとか人間味が無い、とか言われることのある蒼天航路の曹操像ですが、いやもう僕としては、まぎれもなくこの蒼天曹操に魅せられて引っ張られてきたこの11年間でした。その最初の衝撃とも言えたのがこのシーン。若き北部尉曹操の覇気が溢れんばかりでした。最終回でこのセリフが、天に昇る穏やかな顔の老曹操の口から再び発せられたのは涙モノでしたねー…。

1、2巻で主人公曹操をしっかり描いたあと、3巻で満を持して登場した演義での主人公・劉備も良かった。前回書いたように、正史を知ってるものには「待ってました」の劉備像。まさに「こんな劉備を待っていた」。ここで関羽・張飛という演義の華も登場します。ホントに顔の赤い関羽と言うのも、ありそうでなかったというか、笑っちゃいました(笑)。曹操が主人公だからって、対立する劉備を安易に嫌な奴にしないのも良かったですね。

で、4巻から三国志のオープニングたる「黄巾の乱」が始まるわけですが、ここで関さん、黄巾の首領張角に、「後の世に神になる」と予言されます。この辺も、最終回にそれが実現することが描かれて非常に感慨深かったです。

そして蒼天航路最大の衝撃が「董卓」!!!

これはやられたーと思いました。あんな董卓思いつかん!!! そして蒼天の描き方の凄いところは、一見ぶっ飛んでるように見えて全くのあてずっぽうじゃなく、どこかしら史実や伝承からイマジネーションを膨らましているとこですよね。涼州を本拠地に異民族と密接な関係があった董卓。確かにあの中原風から離れたファッション風貌アリだ。(跳梁跋扈した変態・孔明の描写ですら、琅邪出身の于吉仙人と同郷である事や、薬物を駆使すると言う説を下敷きにしている…のかも知れない。)

そしてなにより、あんなにかっこいい董卓は初めてだった。悪を卑小な悪として描くのではなく、突き抜けた「」の塊として描く。ああいうキャラを生み出せるのは、GONTA先生を含めて数えるほどしかいないと思う。(同じように、「妖術使い孔明」を「妖術使い」のまま描いたのじゃないだろうか)

そして呂布陳宮の最期はもう鳥肌立ちまくりでしたね。全漫画通じて今でもベストシーンのうちの一つです。あそこが前半の山だった気がします。

蒼天の特筆すべきところは、もう一つ、魏の軍師達荀彧郭嘉程イク荀攸賈ク…に魅力的なキャラ付けをしたところでした。郭嘉の最期には泣いた荀彧も切なかった。また、曹操の息子を殺すほどの敵として登場したのに、曹操に下った後はどんどん愛すべきキャラになっていく賈クも、お気に入りでした。

魏の武将達も良かった。張遼は初登場の時からやった!!!と思いました。かっちょ良すぎ。徐晃も最後にいい役持っていきましたね。「決して引かない将」楽進のキャラ付けも素晴らしかった。張コウはできれば官渡の降伏のシーンも描いて欲しかった。于禁も曹操と会話してるシーンが欲しかったな。夏侯惇夏侯淵曹仁ら親族武将も良かった。特に夏侯惇。曹洪は割を食ったなあ(笑)。

そして変態妖術使い・孔明(笑)

さらに、読者賛否両論の(と言うより否の方が多い?)赤壁の戦い

僕は肯定派です。ラストの曹操の「くどい」がカタルシスあったんで。マジックキャンセラー曹操!!(笑) そう言えば青州黄巾軍の老人達の天遁の術も破ってたなー(笑)。

赤壁での孫呉の描写不足に関しても、あの戦いが孫呉にとってクライマックスではなくただの序章だと捉えると、赤壁後は孫呉を軸に話が転がり最終章に関してもまさに孫呉がキーを握っていた事を考えても、収まりよく解釈できると思います。(孫堅孫策の天命が孫権に受け継がれ、周瑜の戦略が呂蒙と「八頭の獣」に引き継がれた。ってか、魏将の復権だけじゃなく、呉将に関してもこれだけ魅力的に描かれた作品を他に知らんよ・゚・(ノД`)・゚・。) また、孔明に関してはこの赤壁での屈辱が曹操ストーカーと化す後の孔明への理由となり、これも最終章での孔明の描写につながり、僕としては非常に満足が行きました。

赤壁後は曹操の政治改革をキーにして話が動いていきました。特に対・儒教。これが今までの三国志を越えてすんごく面白かった点の一つ。神医・華佗の処刑の理由に加え荀彧との悲しい別れに繋がるこのシークエンスは、蒼天曹操の人生のテーマにも繋がり、もっとも読み応えのある部分でした。この、「曹操が曹操である理由」が反曹操の旗手たる劉備を生み、それがクライマックスへと繋がっていく流れは本当に見事。

それに関してちょっと、以前コミックバトンの時に書いた記事を再掲します。長いけど。

★★★

連載開始時の10年前、初めてこの漫画を知った時僕は、「曹操を主人公にした漫画か。若い時ののし上がりっぷりは確かにかっこいいけど、ラストがしょぼくなるんじゃないかなあ」と危惧していました。なぜなら曹操は劉邦のように天下統一を果たせたわけでもなく、また、かと言って信長のように、「本能寺の変」のような華のある最期を迎えているわけでもない。竜馬のように暗殺されたわけでもない。天下の3分の2を統一しつつの畳の上での死、しかも死の直前の最後の二つの出兵は、大勝でも大敗でもない、「引き分け撤退」という地味さです。エンターテイメントとしては実に料理しにくい晩年。それをまさか、こんな視点で盛り上げてくるとは。 

まず蒼天航路では、後半、曹操の「反儒教」「唯才政策」の改革姿勢が大きな意味を持って描かれています。が、改革に伴うのはいつの世も「反動」。既成価値観の担い手である儒者と改革の風雲児曹操は対立し、そんな中、曹操は、腹心の荀彧とも悲しい決別を経験してしまうことになります。位の上昇とは裏腹に、孤独を深めていく曹操。そんな時、「反曹」のムーブメントは、曹操への復讐に燃える諸葛孔明の策に乗って遂に形となって顕われます。劉備の漢中制圧・そして漢中王宣言です。「漢中王」とは、その昔「漢」の国を作った高祖・劉邦が、最初に封じられた王位のこと。そもそも「漢」という国名は、この辺境の地・「漢中」から来ているのです。(「漢民族」、「漢字」、元をたどれば全てここから来ている事になります。)本拠地の「蜀」の王ではなくあえて「漢中王」を名乗ることによって、民草は劉備に高祖・劉邦の像を重ね、反曹勢力の希望は一気に劉備の下に集まってしまう、と言うわけです。漢中王宣言の持つ重大な意味を大きくクローズアップし、それに呼応した都や各地の反曹勢力の蜂起を描き、それを関羽北上の流れへ繋げる。この盛り上げ方、史実を知っていても緊迫感があり、「もしや曹操が負けるのではないか?」と思わせてくれました。 これからいよいよ関羽の死そして曹操の死です。最高のラスト、最高のまとめ方になりそうです。毎週興奮。

★★★

そして先日。

遂に蒼天航路は最終回を迎えたわけです。

vol.3に続く。

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蒼天航路、遂に最終回 vol.1 ★11年前を振り返る

soutenlastついに…ついに、終わっちまいました。

11年11年ですよ。11年間毎週毎週、水曜の夜中になるとコンビニに走りました。週刊モーニングに連載している、ある漫画を求めて。それが先週の木曜日、ついに最終回を迎えちまいました。

その漫画とは・・・

そう。

蒼天航路

・゚・(ノД`)・゚・。ウワァァァン

僕が初めて蒼天に出会ったのは11年前、たまたまコンビニで手に取ったモーニングの、迫力のあるタッチで描かれた中国風の見開きの絵が眼にとまったからでした。今考えるとそのシーンは第二巻のその十八「天の法衣」曹操が裁判官橋玄と相対していたシーンだったんですが。

一読して、その迫力にゾクゾクしました。それまでに読んできた漫画と明らかに別種のパワー。そして。あれ?「曹操」って言ってるぞ? …ってことはこれ、三国志…? しかも曹操が主人公…?

いやーもう、まさにキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!でしたよ。当時の心境は。

それ以前の僕は、歴史物好きとして一応は吉川英治三国志横山光輝三国志と読んではいたんですが、なにぶん中高生であり生意気だった時分、皇帝の血筋血筋言ってる劉備の正義にイマイチ肩入れできなくてそれほどは三国志に思い入れは無かったんですよね。また、大河もののお話としても、三国志ってどうしても竜頭蛇尾の感がありますし。中国史ならどちらかと言うと、司馬遼太郎の「項羽と劉邦」の方により思い入れがありました。こちらはラストの盛り上がり(有名な「四面楚歌」です)は尋常じゃありませんから。ただし当時から、「関羽」「張飛」「諸葛孔明」「呂布」そして「曹操」と言う名前には魔力めいた磁場を感じていました。好きじゃねーよ、と斜に構えながらも、つまんないから興味なしとは言い切れない何事かの魅力を感じてはいたのです。(今の作り手の目線で平たく言うと、キャラの魅力って奴ですね(苦笑)。ただ、そう簡単に言っちゃうと微妙な機微が漏れてしまうような気もします)

そのあたりの時期、三国志に「演義」と「正史」があることを知ります。(今考えると当時三国志ファンの間で正史ブームが起こりかけてたんですね。僕が当時はまっていた銀河英雄伝説田中芳樹先生も、正史を踏まえた三国志のコラムを書かれたりしてました) 

で、僕らが普通に読んでた劉備=善玉、曹操=悪玉と言う勧善懲悪の「三国志」と言うのは、正しくは「三国志演義」と言う中国の小説であって、歴史の公式の記録たる正史「三国志」では、曹操「破格の人」と抜群の評価をされる英雄・大政治家であり、劉備もまたただの行儀のいいお坊ちゃんではなく「高祖の風あり(=劉邦に似ている)」と評されるなかなかの梟雄だと言うことも知ったのです。

…まあ今考えると、「正史」だって当時の公式記録とは言えただの記録に過ぎなく、案外民間伝承を生かした「演義」の方に信憑性がある部分もあるかもしれませんが(笑)、そして今考えると「演義」のエンターテイメントとしての偉大さもわかるのですが、少なくとも当時の僕にはこの「正史」の曹操像、劉備像の方が何倍も魅力的かつ真実味を感じ、「俺が描くならこのしたたかな劉備像で行くがなあ」と思ってたものです。(ホントだよ!!!(笑))

光栄シミュレーションゲーム「三国志」などで三国志ファン人口自体が大きくなっていたことを背景に、僕と同じことを考えてた人が当時それこそ幾人も出てきていて、水面下であるムーブメントを起こしていたのでしょう。そして演義で悪役とされたファンの、曹操ファンの「名誉回復を」との声無き声。モーニングの「蒼天航路」と言う企画は、まさにその機微を絶妙のタイミングで捉えたものでした。

「演義」ベースではない、「正史」をベースにした、曹操を主役にした物語!!!

悪党と言われた者は本当に悪党なのだろうか

善玉と言われた者は本当に善玉なのだろうか

その悪名がアジアを越えて世界にも鳴り渡ったが

どんな非難中傷にも負けなかった男

曹操孟徳

凄まじい迫力一風独特な雰囲気で描かれたこの中国が舞台の漫画(GONTA先生の才能ですね~。他の漫画家さんだったらこの力強さは出せなかったと思います)。 これがこういうハッキリした志を持って描かれた「ネオ三国志」だと知った時、当時の僕の感想は生意気にも「やられた!!!」であったと同時に、まさに「キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!」でありました。

予想通り長くなりそうなので、vol.2に続く!

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祝・バガボンド第二部開始 蒼天航路はいよいよ佳境

今週号のモーニング。いよいよバガボンド、第二部開始でした。武蔵、精悍さ、それと得体の知れない狂気も身にまとって冒頭から早速登場。初期の美少年っぽさからだんだん肉付きの良いおっさん臭さもかもし出し始めて、なんだかとてもいい感じです。あー、小次郎編もわからなくはないけど、やっぱり武蔵が主人公だと読んでる時のテンション違うなあ! 燃えます。伝七郎、清十郎、又八、そして小次郎も早速登場し、たくさんの人物が絡み合う群像ドラマも期待させてくれて、もうわくわく。

今回からロゴも変え、はっきりと「第二部」という扱いになるようです。第二部は先週号のアナウンスによると「吉岡道場編」。一番血みどろの一番華のある部分だと思うので、どう盛り上げていくのか今から非常に楽しみです。そういえば第一部の武蔵編は、なんか「命のやり取り」と言いつつ人気キャラの命は落とさせない展開が微妙にジャンプ臭くて気になっていたのですが、今週は冒頭から重要キャラをバッサリ。殺しまくりの小次郎編を経て変なリミッターが解除されたようで、ちょっとホッとしてます。

そして、完結に向けてどんどん盛り上がってくる蒼天航路! 今週号、とうとうあの曹操が倒れた・・・!? 

漢中王宣言から関羽挙兵、そして魏国包囲網への展開は、曹操の死、そして連載終了に向けてこれ以上ないほどの最後の盛り上がりを見せてくれています。曹操最大の危機。史実を知っていても、「これひょっとして劉備が天下取っちゃうんじゃないの?」とドキドキしちゃうところが凄い。横山三国志や吉川三国志が軽く流してしまった「漢中王」と言う意味を、ここまでクローズアップしてくれたこの展開は、まさに「やってくれた」と言う感じです。痒いところに手が届く蒼天航路。連載終了はとても寂しいですが、ラスト、とても楽しみにしてます。

近々三国志と蒼天航路についてちょっと書くかも。書くことは決まっているんですが、長くなりそうな気もするんで後回し中。もし書いたら読んでね。

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